Raspberry Pi搭載の「SpecFive Strike」が登場!LoRa対応の自立型モバイル端末とは?

Raspberry Pi Compute Module 4を搭載した携帯型端末「SpecFive Strike」が発表されました。

4.3インチのタッチディスプレイとQWERTYキーボードを備え、一般的なスマートフォンとは一線を画すこの端末は、LoRaによるメッシュネットワーク通信に対応し、オフグリッド環境でも活躍する設計となっています。

LoRa対応、オフグリッド通信に特化した設計

SpecFive Strikeは、一般的な4Gや5G通信には対応しておらず、その代わりに915MHz帯のLoRaモジュール(SX1262)を搭載しています。このLoRa通信により、基地局を必要としないメッシュネットワーク「Meshstaticプロトコル」での通信が可能です。これにより、山間部や災害時など携帯通信圏外でもデバイス間通信が可能となり、アウトドアや非常時用途での活用が期待されます。

また、Wi-FiやBluetoothにも対応しており、必要に応じて一般的な無線通信も利用可能です。

Raspberry Pi CM4搭載、Linux環境がフルで動作

Strikeの心臓部には、1.5GHzのBroadcom BCM2711クアッドコアARM Cortex-A72を搭載する**Raspberry Pi Compute Module 4(CM4)**が使われており、従来のESP32ベース製品よりも遥かに高い処理性能を誇ります。OSはLinuxベースで、Raspberry Pi OSなどをフルに動作させることが可能です。

本体は120×150×25mmと手のひらサイズで、重量は約390g。5000mAhバッテリーを内蔵し、連続稼働時間は3〜6時間とされています。スマートフォンと比べると短めですが、「必要なときだけ立ち上げて使う」スタイルに最適な設計です。

インターフェースも充実しており、以下のポートが備わっています。

  • USB 2.0データポート

  • 充電用USBポート

  • 3.5mmオーディオジャック

  • microSDカードスロット

開発者・通信マニア向けのニッチなガジェット

SpecFive Strikeは、スマートフォンとは異なる「LoRa通信によるオフグリッド利用」という明確な目的を持ったプロダクトです。

普段使いというよりは、登山やキャンプなどでの通信確保や、メッシュネットワークの開発・研究用途に適しています。

Raspberry Pi CM4を採用しているため、Linux環境での開発やカスタマイズにも向いており、ガジェット好きや通信技術に興味のあるユーザーにとっては非常に魅力的な端末といえるでしょう。

なお、SpecFive Strikeは以下の2モデルが用意されています。

  • ベースモデル:$380

  • OS/通信ソフトプリインストールモデル:$410
     (32GB microSDカードにRaspberry Pi OSおよびMeshstaticソフトウェアを内蔵)