多機能スマートディスプレイ「Waveshare ESP32-S3-RLCD-4.2」が登場、反射型LCD採用で屋外視認性を確保&Wi-FiとBluetoothを内蔵

電子ペーパーの視認性と液晶の応答速度を兼ね備えた、興味深い開発ボードが登場しました。Waveshareが発表した「ESP32-S3-RLCD-4.2」は、4.2インチの反射型LCDパネルを搭載し、太陽光下でも高い視認性を誇るスマートディスプレイソリューションです。ESP32-S3チップセットによるWi-Fi・Bluetooth接続に対応し、音声操作用のマイクや環境センサーも標準搭載。Arduino IDE等でのカスタマイズが可能で、独自のスマートホームデバイス構築に適した一台となっています。

電子ペーパーの利点と応答速度を両立する反射型LCD

本製品最大の特徴は、4.2インチ(解像度300 x 400ピクセル)の「反射型LCD(RLCD)」を採用している点です。反射型LCDは、バックライト(LED)を使用せず、周囲の環境光を反射して画面を表示する技術です。これにより、電子ペーパー(E-Ink)と同様に直射日光下での優れた視認性を実現しています。

一方で、電子ペーパーの弱点である画面書き換えの遅さを克服しており、液晶特有の高速な応答速度を維持しています。これにより、時計や天気情報の表示だけでなく、より動的なコンテンツ表示にも適応可能です。電力供給には18650バッテリーを使用できる設計となっており、電源確保が難しい場所での運用も考慮されています。

ESP32-S3搭載による高い拡張性とコネクティビティ

心臓部には、IoT開発で広く採用されている「ESP32-S3」チップセットを搭載しています。これによりWi-FiおよびBluetooth LE(Low Energy)によるワイヤレス接続が可能となっており、インターネット経由で天気予報やニュースなどのリアルタイムデータを取得し、ケーブルレスで表示することができます。

また、開発者向けの機能も充実しています。基板上には温度・湿度センサーがあらかじめ統合されており、室内の快適度モニターとして即座に活用可能です。さらに2つのマイクも搭載されており、スピーカー(小売店によっては付属)を接続することで、音声アシスタントとの対話インターフェースとしても機能します。GPIOピンを介して外部センサーやアクチュエータを追加することも可能で、ESP-IDFやArduino IDEを用いた自由度の高い開発環境が提供されています。

手頃な価格設定とスマートホームデバイスへの応用

「ESP32-S3-RLCD-4.2」は、すでにAliExpressなどのECサイトで販売が開始されており、価格は29ユーロ(約4,600円前後)からとなっています。バッテリー付属モデルもわずかな価格差で提供されており、個人開発者が手軽に試せる価格帯と言えるでしょう。

ユーザー自身がプログラミングを行う必要はあるものの、反射型LCDというユニークな特性と、ESP32エコシステムの強力なコネクティビティを組み合わせることで、既存のスマートディスプレイとは一線を画す、省電力かつ高機能な自作IoTデバイスとしての活用が期待されます。

本製品はAliExpressのこちらのページにて購入が可能です。