
Samsung(サムスン)は、同社初となる3つ折りフォルダブルスマートフォン「Galaxy Z TriFold」を、当初の予定を前倒しして発表しました。Huaweiの「Mate XT」シリーズに対抗するこのウルトラハイエンドデバイスは、当初予定されていた韓国市場ではなく、中国市場での先行予約販売が開始されています。本稿では、明らかになった価格設定やスペック構成、そして既存のフォルダブル機との位置付けの違いについて、速報として詳細をお伝えします。
中国市場で先行開始されたプレセールと価格構成
Samsungは当初、12月12日に韓国国内で「Galaxy Z TriFold」をリリースする計画を示唆していましたが、戦略的な変更を行い、中国市場でのプレセールを優先して開始しました。これは、既に3つ折りデバイスを展開しているHuaweiへの対抗意識が色濃く反映された動きと考えられます。
今回明らかになった中国市場向けの価格設定は、極めて野心的なものです。ベースモデルとなる「16GB RAM / 512GB ストレージ」構成の価格は19,999人民元。現在の為替レートで換算すると約2,830ドル(日本円にして約43万円前後)となります。 さらに上位の「16GB RAM / 1TB ストレージ」モデルは21,999人民元(約3,115ドル)に設定されており、これは2019年に初代「Galaxy Fold」が登場した際の衝撃的な価格帯と同等水準と言えます。

Galaxy Z Fold7と比較するハイエンド市場の立ち位置
本機の市場投入における最大の注目点は、既存のラインナップである「Galaxy Z Fold7」との価格および仕様の差異です。 情報によれば、Galaxy Z TriFoldの価格は、同等のメモリ構成を持つGalaxy Z Fold7と比較して約5,000人民元(約708ドル)ほど高額に設定されています。
この価格差は、単なるスペックの向上だけでなく、ディスプレイを3面使用するという複雑なヒンジ機構や、新たなフォームファクタがもたらす製造コストの上昇を反映したものと分析できます。通常のハイエンド機であるZ Foldシリーズが普及価格帯(プレミアムセグメント内での)を目指す一方で、Z TriFoldは技術的なショーケースとしての側面を持つ「ウルトラプレミアム」な立ち位置を明確にしています。
グローバル展開の可能性と今後の市場展望
中国および韓国以外の市場展開についても、具体的な国名が浮上しています。
現時点では、台湾、シンガポール、アラブ首長国連邦(UAE)、そして米国での発売が予定されています。具体的な発売時期については未定ですが、アジア圏および北米の主要市場をターゲットにしていることは確実です。
Samsungにとって、この3つ折りデバイスは単なる新製品以上の意味を持ちます。市場でのシェア争いが激化する中、技術的なリーダーシップを誇示するための戦略的製品であり、特定のガジェット愛好家やエグゼクティブ層に向けた、非常に明確なターゲティングがなされた一台と言えるでしょう。今後のグローバル展開において、この「40万円超」の価格設定が各国のユーザーにどのように受け入れられるか、市場の反応が注目されます。
Galaxy Z TriFoldの詳細は中国サムスン公式サイト:公式サイト





