今回は、GPD社の新型携帯型ゲーミングPC「GPD WIN Max 2」の試作機をお借りしたので、レビューしていきます。
↓のように10.1インチディスプレイにゲームパッド、タッチパッド、キーボードがついたポータブルゲーミング機です。

後述するように、本機が搭載している最新のRyzen 7 6800Uのパフォーマンスはすさまじく、モバイルチップセットとは思えないほどに様々なゲームが快適にプレイできます。
本機は本当の意味で、携帯型の「ゲーミング機」と言えるレベルに進化しています。
デイリーガジェットとしても当然クラファン購入済ですが、本機はIndiegogoでのクラウドファンディングがまもなく終了。
現在、国内版の予約を受付中です。
販路は3種類で、価格はすべて同じ。発送も10月31日で同じです。
まずは正規代理店である天空のダイレクトストアのこちらのページ。つづいて同社が運営するUMPC専門オンラインストアのこちらのページ。そしてアマゾンの↓のページです。
6種類のオプションがあり、価格はいずれの販路で購入しても下記の通り。
- 16GB/1TB/Wi-Fi版:163,400円
- 16GB/1TB/4G LTE版:177,400円
- 32GB/1TB/Wi-Fi版:181,900円
- 32GB/1TB/4G LTE版:195,900円
- 32GB/2TB/Wi-Fi版:207,000円
- 32GB/2TB/4G LTE版:221,000円
今回、筐体サイズについても、過去の多種類のUMPCと比較を行っています。
それでは、見ていきましょう!
外観とスペック
本体は狭ベゼルの10.1インチディスプレイがついたクラムシェル形状。webカメラはヒンジ部についています。お弁当箱タイプのむっちり小型ノートです。

スペックは下記の通り。
- CPU:Ryzen 7 6800U
- GPU:AMD Radeon 680M
- OS:Windows 11 Home(Steam OS 3.0サポート)
- RAM:16GB/32GB LPDDR5-6400 MT/s
- メインストレージ:PCIe4.0 NVMe M.2 2280 SSD 1TB/2TB
- 拡張ストレージ:PCIe4.0 NVMe M.2 2230 SSD
- ディスプレイ:10.1インチ(2560×1600)(デフォルト1920×1200)
- タッチ性能:4,096段階筆圧検知/10点マルチタッチ
- カメラ:2MP
- マイク:搭載
- 4G LTEモジュール:対応(オプション)。nano SIM シングル
- 対応バンド:
- 2G: GSM900/1800MHz
- 3G: WCDMA B1/B8 ,
- TD-SCDMA B34/B39 ,
- CDMA BC0
- LTE TDD B38/B39/B40/B41 ,
- LTE FDD B1/B2/B3/B4/B5/B8/B12/B13/B18/B19/
B20/B25/B26/B28 , - UMTS B1/B2/B4/B5/B6/B8/B9 ,
- GSM B2/B3/B5/B8
- MU-MIMO:対応
- Bluetooth:5.2
- バッテリー容量:67Wh
- 急速充電:100w
- 公称駆動時間:
- 処理の重いゲームや作業:約3時間
- 普通程度のゲームや作業:約6~8時間
- 処理の軽いゲームや作業:約14時間
- 振動:デュアル振動モータ
- センサ:3軸重力・3軸ジャイロ
- ポート:USB4.0 Type-C x1、USB3.2 Gen2 Type-C x1、USB3.2 Gen1 Type-A x3、HDMI2.1 x1、3.5mmイヤホンジャック
- 生体認証:指紋認証(電源ボタン兼用)
- サイズ:約227×160×23mm
- 重量:1.03kg(実測)
まずはチップから。
6nmプロセスでTDP15-28w、8コア16スレッドのRyzen 7 6800U、GPUはRDNA2アーキテクチャのRadeon 680Mを搭載しています。
携帯型ゲーミング機の現行機では、いずれも第5世代Ryzenなので、それよりも特にGPU性能が目に見えて改善しています。
ストレージについては、PCIe NVMe M.2 SSDが2つ。一つが2280、もう一つが2230です。後から増設が可能に。
重量が1kgを超えてしまいますが、それ以外は非常に強力で、昨今大量に出現している携帯型ゲーミングPCとしては最強クラスのスペックを備えています。
外装はメタル製です。天板のGPDロゴはシルバー。

背面には、3.5mmイヤホンジャック、USB3.2 Gen1 Type-A、HDMI2.1、USB4.0 Type-C(Thunderbolt 4/PD 100w対応)、USB3.2 Gen2 Type-C(PD 100w対応)。つまり背面USB-Cではどちらからでも最大100w充電ができます。

側面には、SDカードスロットとmicroSDカードスロット。ほか、BIOSリセットホールとスピーカー。

逆側には、USB3.2 Gen1 Type-Aが2つとスピーカー。

前側には、左右にスピーカーと、指紋認証兼用の電源ボタン。

底面には、カスタム可能なバックボタンが左右に2つと、4G LTEモデム用・2230 SSD用の拡張ポートがあります。4G LTEやストレージは、後から簡単に拡張できるというわけです。

