任天堂は2026年2月17日、Nintendo Switch Online + 追加パック加入者向けに「バーチャルボーイ Nintendo Classics」の配信を開始しました。プレイには別売の専用ハード「バーチャルボーイ for Nintendo Switch 2/Nintendo Switch」(税込9,980円)または紙製の「ペーパーモデル」(税込2,980円)が必要です。1995年に発売され、わずか1年で市場から消えた「伝説のハード」が、Switch 2/Switch上で再び立体視ゲームとして蘇ります。

当時のデザインを忠実再現、紙製モデルという遊び心も
通常モデルはオリジナルの細部にまでこだわって忠実に再現されており、Switch 2やSwitchの本体を内部に差し込んでプレイする仕組みです。見た目はまさに1995年のあのゴーグル型筐体そのもので、コレクターズアイテムとしての所有欲も刺激されます。予約購入者には、当時のパッケージデザインを再現した数量限定ポスターも特典として同梱されています。

一方の「ペーパーモデル」は、Nintendo Laboを思わせる紙製の廉価版です。こちらはSwitch本体の画面に取り付けてから、Joy-Con 2やJoy-Conを両手に持ってプレイするスタイルです。 2,980円という価格は「ちょっと立体視を試してみたい」というライトユーザーにとって手を出しやすい設計と言えます。

なお、専用ハードにコントローラーは付属しておらず、Switch 2またはSwitch用のコントローラーが別途必要です。また対象年齢は7歳以上で、6歳以下のお子様の使用は控えるよう案内されています。3D映像の見え方には個人差があり、体質によっては立体視が困難な場合もある点は購入前に留意しておくべきでしょう。
ローンチ7本+年内10本追加、幻の未発売タイトルも
配信開始時に遊べるのは以下の7タイトルです。
- ギャラクティック・ピンボール
- 3-Dテトリス
- テレロボクサー
- バーチャルボーイ ワリオランド アワゾンの秘宝
- インスマウスの館
- T&E ヴァーチャルゴルフ
- レッドアラーム

正直なところ、7本というローンチラインナップだけを見ると物足りなさは否めません。ただし、年内には『マリオクラッシュ』『マリオズテニス』『JACK BROS. ジャック・ラザースの迷路でヒーホー!』などの既発売タイトルに加え、当時開発中止となった幻の2作品『ZERO RACERS』と『ドラゴンホッパー』も配信予定です。 特にこの未発売タイトル2本は、オリジナル版で遊ぶことが叶わなかったものであり、レトロゲームファンにとっては大きなサプライズです。
巻き戻し機能も搭載されており、ゲームオーバーやミスをしても少し前の状態に戻してリトライできます。1995年当時のゲームはかなり手強い難易度のものも多いため、この機能は実用面で非常にありがたい配慮です。さらに、2026年内には画面の色を赤色以外に変更できる機能の追加も予定されています。あの「赤と黒だけの世界」が苦手だった人にも門戸が開かれることになりそうです。
日本でのバーチャルボーイ専用ソフトは全19本が発売されており、今回のサービスでその大半が配信されることになります。ただし、権利上の問題や開発メーカーの倒産などにより、一部のタイトルは配信されない見込みです。
9,980円で「伝説」を体験するか、2,980円でまず様子見か
価格をまとめると、通常モデルが税込9,980円、ペーパーモデルが税込2,980円。いずれもマイニンテンドーストアで購入可能ですが、購入にはNintendo Switch Onlineの有料プランへの加入が条件となっています。さらに、ゲーム自体をプレイするには上位プランの「Nintendo Switch Online + 追加パック」が必要です。本体価格に加えてサブスクリプション費用がかかる点は意識しておきましょう。
また、Switch Liteは非対応です。Switch(通常モデル・OLEDモデル)またはSwitch 2が必要となります。
どんな人に向いているかと言えば、「1995年のバーチャルボーイにノスタルジーを感じる人」「レトロゲームの保存・復刻文化に価値を見出す人」にとっては、かつて入手困難だった希少タイトルを手軽に遊べる唯一無二の機会です。通常モデルのコレクション性も高く、任天堂ファンなら所有する満足感があるでしょう。

一方で、ローンチ時のタイトル数やサブスク必須という条件を考えると、まずは2,980円のペーパーモデルで立体視の体験そのものが自分に合うか試してみるのが堅実な判断です。ラインナップが充実し、赤以外のカラー表示にも対応する年内後半を見据えてから本格的に飛び込んでも遅くはないでしょう。30年の時を超えた任天堂の”再挑戦”がどう評価されるか、今後のタイトル追加とユーザーの反応に注目です。




