Appleが開発中とされる折りたたみ式iPhone(仮称:iPhone Fold)に関する新たなサプライチェーン情報が報じられました。
アナリストのMing-Chi Kuo氏によると、折りたたみ機構の中核であるヒンジ部品のコストが大幅に下がっているとのことです。これにより、量産時の製品価格にも影響が出る可能性があり、注目が集まっています。
ヒンジ価格が従来予想より20〜35%低下
今回の報告によると、Appleが採用する折りたたみヒンジの平均販売価格(ASP)は70〜80米ドルに設定されているとのことです。これは、以前の市場予想(100〜120米ドル)よりも20〜35%程度低い価格帯となっており、Appleがコスト面で優位に立てる可能性を示唆しています。
この価格低下は、主にヒンジ設計の最適化とFoxconnによる大規模な生産効率の向上によるものであり、原材料の質を落としたわけではないとされています。つまり、品質を保ったまま量産体制の効率化を図っているというわけです。
Foldable iPhone Hinge: Key Updates — Lower-Than-Expected ASP Favors Apple; Supplier Shifts Favor Foxconn; Luxshare as a Potential Supplier; Reassessing the Contribution to SZS and Amphenol
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— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo) October 12, 2025
FoxconnとSZSが合弁企業を設立、主要サプライヤーに
ヒンジの製造については、Foxconn(鴻海精密工業)とShin Zu Shing(SZS)が合弁企業(JV)を設立し、Appleのヒンジ供給全体の約65%を担う見込みです。残りの35%はAmphenolが担当する構成となっており、FoxconnはこのJVにおいて主導的な立場にあると報じられています。
従来、FoxconnはiPhoneシリーズの最終組立を担当してきましたが、今回のレポートでは初めてヒンジ部品そのものの製造にも直接関与していることが明らかになりました。過去には、AppleがFoxconnに対して折りたたみ端末の筐体試作を依頼したという情報もありましたが、今回の報告はより具体的な生産段階での関与を示す内容となっています。
なお、2027年以降にはLuxshare-ICTが新たなヒンジ供給元として加わる可能性もあるとKuo氏は述べており、サプライチェーン内での競争が一層激化する見通しです。
Appleにとっては価格戦略の自由度が向上
ヒンジコストの想定以下の低下は、Appleにとって大きなメリットといえます。これにより製品価格の調整余地が生まれ、iPhone Foldの市場投入時により競争力のある価格設定が可能となるためです。これまで折りたたみスマートフォンは価格帯が高く、一般消費者にとっては手が出しにくいものでしたが、Appleが比較的手頃な価格帯に収めることができれば、製品カテゴリ全体に影響を及ぼす可能性もあります。
ただし、部品供給側の立場は厳しくなると見られています。ヒンジ価格が下がることで、SZSやAmphenolのようなサプライヤーの利益率は圧縮される可能性があり、特にSZSに関しては上流部品の受注が少ない点も収益に影響を与えると指摘されています。
製品価格と供給網における主導権が焦点
Appleが折りたたみiPhoneの製品設計だけでなく、部品コスト構造まで踏み込んで主導権を握っている点は特筆すべきです。Foxconnを中心とした生産体制によって、Appleは部品単価を下げつつ品質を維持し、最終製品価格にも反映できる立場にあります。これは、他の折りたたみ端末メーカーとは一線を画すアプローチといえるでしょう。
現時点で日本市場におけるiPhone Foldの発売時期や価格は明らかになっていませんが、価格面でのハードルが下がれば、日本国内でも比較的早期に導入される可能性があります。
ソース元:Notebookcheck



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