
Vivoが中国市場向けに新型スマートフォン「iQOO Z11 Turbo」を発表しました。Qualcommの次世代ハイエンドSoC「Snapdragon 8 Gen 5」を搭載しながら、ベースモデルは約344ドル(日本円換算で約5万円強)という驚異的な価格設定を実現しています。7,600mAhの大容量バッテリーや144Hz駆動のディスプレイなど、ゲーマーやパワーユーザーが求めるスペックを凝縮した、コストパフォーマンスの概念を覆す一台です。
スナドラ8 Gen 5と7600mAhバッテリーを薄型ボディに凝縮
本機の最大の魅力は、心臓部にQualcommの「Snapdragon 8 Gen 5」を採用している点です。これにより、フラッグシップモデルに負けない、高い処理能力を有しており、重量級のモバイルゲームも快適に動作します。
さらに特筆すべきは、7,600mAhという大容量バッテリーを搭載していることです。一般的なハイエンド機が5,000mAh前後であることを考慮すると、そのスタミナ性能は圧倒的です。充電速度も最大100Wの急速充電(有線)に対応しており、短時間でのリカバリーが可能です。ただし、ワイヤレス充電には非対応となっています。
これほどのバッテリーを積みながら、筐体の厚さは約7.9mm(0.31インチ)、重量は約201g(7.1オンス)に抑えられています。防水性能も備えており、携帯性を損なわずに長時間駆動を実現したエンジニアリングは見事です。

2億画素カメラと144Hz有機ELでメリハリの効いた構成
価格を安くするため、機能にははっきりとした「割り切り」が見られます。リアカメラはスクエア型のバンプに収められていますが、望遠レンズは搭載されていません。代わりに、1/1.56インチセンサーを採用した2億画素(200MP, f/1.88)のメインカメラと、800万画素の超広角カメラという構成です。ズーム性能よりも、日常的な広角撮影の解像感を重視した仕様です。フロントカメラには3200万画素センサーを採用しています。
一方で、ディスプレイ性能には妥協がありません。6.59インチのAMOLEDパネルは144Hzのリフレッシュレートに対応し、ゲームプレイ時の滑らかな描画を保証します。PWM調光周波数は4,320Hzと高く、目の疲れにくさにも配慮されています。ピーク輝度は5,000nitsに達し、屋外での視認性も確保されています。また、生体認証には画面内超音波指紋センサーを搭載しており、ロック解除の速度と精度も期待できます。

ハイエンド級の処理能力をミドルレンジ価格で入手する好機
価格は、12GB RAM/256GBストレージのベースモデルが約344ドル、最上位の16GB RAM/1TBストレージモデルでも約530ドルと発表されました。まずは中国市場での展開となりますが、Snapdragon 8 Gen 5搭載機としては破格の設定です。
望遠カメラやワイヤレス充電を省き、処理性能とバッテリー持ちに全振りした本機は、まさに「実用性重視」のユーザーにとって理想的な仕様です。特に、外出先で長時間ゲームを楽しみたい方や、充電の手間を減らしたい方にとって、これ以上ない有力な候補となるはずです。最新SoCのパワーを安価に試したい層にとっても、輸入を検討する価値のある一台です。


