メモリ高騰でも『PS5』は価格据え置きへ、ソニーCFOが2026年の部材確保を強調。次世代機の高騰前に「現行機を買う」が正解となる理由

ソニーグループの第3四半期決算にて、プレイステーション5(PS5)シリーズの累計販売台数が9,220万台という大きな節目に達したことが判明しました。世界中でメモリなどの部品価格が上がり、製品の供給不足が心配される中、同社の財務責任者が語った内容は、これからPS5を買おうとしている方にとって朗報と言えます。本稿では、決算で明かされた生産体制の現状と、2026年のPS5およびPS5 Proの価格や在庫の見通しについて解説します。

累計9,220万台突破と「メモリ確保」の報告

発表によると、PS5は発売以来、順調に台数を伸ばし、累計9,220万台に到達しました。しかし、ハードウェアを作る現場では、昨今のメモリ不足と価格上昇が製造コストを押し上げており、メーカー各社にとって頭の痛い問題となっています。

こうした状況で、ソニーのLin Tao CFOは非常に前向きなコメントを残しました。同氏によると、ソニーは今年度だけでなく、来年度(2026年度)の年末商戦を乗り切るために必要な最低限のメモリを、すでに確保済みだということです。今後も部品メーカーとの交渉を続け、需要に応えられるだけの数を揃える方針であるとしています。これは、部品が足りずに生産が遅れたり、お店で品切れが起きたりするリスクが減ることを意味する、明るいニュースです。

2026年は価格据え置きの可能性大、在庫も安定へ

今回の発表で特に重要なのは、価格に関する見通しです。記憶に新しいところでは、昨年8月、メモリ価格の高騰を理由にPS5やPS5 Proの価格が50ドル値上げされました。ユーザーにとっては痛手でしたが、今回CFOが「必要なメモリを確保した」と明言したことで、少なくとも2026年の間は、これ以上の値上げが起きる可能性は低くなったと考えられます。

つまり、2026年中であれば、現在の定価(希望小売価格)でPS5やPS5 Proをスムーズに入手できる環境が続くはずです。PCパーツの価格変動や不安定な流通状況をよそに、ゲーム機が安定した価格と供給を維持できる点は大きな強みです。特に、上位モデルであるPS5 Proを狙っている層にとって、在庫切れや転売価格に悩まされずに買える期間が続くことは、大きなメリットとなるでしょう。

2027年以降は不透明、購入するなら「今」がベスト

一方で、2027年以降の状況はまだ楽観できません。もしソニーが将来的に部品メーカーと良い条件で契約できなければ、2027年の本体価格に影響が出る恐れがあります。さらに、2027年末から2028年初頭の登場が噂される次世代機「PS6(仮称)」についても、部品コストの上昇に伴い、発売時の価格がかなり高くなる懸念は残ります。

市場の状況は常に変化しており、メーカーがコスト増を吸収しきれなくなるリスクは常にあります。しかし、少なくとも2026年は「価格と供給が安定する年」となる可能性が高いと言えます。次世代機の登場までまだ時間がある今、PS5のソフトラインナップは充実期を迎えています。「いつ買うか」迷っているユーザーにとって、供給の不安がなく価格も安定している現在は、間違いなく絶好の購入タイミングであり、迷わず手に入れるべき時期と言えるでしょう。