GameMTの『PSK 5000』はPS Vita風デザインで4月発売へ──右スティックを”ダイヤル”に置き換えた個性派

中国のハンドヘルドメーカーGameMTが、PS Vitaに似たデザインの新しい携帯ゲーム機「Pocket Super Knob 5000(PSK 5000)」を発表しました。2024年末に出た同社の「EX5」をベースにした改良モデルと見られ、チップをMediaTek Helio G85に変更。右スティックをなくしてパフォーマンスダイヤルを置くというユニークな操作系はそのまま受け継がれています。4月発売予定とされる本機のスペックと、実際どこまで動かせるのかを整理します。

Helio G85搭載、5インチ画面のPS Vita風ボディ

PSK 5000は、5インチディスプレイを備えたLinuxベースの携帯ゲーム機です。見た目はPS Vitaを強く意識したデザインで、先に出たEX5の外観をほぼそのまま引き継いでいます。

チップには、EX5のHelio G81に代わってMediaTek Helio G85を採用しています。ただし、この2つのチップは基本的な作りが同じで、12nmプロセス・Cortex-A75×2+Cortex-A55×6のオクタコア構成、GPUはMali-G52 MP2です。Helio G85は動作クロックが少し高くなっているのが主な違いで、性能が大きく跳ね上がるわけではありません。

Notebookcheckが同じチップを積んだRedmi Pad SE 8.7でテストしたところ、3Dゲームでは60FPSをキープするのが厳しい場面が多かったとのこと。エミュレーション用途では、パフォーマンスモードをオンにしてもPSPタイトルの1080p動作あたりが上限になると考えられます。PSPを遊ぶ分には十分ですが、それより上の世代を狙う方には物足りないスペックです。

右スティックなし&パフォーマンスダイヤルという個性的な選択

PSK 5000で一番目を引くのは、右アナログスティックの代わりにパフォーマンス切り替え用のダイヤル(ノブ)が付いている点です。製品名の”Knob”もここから来ています。2本スティックが必要なタイトルでは不便ですが、2Dアクションやレトロゲームが中心なら実際にはあまり困らないはずです。

左側のアナログスティックにはホールセンサーが使われており、長期間使ってもスティックドリフトが起きにくい設計です。D-padはPS Vitaの配置を再現する方向で作られていて、同じくVitaデザインを取り入れたAnbernic RG Vitaとはここで差がつきます。

PSPをしっかり遊べる個性派の一台

PSK 5000は4月に発売予定ですが、価格はまだ明らかになっていません。性能的にはHelio G85の限界から、N64〜PSPクラスが快適に遊べるラインとなり、ハイエンド機とははっきり立ち位置が異なります。

ただ、PS Vitaに寄せたボディにHall Sensorスティック、そしてパフォーマンスダイヤルという組み合わせは、似たような機種があふれるAndroidハンドヘルド市場のなかでも代わりがない一台です。価格がAnbernic RG Vita(およそ7,000〜8,000円帯)と同じか、それより安く収まるなら、PSPメインで遊びたいレトロゲーマーや、他にはないフォームファクタに惹かれる方にとって、うってつけの選択肢となるはずです。価格の正式発表は要チェックです。