
TCLから、Kindle Scribeなどの電子ペーパー端末に対抗する新たなデバイス「TCL Note A1 NxtPaper」が発表されました。 最大の特徴は、一般的なE Inkディスプレイではなく独自の「NxtPaper」技術を採用することで、電子ペーパー特有の残像や遅延を解消し、120Hzの滑らかな描画を実現している点です。
E Inkの「もっさり感」を解消した独自ディスプレイ
TCLはこれまでもNxtPaper技術を搭載した製品を展開してきましたが、今回の「TCL Note A1 NxtPaper」は、読書やメモ書きといった「生産性」に特化した設計となっています。
ディスプレイサイズは11.5インチで、解像度は2200×1440。特筆すべきはリフレッシュレートが最大120Hzに対応している点です。 AmazonのKindle ScribeやreMarkable Paper ProのようなE Ink端末は、目に優しく紙に近い書き心地である一方、画面の書き換え速度(リフレッシュレート)が遅く、スクロール時の残像やペンの追従性に課題がありました。
本機はTCL独自の「NxtPaper Pure Display」を採用することで、紙のような質感と目の保護(TÜV認証取得)を維持しつつ、残像感のないスムーズな操作性を実現していると謳われています。また、画面輝度は300ニト、表示色は1670万色に対応しています。
Helio G100搭載、会議記録に特化したスペック
基本スペックについては、SoCにMediaTek Helio G100を採用し、メモリは8GB、ストレージは256GBを搭載しています。microSDカードスロットは非搭載ですが、GoogleドライブやDropboxなどのクラウドストレージ連携に対応しています。 SoCのHelio G100はミドルレンジ帯のチップセットですが、読書やメモ作成といった用途であれば十分な性能と言えるでしょう。

また、本機は「会議の記録」などのビジネス用途も強く意識されています。 本体には8つのマイクが搭載されており、AIを用いた会議の文字起こしや要約、リアルタイム翻訳機能などが利用可能です。背面には13MPのAF対応カメラを備えており、書類のスキャン用途としても活用できます。
バッテリー容量は8,000mAhで、33Wの急速充電に対応。これらを搭載しながら、本体の厚みは5.5mmという薄さを実現しています。
価格と発売時期について
価格については情報が分かれており、メーカー公式サイトではKickstarterでの開始価格が419ドル(約6万3000円)からとされていますが、GSMArenaの報道によると一般小売価格は549ドル(約8万2000円)になるとのことです。 競合となるKindle Scribe Colorsoft(32GBモデル)が629.99ドルであることを踏まえると、価格競争力のある設定と言えます。
発売地域はヨーロッパ、北米、およびアジアの一部とされていますが、現時点では日本国内での具体的な発売予定や価格はアナウンスされていません。 なお、出荷時期については2026年2月末から開始されると報じられています。











