中国のレンズメーカー銘匠光学(TTArtisan)から、既存の「AF 35mm f/1.8 II」に衝撃的な新色が登場しました。その名も「Orange Pop Limited Edition」。Sony EマウントおよびFujifilm Xマウント向けに、140ドル(約2万1000円前後)という手頃な価格で投入されるこのレンズは、カメラ機材の常識を覆すポップな外観が最大の特徴です。
まるでトイカメラ? 所有欲を刺激する大胆な配色
このレンズの真価は、スペックシートの数値ではなく、その強烈なビジュアルにあります。多くのレンズが黒やシルバーといった保守的な色を選ぶ中、本製品は鮮やかなイエローオレンジのボディに、赤いフォーカスリングを組み合わせるという大胆な配色を採用しました。
一見するとトイカメラのようにも見えますが、同色のレンズフードや専用の黄色いパッケージまで用意されており、メーカーの並々ならぬこだわりが感じられます。「機材の性能」よりも「持ち歩く楽しさ」や「ファッション性」を重視するユーザーにとって、カメラに取り付けるだけで気分が上がる唯一無二のアクセサリーとなるでしょう。

実用十分な画質とAF、周辺解像度には妥協も
中身は既存の「TTArtisan AF 35mm f/1.8 II」と同一です。7群10枚のレンズ構成(EDレンズ2枚含む)を採用しており、メーカー公開のMTF曲線を見る限り、絞り開放から中央部は比較的シャープな描写が期待できます。ただし、周辺部の解像度は顕著に低下する傾向があるため、画面の隅々まで解像する風景写真などには不向きかもしれません。
機能面では、オートフォーカスに対応し、最短撮影距離は0.4mと標準的です。ユニークなのは、リアレンズキャップにUSB-Cポートが搭載されており、ここからファームウェアのアップデートが可能な点です。APS-Cセンサー専用設計で、全長約5cm、重量200g以下という軽量コンパクトさは、スナップ撮影における大きな武器となります。

140ドルで手に入る遊び心、人とは違う一本を
価格は通常版(125ドル)より少し高い140ドルでの販売となります。今回の限定版はSony EおよびFujifilm Xマウント用のみのアナウンスとなっており、通常版に存在するNikon Zマウント用が用意されるかは現時点では不明です。

光学性能を突き詰めるなら純正やシグマ製レンズに軍配が上がりますが、このレンズの価値はそこにはありません。「写りはそこそこでいいから、とにかく楽しく撮りたい」「人とは違う機材で目立ちたい」というスナップシューターにとって、この価格で買えるこれほどユニークな選択肢は他にないでしょう。メイン機材の隙間を埋める、最高に「映える」レンズとして検討してみてはいかがでしょうか。