ディスプレイの最大開角は約180度。

重量は実測で1.03kgでした。

入力系は使いやすく進化
入力インターフェースを見ていきます。
まずゲームパッドですが、PC向けで一般的なXboxタイプ。タッチパッドは上部についており、その左側にはゲームパッドをマウスとして使うためのスイッチ。右側にはSELECT/MENU/STARTボタン。

キーボード配列ですが、多くのUMPC(超小型ノートパソコン)で省略ないし変則的な配列になっている右側の記号キーですが、そこが省略されず配置されています。これにより、文章入力がしやすくなります。UMPCやモバイルキーボードでは、カッコキーやハイフンなどが、Fn同時押しになっていることが多いので、この点は文章入力に本機を使うにあたっては大きなメリット。
キーピッチは16mm。フルサイズキーボードの19mm~と比べると3mmほど狭くなっています。

ただ、手が大きい人が使っても、タッチタイピングにはほぼ問題ないゆとりを備えています。3mm犠牲にして記号キーを通常配置にしたのは英断です

上部配置のタッチパッドは、はじめこそ慣れが必要ですが、しばらく使っていると問題なく使えます。3本指操作や4本指操作も使いにくさはあまり感じません。

キーボード配列からも分かるように、本機はゲーム以外の用途にも使いやすくなっています。
そういうユーザー向けに、タッチパッド左右のゲームパッド部は、蓋をすることができます。マグネット装着で落ちません。

ゲームパッドを使う時は、蓋は背面に収納できます。これもマグネット装着で、簡単には落ちません。

ベンチマークスコア
つづいてベンチマークスコア。
まずストレージ読み書きですが、PCIe 4.0 NVMe SSDで高速です。

CINEBENCH R23ですが、マルチコアが10,368pts、シングルコアが1,528pts。

他チップ比較を見ると、シングルコアでは、下記の通り。

マルチコアは下記の通り。

10インチのモバイル機とは思えない高性能です。
ゲームも仕事もヌルサク
スパイダーマンなど、いくつかのタイトルをプレイしてみましたが、FullHD解像度で非常に滑らかに動きます。ゲームパッドの使い勝手含めて快適です。

公式には、複数タイトルでのfpsが掲載されていますが、重い3Dタイトル含めて普通にプレイできます。
前機種のGPD WIN MaxではCyberpunkは動きませんでしたが、本機では快適にプレイできました。Ryzen 7 6800Uの馬力を堪能できます。
https://daily-gadget.net/2021/01/13/post-27517/
ゲームをすると、さすがにバッテリーの減りは早いです。タイトルにもよりますが、2~3時間といったところでしょう。
スピーカー音質は結構クリア。音量を上げても割れません。動画視聴にも良いでしょう。

10.1インチでアスペクト比16:10ということで、ブラウジング含めて一般的なお仕事用途にも使えます。150%でデイリーガジェットを表示すると↓のカバー率。

パフォーマンスにおいて、不満を感じる場面はほとんど無いでしょう。
他機種とのサイズ比較
パフォーマンスは満足ながら、気になるのは筐体サイズ。
イメージを持っていただくべく、かなりたくさんの機種と比較してみます。
ThinkPad X1 Nano
まずは一般的なモバイルノートとの比較です。↓でレビューした13インチのThinkPad X1 Nanoから。
https://daily-gadget.net/2021/03/07/post-30962/
フットプリントは↓のようにかなり違います。

厚さについては、WIN Max 2は倍近くあります。

重量はWIN Max 2が1.03kgに対して、X1 Nanoが917g。
フットプリントが小さいだけに、WIN Max 2の方はズシリ感を感じます。
昨今、VAIOや富士通、ASUS含め、13インチクラスが薄型化し、1kgを切ってきています。一部機種では600g台も。そうしたモバイル機と比べると、本機はフットプリントはコンパクトながら、厚く重くなっています。
初代GPD WIN Max
初代のWIN Maxとも比べてみます。
https://daily-gadget.net/2020/08/02/post-18716/
フットプリントは↓の通り、一回り大きくなっています。

厚みはほぼ互角。

キーボードは、初代は記号キーが上部にまとめられています。それに対して2はより一般的な配列になっていることが分かります。

ディスプレイベゼルもかなり狭くなっており、8インチから10.1インチに画面サイズはフットプリント以上に大きくなっています。

Let’s note RZ5
続いては、Surface Goシリーズと並び、GPD WIN Max 2と同サイズでの鉄板機種、Let’s note RZシリーズです。
https://daily-gadget.net/2020/03/11/post-11647/
WIN Max 2はベゼルが狭い分、フットプリントは↓のようにコンパクト。

