2020年の発売から数年が経過し、市場に定着したPlayStation 5ですが、早くも次世代機「PlayStation 6(仮称)」に関する有力な情報が出てきました。著名なリーカーであるKeplerL2氏によると、ソニーは次期モデルにおいて、AMDの次世代GPU技術「RDNA 5」を完全には採用せず、一部に既存技術を組み合わせる「ハイブリッド構成」を選ぶ可能性が高いようです。これは単なるコストダウンではなく、高騰する本体価格を現実的な範囲に収めるための重要な戦略と考えられます。
最新と既存技術を混ぜる「ハイブリッドGPU」の採用理由
海外フォーラムNeoGafに投稿された情報によれば、PS6のグラフィック機能(GPU)は、「RDNA 5」のすべての機能を搭載するのではなく、部分的に古い世代の技術を流用する設計になるとされています。最新技術をフルに使わないと聞くと性能不足が心配になりますが、ソニーにとってこれは実績のある手法です。
実際、現行のPS5もベースは古い「RDNA 1」でしたが、レイトレーシング機能だけは新しい技術を取り入れていました。PS5 Proでも同様に、世代の異なる技術を組み合わせています。つまり、必要な機能だけを最新にし、それ以外を既存技術で補うことで、開発費や製造コストを最適化しているのです。
PS6では、頭脳となるCPUに「Zen 6」、メモリには大容量の「30GB」を搭載すると噂されています。これらは非常に高価な部品となるため、GPU側でうまくバランスを取らなければ、本体価格が跳ね上がってしまうでしょう。今回の「ハイブリッド化」は、高性能と低価格を両立させるための賢い選択と言えます。
「PC化」して15万円を超えるXboxとの価格競争
この設計思想の背景には、競合となる次世代Xboxの存在があります。次のXboxは「Windows PCに近い設計」になると噂されており、高性能なパーツを多用することで、価格が1000ドル(約15万円以上)を超えると予測されています。
マイクロソフトであれば「これは高性能パソコンでもある」として高価格を正当化できますが、純粋な家庭用ゲーム機であるPlayStationにとって、そこまでの高価格設定は難しいのが現状です。多くのユーザーはゲーム機にコストパフォーマンスを求めており、競合機よりも安く、かつ十分に綺麗な映像が楽しめることがPS6の強みになります。
メモリやSSDなどの部品価格が上昇を続けるなか、GPUの仕様を工夫して価格を抑える戦略は、ユーザーにとってもメリットの大きい判断となるはずです。
2029年の発売に向けた現実的で有力な選択肢
PS6の発売時期は2029年頃と予想されています。その頃に部品の価格が下がっている保証はなく、むしろ高止まりしている可能性も十分にあります。そうした状況下で、強力なCPUと大容量メモリを確保しつつ、GPUを工夫して手の届く価格に収めるという方針は、非常に現実的です。
「超高性能だが高すぎて買えない」マシンではなく、「最新ゲームが快適に動く、買える価格」のマシンを目指すのであれば、最新技術のフル搭載にこだわる必要はありません。独自設計によってハードウェアの性能を限界まで引き出すことはソニーの得意分野でもあります。次世代機に「圧倒的なスペック」よりも「納得感のある価格と性能のバランス」を求める方にとって、PS6は間違いなく本命の一台となるはずです。




