Xiaomiは、欧州市場で最新のウェアラブルデバイス「Mijia Smart Audio Glasses」を発表しました。本製品は、眼鏡型のフォルムにオープンイヤー型のオーディオ機能を統合したスマートグラスです。超音波スピーカーの採用や高度な音漏れ防止機能など、日常使いにおける実用性を重視した設計がなされています。ウェアラブルデバイスの普及が進むなか、既存の製品群と一線を画す本機の仕様と市場での立ち位置を詳しく解説します。
超音波スピーカーと独自の音漏れ防止機能を備えたオープンイヤー設計
「Mijia Smart Audio Glasses」の最大の特徴は、フレーム内部に「SLS0820」超音波スピーカーと4つのマイクを統合した音響システムです。空気伝導方式を採用したオープンイヤー型となっており、周囲の状況を把握しながら音楽視聴や通話が可能です。音質面では、クリアな音響を届ける設計に加え、風切り音の低減機能も搭載されています。
特筆すべきは、プライバシー保護に配慮した「デュアル音漏れ防止機能」を備えた専用のプライバシーモードです。この機能により、周囲への音漏れを最小限に抑えつつ、ユーザーだけに鮮明な音を届けます。デザインは「チタン」「パイロット」「ブロウライン」の3種類を展開。特にチタンモデルはわずか27.6gという軽量さを実現しており、長時間の装着でも負担が少ない設計です。一部のモデルには、有害な光をカットするUVおよびブルーライト保護レンズも組み込まれています。
13時間の連続再生と10分の急速充電がもたらす高い実用性
バッテリー性能も、実用デバイスとして高水準にまとめられています。フル充電状態で最大13時間の連続音楽再生が可能となっており、1日の外出を十分にカバーできるスタミナを備えています。また、急速充電にも対応しており、わずか10分間の充電で約4時間の再生が可能です。接続面ではBluetooth 5.2を採用し、2台のデバイスへの同時接続(マルチポイント)にも対応しています。
操作系については、フレーム側面にタッチパネルを搭載。音楽の再生・停止、音量調整、通話への応答が直感的に行えるほか、専用の「Xiaomi Glasses」アプリを通じてジェスチャー操作のカスタマイズも可能です。さらに、紛失時に眼鏡を探す機能や、録音中に点灯するLEDプライバシーインジケーターなど、スマートデバイスならではの付加価値も充実しています。防塵防水性能はIP54をクリアしており、雨天時や運動時の汗を気にする必要もありません。
既存のスマートグラスを脅かす価格設定と実用重視のユーザーに最適な一台
欧州での販売価格は、チタンモデルが199ユーロ(約36,000円)、パイロットおよびブロウラインモデルが179ユーロ(約32,000円)からと設定されました。BoseやHuaweiなどの競合他社が展開するスマートグラスと比較しても、非常に競争力の高い価格設定と言えます。単なるガジェットとしての面白さだけでなく、軽量さやバッテリー持ちといった「道具としての使い勝手」を追求している点が、本製品の市場価値を高めています。
本製品は、イヤホンを長時間装着することによる耳の疲労を避けたい方や、仕事中に周囲の音を遮断せずに通話環境を構築したいビジネス層にとって、うってつけの一台です。特に、デザインがマンネリ化していたスマートグラス市場において、3つのスタイルから選択できる自由度は大きな強みです。日本国内での正式展開については現時点で未定ですが、実用的なスペックと洗練された外観を兼ね備えた本製品は、日常に溶け込むウェアラブルデバイスを求めるユーザーにとって、有力な候補となるはずです。




