Game Consoleブランドのレトロゲーム携帯機「R36 Max」に、後継モデル「R36 Max 2」の存在が明らかになりました。ディスプレイの大型化やアスペクト比の変更、操作レイアウトの改善など外回りのアップグレードが図られる一方、心臓部となるチップセットは旧モデルから据え置き。価格・発売日は現時点で未発表ですが、小売りリスティングと見られる画像が出回っており、近日中のグローバル発売が見込まれています。

4:3比率の4.5インチ画面と”左右入れ替え”で遊びやすく
先代R36 Maxは、4インチ・1:1という正方形に近いアスペクト比を採用した個性派でした。レトロゲームの多くが4:3で設計されていることを考えると、やや扱いづらさがあったのも事実です。
R36 Max 2では、画面が4.5インチのIPSディスプレイに拡大され、アスペクト比も4:3へと変更されました。スーパーファミコンやゲームボーイアドバンスなど、往年のタイトルをより自然な比率で楽しめるようになるのは、レトロゲーマーにとって素直に嬉しいポイントでしょう。
もうひとつ注目すべきは、十字キーと左アナログスティックの配置が入れ替わった点です。先代では左スティックが上、十字キーが下というやや独特なレイアウトでしたが、今回はこれを逆転。一般的なゲームパッドに近い配置となり、操作面でのとっつきやすさが改善されたと言えます。ただし、NotebookCheckの記事でも「いくつかの奇妙なデザイン上の選択は残っている」と指摘されており、万人向けのエルゴノミクスかどうかは実機を触ってみるまで判断が難しいところです。
RK3326続投――PS1・SFC世代なら快適、それ以上は期待しすぎずに
ここが率直に言って最大の懸念材料です。R36 Max 2は、チップセットにRockchip RK3326をそのまま引き継ぐと見られています。ARM Cortex-A35のクアッドコアCPUとMali-G31 MP2 GPUという構成は、2025年のレトロハンドヘルド市場においてもすでに「型落ち」と言わざるを得ません。
実用面で言えば、ファミコン、スーパーファミコン、ゲームボーイアドバンス、PS1あたりまでは概ね快適に動作する性能です。一方、N64やPSP、ドリームキャストといった世代になると、タイトルによってはフレーム落ちやカクつきが目立つ可能性があります。競合製品ではRK3566やUnisoc T820など、より高性能なチップを搭載するモデルも増えてきており、エミュレーション性能の面ではやや見劣りする立ち位置です。
解像度は1,024×768ピクセルに引き上げられました。画面サイズの拡大に見合ったスペックアップではありますが、RK3326のGPU性能を考えると、高解像度がかえって描画負荷になる場面もあり得ます。OSはLinuxベースとなる見込みですが、搭載されるカスタムファームウェアの詳細は現時点では不明です。

価格未定・発売間近か、割り切れる人向けのレトロ入門機
価格および正式な発売日はまだ発表されていません。ただし、先代R36 MaxがAmazonで49.95ドル(約7,500円前後)で販売されていることを踏まえると、R36 Max 2も同等か若干上乗せされた価格帯に収まると推測されます。小売りリスティングらしき画像が流出していることから、1か月以内にはグローバルで発売される可能性が高いとNotebookCheckは報じています。
日本国内での正規販売については情報がありません。ただし、この手の中華レトロハンドヘルドはAmazonやAliExpressを通じて日本からも購入できるケースがほとんどです。
結論として、R36 Max 2は「PS1世代までのレトロゲームを手軽に、それなりに快適な画面で楽しみたい」という層にはちょうどいい選択肢になりそうです。4:3画面への変更と操作性の改善は実用的なアップデートと言えます。一方、チップセット据え置きという判断は、N64以降の世代も遊びたい人にとっては明確な弱点です。より幅広いエミュレーション性能を求めるなら、Anbernicの上位モデルやMiyoo系の競合機種も比較検討したほうがよいでしょう。まずは正式な価格発表を待ってから判断しても遅くはありません。