一方で厚みについては、Let’s noteの1.5倍くらいになります。

Let’s noteはフットプリントが広い分、キーボードやタッチパッドはこちらに軍配。ただ、狭ベゼルディスプレイのWIN Max 2は、筐体サイズが小さいながら表示領域はまったく同じになっています。

重量は、Let’s noteのRZシリーズは750gくらいなので、やはりこれと持ち比べても、WIN Max 2の1.03kgは少し重くなっています。
OneMix4
続いては、こちらもWIN Max 2と同じ10.1インチのOneMix4です。
https://daily-gadget.net/2021/03/15/post-31509/
https://daily-gadget.net/2021/05/10/post-33498/
フットプリントはほぼ同じ。OneMix4も狭ベゼルなので、ここは互角。

厚みは、WIN Max 2は1.5倍~2倍近くありますね。

重量はOneMix4が770g。つまりOneMix4を0.5個分ぶ厚くしたのがWin Max 2といったところです。
ただ、OneMix4は記号キーが省略されていますので、キーボードはWin Max 2の方に軍配です。
GPD Pocket 3
つづいてはGPD Pocket 3です。8インチのUMPC(超小型ノートパソコン)。
https://daily-gadget.net/2022/01/11/post-41521/
フットプリントは↓のようにWIN Max 2は一回り大きく。

厚みは、WIN Max 2が少し厚くなっていますが、手に取った印象はよく似ています。

Pocket 3もキーボードは頑張っていましたが、やはりWIN Max 2の自然な配列が印象的。

筐体デザイン含め、「GPD Pocket 3が一回り大きくなった」というのが、WIN Max 2の一番しっくり来る説明です。
Chuwi MiniBook X
つづいて、10.8インチの格安機、Chuwi MiniBook Xです。
https://daily-gadget.net/2022/01/16/post-41671/
MiniBook Xもパンチホールカメラがついているほどの狭ベゼル機なので、フットプリントは対角0.7インチ分の差といったところ。↓

厚みについてはWIN Max 2が倍近く。

重量はMiniBookが950g。
GPD Win 2
続いては6インチのGPD WIN 2との比較。
https://daily-gadget.net/2020/08/25/post-19965/
これは親子のような違い。

ただ、厚みは良い勝負です。

One-Netbook A1
7インチクラスとして高い完成度を誇っていたOne-Netbook A1とも比べてみます。
https://daily-gadget.net/2020/11/05/post-23414/
7インチクラスがいかにコンパクトかを実感します。↓

厚みはWin Max 2のほうが厚いですが、フットプリントと比べると意外に良い勝負。↓

ただ、A1は540gと非常に軽いので、持ち比べるとA1のコンパクトさが印象的でした。
iPad Air/iPad mini
つづいてiPad Air/miniとも比較してみましょう。
まずフットプリントですが、↓のように両機種の間くらいです。

厚みはさすがに違いが大きく、Air/mini合わせてWIN Max 2の半分くらいです。

Magic-Ben MAG1
最後、8.9インチと良い感じサイズのUMPCであるMagic-Ben MAG1です。
https://daily-gadget.net/2020/06/03/post-15809/
8.9インチと比べると↓のようなサイズ感。

厚みについては↓の通り。

まとめ:初めて、本当の意味での「ゲーミング機」に
以上、GPD WIN Max2を様々に見てきました。
厚みと重量については好みがあると思いますが、ことパフォーマンスについては、まず間違いなく満足するレベルだと思います。
これまで、たくさんの携帯型ゲーミングPC(いわゆるゲーミングノートPCでなく、10インチ以下クラスの極小サイズ)が出てきましたが、Ryzen 7 6800Uを搭載した本機になってはじめて、本当の意味で「ゲーミング機」と言って良いレベルに到達した印象です。
プレイできないPCゲームはほとんど存在しないでしょう。ディスプレイ、拡張性、サウンド、入力インターフェース等、あらゆる観点で、このサイズの中では最高のものを詰め込んでいます。
ゲーム用としてだけでなく、普通のお仕事用ノートパソコンとしても、キーボード中心に使いやすく工夫されているのも良いです。
というわけで、超速10インチノートが欲しい方は、ぜひチェックしてみてください!
GPD WIN Max 2の販路は3種類で、価格はすべて同じ。発送も10月31日で同じです。
まずは正規代理店である天空のダイレクトストアのこちらのページ。つづいて同社が運営するUMPC専門オンラインストアのこちらのページ。そしてアマゾンのこちらのページです。
6種類のオプションがあり、価格はいずれの販路で購入しても下記の通り。
- 16GB/1TB/Wi-Fi版:163,400円
- 16GB/1TB/4G LTE版:177,400円
- 32GB/1TB/Wi-Fi版:181,900円
- 32GB/1TB/4G LTE版:195,900円
- 32GB/2TB/Wi-Fi版:207,000円
- 32GB/2TB/4G LTE版:221,000円












