レノボは欧州などの市場で、最新のノートPC『IdeaPad Pro 5a Gen 11』を正式に発表しました。CES 2026では未公開だったこのモデルは、AMDの最新チップ「Gorgon Point」を採用し、最大99.9Whという規格外の大容量バッテリーを搭載しています。前モデル(Gen 10)にあったNVIDIA GeForce RTX 50シリーズをあえて搭載せず、内蔵GPUのみの構成とすることで、電力効率とバッテリー持ちを徹底的に追求した「スタミナ重視」の設計が特徴です。

AMD Gorgon Pointと99Wh超バッテリーの実力
本機の魅力は、高い処理能力を持ちながら、それを長時間維持できる点にあります。プロセッサにはAMDの最新製品『Ryzen AI 7 450』または『Ryzen AI 9 465』を搭載。これに非常に高速なメモリ(LPDDR5X-8533)を組み合わせることで、画像編集やデータ処理も快適に行える性能を確保しています。
特に注目すべきはバッテリー容量です。16インチモデルでは、オプションで99.9Whという、飛行機に持ち込める限界サイズの大容量バッテリーが選べます。さらに驚くのは14インチモデルで、コンパクトな本体でありながら、標準で92.5Whもの巨大なバッテリーを搭載しています。
ディスプレイには高精細な2.8Kの有機EL(AMOLED)パネルを採用。120Hzの滑らかな表示と、最大1100ニトの明るさを備え、日差しの強い屋外でも画面が非常に見やすい仕様です。
dGPU廃止に見る「効率重視」への転換
今回のモデルにおける最大の変更点は、前世代まで搭載されていたNVIDIA製の単体GPU(dGPU)を廃止したことです。
これは、AMD Gorgon Pointの内蔵グラフィックス性能が向上し、一般的な作業や軽めのゲームなら十分こなせると判断されたためと考えられます。単体GPUをなくすことで、内部のスペースをバッテリーに回せるほか、発熱や消費電力のコントロールもしやすくなります。
重い3Dゲームをするなら「Legion」シリーズ、持ち運びとバッテリー持ちを優先するなら本機、という使い分けがより明確になりました。外出先での作業時間を何よりも重視するユーザーにとっては、無駄のない合理的な設計と言えます。

欧州独自の販売形式と日本展開への期待
価格は14インチモデルが約1,169ユーロ(約1,300ポンド)からのスタートです。ユニークな点として、欧州市場では「OSなし」「電源アダプタなし」のモデルも選択でき、それぞれ価格が安くなります。すでにOSのライセンスを持っている人や、Linuxを使いたいエンジニアには嬉しい選択肢です。
日本での発売は未定ですが、IdeaPad Proシリーズは国内でも人気があるため、登場する可能性は高いでしょう。円安の影響で価格は高くなる可能性がありますが、14インチサイズでここまでの大容量バッテリーを積んだWindowsノートは、他になかなか見当たりません。
重いACアダプタを持ち歩かず、一日中ハイパフォーマンスな作業をしたい方にとって、本機は購入を検討すべき「本命の一台」としてもいいかもしれません。


