タフネススマホ市場で確かな実績を持つBlackviewから、非常にユニークな新モデルが登場しました。発表された「Blackview Xplore 1」は、物理アンテナによるトランシーバー機能と、一般的なスマホの約4〜5倍にあたる20,000mAhもの超巨大バッテリーを搭載しています。SoCにはミドルレンジのMediaTek Dimensity 7050を採用しており、単なる「面白グッズ」ではなく、過酷な現場でしっかりと使える実用的なデバイスとして設計されています。

物理アンテナによる無線機能と20,000mAhのスタミナ
本機の最大の特徴は、本体上部に備えられた物理アンテナを使ったトランシーバー機能です。UHFおよびVHF帯域に対応しており、メーカーの発表では、障害物のない場所で最大12.4マイル(約20km)、都市部でも最大2.8マイル(約4.5km)の通信が可能とされています。携帯電話の電波(4G/5G)が届かない山奥や災害時でも、端末同士で直接連絡が取れる点は、特定のアウトドア用途や業務において替えのきかない機能です。
この無線機能と長時間の動作を支えるのが、20,000mAhという圧倒的な大容量バッテリーです。モバイルバッテリーそのものと言える容量で、数日間充電なしで使い続けることも十分に可能です。その引き換えに、本体の厚みは約30mm、重量は約694gに達しており、持ち運びやすさよりも機能を最優先した「プロ仕様」の作りとなっています。
Dimensity 7050と暗視カメラを備えた充実の基本性能
「Xplore 1」は無線機能だけの単機能端末ではなく、スマートフォンとしての基本性能も高い水準にあります。SoCには5G対応の「MediaTek Dimensity 7050」を採用。メモリ(RAM)は最大16GB、ストレージは最大512GBを選択でき、microSDカードでの増設も可能です。Web閲覧やSNSはもちろん、普段使いのアプリで動作の遅さを感じる場面はほとんどないはずです。
タフネス性能についても、最高等級のIP68/IP69K防水防塵と、MIL-STD-810H準拠の耐衝撃性能をしっかりと備えています。カメラは64MPのメインに加え、Blackviewが得意とする20MPのナイトビジョンカメラを搭載。背面のサブディスプレイで通知や時間の確認ができる点も、分厚い本体を使う上での利便性を高めています。
法規制への注意は必要だが、ハードウェアとしてのコスパは高い
価格はメーカー直販で558ドル(約8万円台)と発表されています。SoCの性能や特殊な無線機能、バッテリー容量を考えれば、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます。
ただし、日本国内で使用する場合、無線機能に関する法律への対応状況は必ず確認する必要があります。UHF/VHF帯の利用には適切な免許や技適マークが必要になるため、ハードウェアとしては魅力的ですが、無線機能の利用には注意が必要です。
法的な課題さえクリアできれば(あるいは無線機能を使わないとしても)、超大容量バッテリーを積んだ頑丈なAndroid端末として、他にはない価値を提供します。重さや厚みを許容でき、かつ極地での通信手段やバッテリー持ちを重視するユーザーにとって、有力な候補となるはずです。




