Nothingが次に狙うのはスマートグラス?次世代ハードへ本格シフトか

英Nothing社の共同創業者兼CEOであるCarl Pei氏が、同社の今後の戦略としてスマートグラスを含む「AIファースト」な新製品群への展開を明らかにしました。スマートフォン以外のカテゴリーへ踏み出す背景には、近年停滞気味のモバイル業界への危機感があるようです。

AI主導の製品体験に軸足を移すNothing

Nothingはこれまで、スマートフォンやワイヤレスイヤホン、スマートウォッチなどを展開してきましたが、今後はAIを中心とした体験を提供するハードウェア開発へと舵を切るとしています。

Pei氏はプレスリリースの中で「スマートフォンはここ数年、進化が止まっている」とし、「今後はAIと密接に連携する形で、さまざまなデバイスに適応可能なOSを構築していく必要がある」と語りました。

Nothingが想定している対象デバイスには、スマートグラスやヒューマノイドロボット、電気自動車(EV)なども含まれており、OSもそれぞれに最適化される形で提供されるとしています。

同氏は「今後は、10億人のために10億通りのOSが提供される時代になる」とも述べており、汎用OSの時代から、よりパーソナライズされたUI/UXを備えた環境への移行を強調しています。

スマートグラス市場の盛り上がりとNothingの狙い

スマートグラスは、スマートフォンに次ぐ“ポストモバイル”デバイスとして各社が注目する分野です。Google、Meta(Ray-Banとの提携)、Samsung(Android XRベースのProject Moohan)などの大手もすでに動き出しており、AppleもVision Proで参入済みです。

Nothingは今後、この流れに乗って独自のAI対応スマートグラス開発を進めるものと見られます。現時点では製品の正式発表や詳細スペックには触れられていませんが、同社が先日完了したシリーズC資金調達(2億ドル)により、企業評価額は13億ドルに到達。資金面での準備は整っていると考えられます。

Pei氏はまた、「将来的にスマートフォンのように日常に溶け込むデバイスが新たに登場する」とも述べており、スマートグラスのようなウェアラブルがその有力候補であると示唆しました。

Nothingの真価は「UI×AI」にあり?

Nothingはこれまでも、PixelやiPhoneとは異なる“透明感”のあるデザインや、独自UI「Nothing OS」の美学で一定の支持を集めてきました。今回の発表では、単に新カテゴリへ進出するのではなく、「AIを前提としたUX・OSの再定義」という視点が強く打ち出されています。

AIピン、スマートグラスといった次世代ガジェットは、操作レスでの情報取得や行動提案といった「受動的インタラクション」が鍵になる分野です。Nothingがデザイン性だけでなく、AIとの結びつきをどこまで深められるかが、他社との差別化のポイントとなるでしょう。

今後の動向に注目

現時点で、Nothingが開発中とされるスマートグラスやAIデバイスの日本発売については明言されていません。しかし、同社の既存スマートフォン製品(Phone 2など)は日本でも展開されていることから、今後の製品展開に期待が持てそうです。

今後数ヶ月以内に、MetaやSamsungによる新型スマートグラスの発表も控えており、業界全体が「ポストスマホ」デバイスの開発競争に突入していく見込みです。Nothingがこの流れにどう絡んでいくか、引き続き注視する必要があるでしょう。

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