画面が外側に回る?Lenovo「ThinkPad Rollable XD」は透明筐体で情報を外部表示、次世代の可変PCコンセプト

2026年1月に開催される世界最大級のテクノロジー見本市「CES 2026」にて、Lenovoが革新的なコンセプトモデル「ThinkPad Rollable XD Concept PC」を披露すると報じられています。最大の特徴は、画面が縦に伸びるだけでなく、収納時にディスプレイが筐体の外側へと回り込む「外巻き」構造を採用している点です。本記事では、透明ガラスバックを採用した大胆なデザインや、AIを活用した新たな操作体験について、現在判明しているリーク情報を基にその全貌を解説します。

13.3インチから16インチへ。常識を覆す「外巻き」透明ディスプレイ

Windows Latestなどの報道によると、ThinkPad Rollable XDは、標準状態で13.3インチのコンパクトなノートPCですが、必要に応じて画面が垂直方向に拡張し、広大な16インチのワークスペースを提供します。前モデルにあたる「ThinkBook Plus Gen 6 Rollable」も同様の縦伸長ギミックを持っていましたが、今回のコンセプトモデルはパネルの収納方法が根本的に異なります。

特筆すべきは、フレキシブルディスプレイが筐体内部に隠れるのではなく、透明なガラスバック(背面カバー)の内側に沿って「外側へ」と巻き取られる構造です。Lenovoはこの背面素材に、高い耐久性を誇る「Corning Gorilla Glass Victus 2」の180度曲げ対応版を採用していると伝えられています。これにより、未使用時でもディスプレイの一部が背面のガラス越しに透けて見える、あるいは露出するという、従来のノートPCにはない未来的なデザインを実現しています。

背面表示で何ができる?「コンテキスト・インテリジェント」な新体験

この「外巻き」構造は、単なるデザイン上の奇抜さを狙ったものではありません。Lenovoは、外側に向いた画面(World-facing display)を情報の表示領域として積極的に活用しようとしています。具体的には、PCを閉じている状態や背面から見た状態でも、通知やステータスなどの情報を外部に表示することが可能です。

リーク情報では、このデバイスがLenovoの次世代「コンテキスト・インテリジェント・デバイス」のプレビューであると位置付けられています。AIによるライブ翻訳結果を外側の画面に表示して対面相手に見せたり、音声アシスタントやタッチ、スワイプジェスチャーを組み合わせることで、PCを開くことなくアプリの起動やモード切替を行ったりといった、直感的な操作が可能になると考えられます。

2026年のPC市場を占うLenovoの野心的な挑戦

Lenovoは、CES 2025で「ThinkBook Plus Gen 6 Rollable AI PC」を発表し、同年6月に商用化するなど、ローラブルディスプレイの実用化において他社をリードしてきました。今回のThinkPad Rollable XDは、あくまでコンセプトモデルとしての展示が予想されますが、透明素材とフレキシブルパネルを組み合わせた「外巻き」構造は、モバイルPCの形状がまだ進化の途中であることを示唆しています。

耐久性や実用面での課題は残ると考えられますが、画面を物理的に伸縮させることで「携帯性」と「大画面」を両立させるというアプローチは、ハイブリッドワークが定着した現代において極めて合理的です。来たるCES 2026での正式なお披露目と、その後の製品化に向けた動きに大きな注目が集まります。