Khadas製モジュラーPCに「Panther Lake」搭載の新型が登場。RTX 5060 Tiドックや2.8K液晶など拡張パーツも一新され大幅進化

独自の接続端子「Mind Link」を使って、用途に合わせて姿を変えるユニークなミニPC「Khadas Mind」。

このシリーズに、待望の大型アップデートがやってきます。Khadasは、Intelの最新プロセッサ「Panther Lake」を搭載した新しい本体「Mind Pro」に加え、NVIDIA GeForce RTX 5060 Tiを積んだ専用ドック、さらに本体を収納してノートPC化できるディスプレイキットを正式に発表しました。

ポケットに入るサイズでありながら、自宅ではゲーミングPC、外ではノートPCとして使えるこのシステムは、PC環境を一台にまとめたい人にとって、非常に魅力的な選択肢となるはずです。

Panther Lake世代へ進化した本体「Mind Pro」

システムの中核となるミニPC本体は、「Khadas Mind Pro」として性能が大きく向上しました。注目したいのは、Intelの最新アーキテクチャであるCore Ultra「Panther Lake」プロセッサを採用している点です。

ラインナップには、上位モデルの「Core Ultra X9 388H」と「Core Ultra X7 358H」の2種類が用意されており、2026年1月27日に発売される予定です。これまでのモデルと同じく、単体では非常にコンパクトなデスクトップPCとして動きつつ、独自の高速インターフェース(PCIe 5.0 x8接続)を使って周辺機器とつながります。モバイル向けのチップセットですが処理能力は高く、普段の作業はもちろん、後で紹介するドッキングステーションと組み合わせれば、重たい作業も快適にこなせるはずです。

RTX 5060 Tiドックと2.8K液晶で「使い勝手」が向上

本体の進化に合わせて、Khadas Mindの最大の魅力である拡張モジュールも新しい規格に切り替わります。

まず、外付けGPUモジュールの「Mind Graphics 2」は、搭載するGPUが前モデルのRTX 4060 Tiから、最新の「NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti」へと強化されました。Khadasが「性能と価格のバランスが良い」とするこのGPUは、最新のゲームや動画編集といった作業で、十分なパフォーマンスを発揮します。一般的なThunderbolt接続の外付けGPUよりもデータの通り道が広いため、性能のロスが少なく、デスクトップPCに近い感覚で使えるのが強みです。

また、以前から開発が予告されていた携帯用ディスプレイ「Mind xPlay」も、2026年1月9日にいよいよ発売されます。これは単なるモバイルモニターではなく、Mind Pro本体を背中に合体させることで「ノートPC」として使うためのキットです。13インチの2.8Kディスプレイ(縦の表示領域が広い3:2比率)に加え、Webカメラ、スピーカー、そして本体へ電気を送れるバッテリーを内蔵しています。これにより、コンセントのない場所でもMind Proが使えるようになり、持ち運びの利便性がぐっと高まります。

一台ですべてをこなしたい人への「最適解」

Khadasはさらに、タブレット型のコンセプトモデル「Mind Go」の構想も明らかにしています。これは薄型タブレット、着脱式キーボード、スタンド兼ドックを組み合わせた「3-in-1」デバイスとして提案されており、ユーザーの反応を見ながら製品化が進められる予定です。

今回のラインナップ一新によって、Khadas Mindシリーズは「家ではRTX 5060 Tiでゲーム」「外ではxPlayでノートPC」という使い分けが、より現実的かつ高いレベルで可能になります。複数のPCでデータを同期する手間をなくし、いつも同じ高性能なPCを持ち歩いて、あらゆる場所で作業したいと考える人にとって、本機は代えがたい一台となるはずです。すべて揃えると費用はかかりますが、その独自のギミックと実用性に魅力を感じるのであれば、迷わず試してみる価値のあるシステムと言えるでしょう。