
モバイルゲーミングPC市場の活況が続く中、One-Netbook社の次期フラッグシップモデル「OneXPlayer X1」に関する興味深い情報がGeekbench上で確認されました。
これまでIntelの次世代アーキテクチャ「Panther Lake」の採用が噂されてきましたが、具体的なプロセッサ型番やiGPUの構成が明らかになりつつあります。
既存のMeteor LakeやLunar Lake、そしてAMDのRyzenシリーズがしのぎを削るポータブルデバイス市場において、新たなIntel製SoCはどのような変革をもたらすのでしょうか。ハードウェアを愛する皆様に向け、リーク情報に基づく詳細なスペック解説と、その技術的背景について速報をお届けします。
Core Ultra 5 338HとArc B370:Geekbenchが示唆する次世代の心臓部
Geekbenchデータベースより発見された情報によると、次期OneXPlayer X1にはIntel Panther Lake世代のプロセッサが搭載される見込みです。注目すべきは、以前より噂されていたCore Ultra X7シリーズやArc B380(12 Xe3コア)といったハイエンド構成ではなく、「Core Ultra 5 338H」および「Arc B370」という組み合わせが確認された点です。

このCore Ultra 5 338Hは、4つのPerformanceコア(Pコア)と8つのEfficientコア(Eコア)からなる計12コア構成をとっており、最大ブーストクロックは4.7GHzに達するとされています。一方、グラフィックス処理を担うiGPUのArc B370は、次世代アーキテクチャのXe3コアを10基搭載し、2.4GHzで動作するとのこと。さらに、メモリには32GBの大容量RAMが採用されていることが示唆されており、昨今の重量級AAAタイトルや、メモリ帯域を重視する統合グラフィックス環境において十分な余裕を持たせた仕様と言えるでしょう。これらが事実であれば、従来のモバイル向けプロセッサとは一線を画す、新たなバランスのSoCがUMPC市場に投入されることになります。
開発途上のスコアとTDP65W級プロセッサが秘める真のポテンシャル
今回のリークで特に議論を呼びそうなのが、Geekbenchにおけるベンチマークスコアです。現段階のスコアを見る限り、Panther Lake搭載モデルは、既存のLunar LakeやAMD Strix Pointなどを搭載した前世代機を上回る結果を残せていません。しかし、これを即座に「性能不足」と断じるのは早計です。
まず、確認された個体はエンジニアリングサンプルである可能性が極めて高く、ドライバの最適化も完了していない段階と考えられます。また、Core Ultra 5 338HはTDPが65-80Wレンジに設定されると予想されており、UMPCという限られた筐体サイズと熱設計電力(TDP)の制約下で、どの程度のワット数で動作させていたかが不明です。Linux環境でのOS換装やTDP設定のチューニングを嗜むユーザーであればご存知の通り、モバイルプロセッサの性能は電力設定と冷却能力に大きく依存します。Geekbenchの数値はあくまで断片的な情報に過ぎず、製品版においてIntelのプロセス微細化と新アーキテクチャがどのようなワットパフォーマンスを発揮するのか、その「伸びしろ」にこそ注目すべきでしょう。
CES 2026での正式発表に期待、モバイルゲーミングの新たな地平へ
今回のリーク情報は、来る2026年1月6日からラスベガスで開催される「CES 2026」に向けた期待を大きく高めるものです。One-Netbook社はこれまでも、着脱式コントローラーや3in1ギミックなど、所有欲をくすぐるユニークな機構をOneXPlayer X1シリーズに盛り込んできました。そうしたハードウェアの魅力に加え、Intelの最新技術であるPanther Lakeが融合することで、サブ機としてだけでなく、メインストリームのゲーミング用途にも耐えうる一台が誕生する可能性があります。








