高級キーボード「FILCO Majestouch2」レビュー【生産性爆上がり】

昨今、ゲーミングPCの流行などにより、高級キーボードと呼ばれるジャンルが盛り上がっています。

代表的なブランドに、東プレの「Realforce」シリーズや、PFUの「HHKB(Happy Hacking Keyboard)」シリーズ、FILCOの「Majestouch」シリーズなどがあります。

今回は、FILCOの「Majestouch 2」を購入してしばらく使用してきましたので、レビューしていきたいと思います。↓

キーボードの種類としては、メカニカル・青軸・有線(USB/PS2)・Nキーロールオーバー・テンキーあり・日本語配列になります。

結論としては、生産性が爆上がりしていますので、おすすめです。

そもそもキーボードの種類をおさらい

キーボードには、いくつか種類があります。

機構の種類

まず機構については、下記2種類です。

  • メカニカルキーボード
    • キータイプの信号を送るために、各キーに独立したスイッチがついている
    • 複雑な機構となるため、重く高価になるが、押下にしっかりとしたフィードバックがあり、上級者やキーボードにこだわりがあるユーザー向け
    • 今回レビューする「Majestouch 2」を含め、いわゆる「高級キーボード」はほとんどがこのタイプ
  • メンブレン式キーボード
    • キータイプの信号を送るために、ゴムなどでできた一枚の膜を各キーのラバーカップで接触して電気が流れる仕組み
    • 軽量、安価で柔らかい押し心地だが、耐久性に劣る
    • ノートパソコンや安価なキーボードは多くがこのタイプ

また、「メンブレン式」には、その改良系として下記があります。

  • パンタグラフ式キーボード
    • 仕組みはメンブレン式と同じだが、各キーにプラスチックや金属でできた支柱が押下によって折りたたまれる機構を置いている
    • 浅いストロークだが、ある程度の打鍵感があり、メカニカルとメンブレンの間のような存在
    • 薄型である程度の打鍵感を持たせられるため、MacBookをはじめ、近年のノートパソコンに多く採用されている

軸の種類

メカニカルキーボードの各スイッチには、スプリングと言われるバネがついており、その上に軸、さらに軸の上にキーキャップがかぶせられています。

スイッチは、使用される素材によって、茶軸、黒軸、青軸、赤軸などに分けられます。

中でも代表的な軸が、茶軸、青軸、赤軸の3つで、それぞれ素材、クリック感やキーの重さが異なります。

  • 青軸
    • 最もクリック感が感じられ、押下圧も高い。また、「カチカチ」というクリック音があり、入力している感じが強い。
    • プロゲーマーなど、入力感を重視する層に人気。
  • 赤軸
    • 最も押下圧が軽い。クリック感はそれほどなく、音も抑え気味。
    • 手が疲れにくいため、長時間入力を行うプログラマーや長文入力をする層に人気。
  • 茶軸
    • 青軸と赤軸の中間タイプ。適度なクリック感とキーの重みがある。
    • メカニカルキーボードのスタンダードのため、まずここから始めるのも手。

今回は、個人的な好みにより、「青軸」を購入しました。

このカチカチ音がたまりません。

その他

その他は、接続方式で、おなじみBluetoothやUSB、PS2があります。

また、配列も、日本語配列、US配列などがあります。

ロールオーバーは、いくつのキーの連続押しまで認識するかで、Nキーロールオーバーといった場合はメモリが許す限りの連続押しが可能です。

今回レビューする「Majestouch 2」については、日本語入力がメインのため日本語配列、接続はUSB/PS2、連続押しはNキーロールオーバーです。

PS2については、専用の変換パーツが付属します。

いざ開封

外箱については、↓のように宇宙感ただようパッケージとなっています。

↓には、基本スペックが書かれています。台湾で製造しているんですね。

箱を開けると↓です。

チラシが入っていたのですが、FILCOの「キーボード工房」というサービスでは、漆などの伝統工芸を使った高級キーボードを販売しているようです。

様々な「塗り」を施した豪華なキーボードがあるようです。

内容物一覧は↓になります。キーボード本体と変換プラグ、マニュアル、チラシのみというシンプルな構成です。

変換プラグを使って、キーボードのUSBオスからPS2オスに変換できます。

高級メカニカルキーボードは有線接続が一般的です。↓のように、ケーブルを束ねるバンドがついているのはうれしいですね。

キーボードの外観・配列

配列については、王道の日本語108配列です。スペースに制約がある場合に発生してしまう、変則的な配列はありません。素晴らしい。

テンキーありモデルなので、↓のように独立したカーソル部と、テンキーが並んでいます。

テンキー上部には、Num LockやCaps Lock、Scroll LockのスイッチがLEDで分かるようになっています。

底面は↓で、キックスタンドで傾斜を変えられるようになっています。

重量はさすが高級メカニカルキーボードです。2kgくらいあります。ずっしりしているので、デスクに置いた場合の安定感がすごいです。

実際の打鍵感

USB接続なので、特に設定などは必要なく、素直につながります。

テストでOneMix2Sにつなげてみましたが、3倍はあろうかという、まさに正反対の方向性の2つのキーボードですね笑

打鍵感は最高の一言です。

キーは打ちやすく、心地よいクリック感があり、青軸ならではの「カチカチ」音がします。

打ち間違えもしづらく、筆者は長文入力に主に利用していますが、ゲーミングにも最適でしょう。

キーボードを変えるだけで、生産性は大きく変わります。

打ちやすさのほか、配列やキーボード本体の安定感など、複雑な要素が絡まり合って、全体として優れたタイピングエクスペリエンスを生み出します。

PCのアップグレードやスペックの要素として、CPUやRAMは分かりやすいですが、キーボードは普段は縁の下の力持ち的な存在で、それほど意識しないかもしれません。

しかし、配列がおかしかったり、打ち心地が悪いと、小さなストレスが積み重なって、やがてPC利用そのものにストレスを感じるようになってしまいます。

これは、まさにRAMやCPUが非力なのと同じか、場合によってはそれ以上のストレスになって返ってきます。

そのため、キーボードへの投資は、特に生産性を重視する方にはかなりおすすめですよ。

↓のように1万円くらいで、大きな生産性の違いを実感できます。

冒頭で挙げた東プレやPFU、このFILCOのように、日本には優れたキーボードメーカーが多く存在します。

ぜひ、高級キーボードを検討してみてはいかがでしょうか。

おわり


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