Samsungが開発を進めていた初のXR(拡張現実)ヘッドセット「Project Moohan(プロジェクト・ムーハン)」が、2025年9月29日の「Galaxy Unpacked」イベントで正式発表される見込みです。Apple Vision Proに対抗する本格的な製品として注目されています。
Snapdragon XR2+ Gen 2搭載で本格スペックに
Project Moohanには、Qualcommの最新プロセッサ「Snapdragon XR2+ Gen 2」が搭載されます。このチップはXR(VR/AR/MR)向けに最適化された高性能モデルで、16GBのメモリと組み合わせて処理性能を強化。加えて、Sony製のデュアルmicro-OLEDディスプレイを採用し、90Hzのリフレッシュレートでスムーズな映像表示を実現します。

外部バッテリーパックを採用する構造となっており、長時間の使用にも配慮されています。また、手や視線のトラッキング、VRコントローラーの利用にも対応すると報じられており、没入感のある体験が期待されます。
価格はVision Proを大きく下回る水準か
韓国のNewsWorksによると、Project Moohanの価格は約250万〜400万ウォン(約18〜20万円)になる見込みで、Apple Vision Proの価格(約50万円)より大幅に抑えられています。
韓国では10月13日頃に発売され、その後10月下旬から11月上旬にかけてグローバル展開が開始される予定です。現時点では日本での発売については明らかになっておらず、「日本発売は未定」です。
Googleと連携したAndroid XRプラットフォーム
本製品はGoogleと共同開発された「Android XR」プラットフォーム上で動作します。これはMetaのQuestシリーズやApple Vision Proの独自OSに対抗する形で、Androidベースの新たなXR体験を目指すプロジェクトです。
Samsungはこのプラットフォームを通じて、他社製アプリとの互換性や、Androidエコシステムとの連携性を強化する狙いがあると考えられます。

高性能かつ戦略的価格、SamsungのXR市場への本気度
Project Moohanは、Snapdragon XR2+ Gen 2やmicro-OLED、マルチカメラ構成といった高性能なハードウェアを備えつつ、Apple Vision Proの半額以下という価格帯を実現しており、非常に戦略的な製品といえます。
特に価格面での優位性は、ハイエンドXR市場への参入障壁を大きく下げることにつながり、これまで手を出しづらかったユーザー層への訴求力が高まると考えられます。
Googleと連携したAndroid XRプラットフォームの採用により、今後のアプリ対応やアップデートの柔軟性も期待されるポイントです。Samsungがこのタイミングで正式投入するという事実からも、同社が本気でXR市場に勝負を仕掛けていることが読み取れます。




