
中国vivoのサブブランドiQOOが、来月にも発表を予定している次期フラッグシップモデル『iQOO 15 Ultra』。その最大の特徴は、側面に搭載された「感圧式ショルダートリガー」です。物理的なボタンを廃止し、600Hzという高速な読み取り速度と独自の振動技術を組み合わせることで、従来のゲーミングスマホが抱えていた「故障しやすさ」と「操作の遅れ」の解消を狙います。単なるスペック向上にとどまらず、ゲームを快適にプレイするために進化した本機の詳細を解説します。
独立チップ制御による600Hz駆動と「手汗対策」
iQOOの製品責任者がWeiboで明かした情報によると、『iQOO 15 Ultra』の右フレーム(横持ち時の上部)には、タッチセンサー式のショルダートリガーが搭載されます。注目すべきは、その反応速度と制御方法です。

タッチ操作の読み取り頻度(サンプリングレート)は600Hzに達し、これを制御するために「2つの独立した制御チップ」を搭載することで、操作の遅延を極限まで減らしています。FPSなどの瞬時の反応が求められるゲームにおいて、わずかな遅れが勝敗を分けるため、この仕様はゲーマーにとって大きなメリットとなるはずです。
また、タッチセンサーの弱点である「手汗による誤作動」についても対策済みです。物理的に汗に強い構造に加え、専用の「耐汗アルゴリズム」を組み込むことで、長時間プレイして指が湿った状態でも、正確な操作ができるとしています。
物理ボタンを超える「無限の寿命」と振動フィードバック
なぜ、多くのゲーミングスマホが採用する「物理ボタン」ではなく、あえてタッチ式を採用したのか。その理由は「耐久性」と「本体の設計」にあります。
製品責任者の説明によれば、タッチ式トリガーは部品が物理的に動かないため、物理ボタンのように摩耗せず、「ほぼ無限に近い寿命」を持ちます。また、フレームと一体化させることで隙間をなくし、内部への埃や手垢の侵入を防ぐことが可能です。
一方で、タッチ式には「押した感覚がない」という欠点があります。これを補うため、『iQOO 15 Ultra』ではリニアモーターによる振動フィードバック(ハプティクス)を採用。指先に「ボタンを押したような感覚」を伝えることで、物理ボタンと同じような操作感を長く維持できる設計となっています。画面上のボタンが多いFPSなどのゲームでも、これらをトリガーに割り当てることで、操作が格段にしやすくなるでしょう。
冷却ファン搭載の噂も浮上、実用性重視のゲーマーに最適な一台
本機はさらに、Snapdragon 8 Elite Gen 5 SoC(名称は推定)の搭載に加え、本体内部に「冷却ファン」を内蔵しているとの情報もあります。これが事実であれば、ゲーム中の熱による性能低下も防げるため、長時間のプレイでも安定して動作する強力なマシンとなるはずです。
近年、ゲーミングスマホは派手なライトで装飾されたモデルが目立ちますが、『iQOO 15 Ultra』はあくまで普通のスマホとしてのデザインを保ちつつ、中身は本格的なゲーム仕様という、まるで「羊の皮を被った狼」のような立ち位置にあります。
派手な見た目よりも、純粋に「ゲームに勝てる機能」と「長く使える耐久性」を求める方にとって、本機は非常に魅力的な選択肢です。日本国内での発売は未定ですが、個人輸入をしてでも手に入れる価値のある、実用性を極めた一台となるでしょう。


