ゲームボーイカメラの再来?マウスの目で撮る超ミニDIYカメラが面白すぎる

古いマウスから取り出したセンサーを活用し、3Dプリンターで筐体を作った手作りカメラが海外のDIYコミュニティで注目を集めています。解像度はたったの30×30ピクセルながら、64色表示や独自の撮影モードを備え、あの「ゲームボーイカメラ」にも通じる魅力があると話題です。

光学マウスセンサーを再利用したユニーク設計

このDIYカメラに使われているのは、古い光学式マウスに搭載されていた「ADNS-3090」というセンサー。解像度は30×30ピクセルのグレースケールですが、64通りのカラーパレットでの描画に対応しています。

筐体は3Dプリンターで作成され、内部にはPythonスクリプトで制御可能な32kBのFRAMや、手半田によるぎっしり詰まった基板構成が収められています。バッテリーは数時間の連続使用が可能で、撮影画像は内蔵ディスプレイで表示でき、最大48枚まで保存可能。USB接続による画像転送にも対応します。

「スミア」「クアッド」など多彩な撮影モードも搭載

撮影モードもユニークで、通常のシングルショットに加え、ダブルショット、クアッドショット、スミア(縦方向のパノラマスキャン)、さらにマウスセンサーの追跡性を活かした「お絵描きモード」も搭載。

スミアモードでは、センサーが縦方向に列をスキャンすることで、縦に長い被写体を1枚の画像に収めることが可能です。露出は複数のオートロック設定に対応しており、連写中は自動的にロック・解除される機構も備えています。

I made a camera from an optical mouse. 30×30 pixels in 64 glorious shades of gray!
byu/Dycus inelectronics

「ゲームボーイカメラ」にも通じるローテクの面白さ

このプロジェクトを制作した開発者は、「ゲームボーイカメラほどの解像度はないが、色の表現力や撮影スタイルの柔軟性では勝っている」と語っています。構成パーツは基本的に一般入手可能な部品で、再現性も高く、電子工作初心者でも取り組めそうな点も魅力です。

なお、本カメラは販売品ではなくDIYプロジェクトの一環であり、日本での販売予定は現在のところ明らかにされていません。

スペック以上に遊び心が光るプロジェクト

30×30ピクセルという超低解像度ながら、センサーの特性やマイコン制御を活かして多彩な機能を詰め込んだ本作は、ガジェット好きやレトロカメラファンにとって非常に魅力的な試みです。市販のデバイスでは味わえない「触って遊ぶ楽しさ」を提供するという点で、デジタル工作の面白さを再確認させてくれる作品といえるでしょう。