スマートフォンには、OISやEISといった手振れ補正機能がついていることが多くなりましたが、ジンバルによる補正にはかないません。
ジンバルはカメラヘッドが物理的に3軸方向に回転することで、様々な補正や対象物の追跡を行ってくれます。
それにより、驚くほど安定したプロっぽい映像を簡単に撮影することができます。
カメラ付きのジンバルとして、「Osmo Pocket」がヒットしました。
今回ご紹介するのは、カメラ付きではなく、スマホを装着して使うタイプです。
↓のようにヘッド部に自分のスマホを装着すれば、3軸方向にロボットのような動きで軸が回転して良い映像を撮ることができます。
レビューするのはhohem社の「iSteady Mobile+」です。
カメラ付きが3万円以上するのが一般的なのに対し、1万円以下で購入できます。
海外大手ガジェットサイト「TOMTOP」からご提供いただきました。
割引クーポンも発行していただいています。
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アマゾンでは↓のように1万円ほどしますのでお安くなりますし、日本へは送料無料で発送してくれます。
では、早速見ていきましょう!
内容物と商品概要
箱を開けると、↓のようにキャリングポーチが出てきます。
本体やアタッチメントはポーチ内に初めから収納されています。
すべてをバラすと↓の通りで、ポーチと本体のほか、充電用のUSBケーブル(microUSB – Type-A)とミニ三脚、ユーザーマニュアルと保証書です。
スペックは下記のとおりです。
- パン回転角:600度
- チルト回転角:320度
- ロール回転角:320度
- ペイロード(積載可能重量):280g
- 重量:495g
- バッテリー容量:3,600mAh
- バッテリー稼働時間:12時間
- 充電時間:3.5時間
- 動作温度:-10℃〜45℃
- 拡張インターフェース:1/4インチネジ穴x3
- スマートフォンサイズ:最大6.5インチ
- 内容物:本体、三脚、USBケーブル、キャリングケース、ユーザーマニュアル
6.5インチ、280gまでのスマホに対応しますので、市場に出ているほとんどのスマホは問題なく装着できます。
三脚は↓のように小型で、初めから本機に最適な三脚が付属しているのは便利です。
本体は↓のとおり。操作部には保護フィルムが貼られています。
操作は、ジョイスティックでスマホの方向を調整できるほか、電源やモードを切り替えるスイッチ・ボタン類がついています。
三脚を装着できる1/4インチねじ穴は3つあります。
まずは定番の底面です↓技適マークもついています。
それ以外に、操作部側面、およびスマホ装着部側面にもついています。↓
操作部にはトリガーボタン↓もついており、カメラ位置を初期位置に戻したり、スポーツモードに切り替えたりできます。
三脚を付けるとこんな感じです。↓
どんな撮影モードがあるのか
ご存じの方はスルーしていただければと思いますが、回転する三軸にはパン・ロール・チルトという名称がついています。
本モデルは、パン軸に600度回転するのが強みの一つです。
電源ボタンの上にあるモードボタン(上記10番)を押す回数によって、モードが切り替わります。
1回押すとPF、2回でPTF、3回がAL、4回がAF、長押しがキャリブレーションです。
デフォルトのPFモードは”Pan following”の略で、チルトとロールは固定したまま、パンだけが動いて揺れをなくします。
つまり、左右方向にスムーズに安定した映像が撮れるということになります。
2回クリックのPTFが”Pan and Tilt following”で、ロール方向は動かず、パンとチルトが回転します。
3回クリックがALで”All Locked”で、軸が無いかのようにすべて動かずただのスマホホルダーのようになります。
4回クリックのAFが”All following and inception”で、3軸すべてが回転して一点を追います。
長押しはキャリブレーションなので、3軸を初期位置に戻して自動で補正してくれます。
実際の動き方は↓にあります。
実際にどんな映像が撮れるか
続いて、実際の映像を見ていきましょう。
今回はiPhoneXRを撮影スマホに使いました。
デイリーガジェット動画部のケン氏が、ブランコに乗って撮影しています。↓
スマホそのままの動画と左右に並べていますが、安定感が全く違うことがよく分かると思います。
スマホカメラはズーム機能が弱かったりイメージセンサのサイズに制約があったりしますが、解像度含めて性能は驚くべき進化を遂げていますので、本機のようなスタビライザーと組み合わせればかなり本格的な動画を手軽に撮影することができます。
また、スマホ側にアプリを入れてペアリングすることで、トラッキングやスローモーションなどの制御もできるようになります。
Osmo Pocketとの違いは?どんな人におすすめか
Osmo Pocketなどのカメラ付きジンバルとのメリット・デメリットですが、3つほど比較軸があるかなと思います。
一つ目が価格です。
スマホジンバルにも高いモデルはありますが、今回ご紹介したiSteady Mobile+のように1万円以下で買えて、ほとんどのケースで性能も十分という意味で価格はこちらに分があります。
二つ目はサイズです。
これはカメラ付きが有利です。
Osmo Pocketはその名の通りポケットに入るサイズで、ジンバルとカメラの両方がついています。
本機はポケットには入りませんし、それなりの大きさがあるので、「今日は安定した映像を撮るのだ」と決めて持っていくイメージです。
三つめは動画の保存です。
Osmo PocketはスマホやPCと有線もしくは別売アタッチメントでWi-Fi接続をしたうえで撮影データを移す必要があり、一般的なデジカメと同じです。
その点、本機のようなスマホジンバルであれば、撮影データはスマホにそのまま入りますので、GoogleフォトやiCloudなどのクラウドストレージへの保存やアプリでの加工、SNS等でのシェアも非常にスムーズです。
そのため、「動画はスマホベース。いつもジンバル撮影できなくてもいいが、大事なイベントの時は良い映像を撮りたい」というユーザーにとっては、本機のようなスマホジンバルがぴったりです。
というわけで、気になる方はぜひチェックしてみてください。
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