
Android 16を搭載し、カラー表示に対応したE Ink端末として「Viwoods AiPaper Reader C」が海外で発売されました。スマートフォンに近いサイズ感とSIM対応という珍しい仕様を備えた本機は、電子書籍リーダーの枠を超えた存在として注目されています。外出先での読書環境を重視するユーザーにとって、この構成はどのような意味を持つのでしょうか。
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カラーE InkとAndroid 16を組み合わせた独自仕様
AiPaper Reader Cの最大の特徴は、6.13インチのKaleido 3カラーE Inkディスプレイを採用している点です。3色表示に対応し、解像度は150 PPIとされています。鮮鋭度は液晶やOLEDには及ばないものの、電子ペーパー特有の視認性と低消費電力という利点を維持したまま、図表や簡易的なカラー表現を必要とする書籍を扱える構成です。
前面ライトは明るさと色温度を調整可能なデュアル構成で、読書モードも4種類が用意されています。ページ送りを重視した「Fast Mode」や、表示品質を優先する「Best Display Mode」など、用途に応じた切り替えが可能です。
OSにはAndroid 16を採用し、8コアCPUに4GB RAM、128GBストレージを搭載します。SoCの詳細は明らかにされていませんが、Androidベースであることで、特定のストアに縛られず電子書籍アプリやPDFビューアなどを自由に導入できます。フォーマット対応の柔軟性を求めるユーザーには、大きなメリットと言えるでしょう。
SIM対応が示す電子書籍端末の新しい使い方
本機はデータ通信専用のSIMに対応し、4G LTE通信が可能です。通話には対応しませんが、Wi-Fi環境がない場所でもストアアクセスやクラウド連携が行える点は、従来の電子書籍端末との差別化要素です。Wi-Fiは2.4GHz帯、Bluetoothは5.0をサポートします。
本体は厚さ6.7mm、重量140gと、電子書籍リーダーとしてはかなり軽量かつスリムです。ポケットに収まるサイズ感は、UMPCや変態端末を好む層にとって、サブデバイス的な魅力を持つでしょう。さらに、専用のAIキーを搭載し、スクリーンショット解析や要約機能、AIアシスタントへのアクセスが可能とされています。ただし、これらがオンデバイス処理なのかクラウドベースなのかは公表されていません。
読書専用端末を超えた存在になり得るか
AiPaper Reader Cの価格は349.99ドルで、カラーバリエーションは1色のみです。充電アダプターは同梱されず、USB-Cでの充電となります。この価格帯は一般的なモノクロ電子書籍端末と比べると高めですが、カラーE Ink、Android 16、SIM対応という構成を考えると、単なる読書端末とは異なるポジションにあります。
常時接続が可能な軽量E Ink端末は、電子書籍だけでなく技術書PDFの閲覧や情報収集用サブ機としても活用できそうです。週末のアキバ・ハッカー層や、特殊な端末に所有価値を見出すユーザーにとって、本機は「刺さる人には強く刺さる」一台と言えるでしょう。国内展開は未定ですが、今後の動向が注目されます。











