1万円台で高コスパなタブレットを多くリリースしているVankyoの新モデル「Vankyo MatrixPad S20」が発売されました。
さっそくご提供いただいたのでレビューしていきたいと思います。
10インチタブレットで、アマゾンで約19,000円で販売されています。安いです。↓
先日レビューした↓の「S30」とよく似ています。
S30も20年モデルでしたが、何が違うのでしょうか。
それぞれどういった特徴があり、どういう使い方に合っているのでしょうか。
S30との比較も踏まえながら、レビューしていきたいと思います。
なお、S30の方も2万円を切る価格で販売中です。↓
それでは、さっそく見ていきましょう。
開封と外観チェック
外箱は、Vankyoさんおなじみのオレンジとホワイトを基調としたデザインです。
同梱物は下記の通りです。
S30と同じセットです。タブレット本体のみが異なります。
- 本体
- 充電アダプタ(USB Type-A)
- 充電用ケーブル(USB Type-A to Type-C)
- microSDスロット用ピン
- マニュアル
- クイックスタートガイド
本体には、↓のように説明シートが貼られています。
ここで、スペックを確認しておきましょう。
今回レビューするS20と、よく似たS30を両並べで見てみます。
S20(今回) | S30 | |
CPU | Cortex A55 オクタコア | Cortex A55 オクタコア |
GPU | IMG8322 | IMG8322 |
OS | Android 9.0 Pie | Android 9.0 Pie |
ディスプレイ | 10.1インチ | 10.1インチ |
解像度 | 1280×800 | 1920×1200 |
RAM | 3GB | 3GB |
ストレージ | 64GB | 32GB |
外部ストレージ | microSD | microSD |
カメラ | リア8MP/フロント5MP | リア13MP/フロント8MP |
バッテリー容量 | 6,000mAh | 6,000mAh |
ネットワーク | Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac | Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth ver. | 5.0 | 5.0 |
違いは、ディスプレイ解像度、ストレージ容量、カメラです。
解像度とカメラを落とし、ストレージを倍増しています。
また、スペック表にはありませんが、後ほど計測するように、重量は新型のS20の方が60gほど軽くなっており、本体サイズもコンパクト化しています。
ここから、それぞれに最適な用途が見えてきますので、それも後ほど検証していきます。
まずは本体を見ていきます。
背面は↓のように、メタリックな塗装と表面加工で、色はシルバーです。よりモダンな印象になっています。
本体右側面には、↓のように3.5mmイヤホンジャック、音量ボタン、電源ボタン、マイクが付いています。
本体上部には、充電用のUSB Type-Cポート、microSDカードスロットがついています。
microSDカードスロットは、S30は専用ピンで開けるタイプでしたが、S20はピンがなくても開けられます。
左側面は、ポート類は何も無くシンプルです。↓
底面には、左右にスピーカー穴があいています。↓
手に持つと、S30よりも結構軽く感じます。また、サイズも明らかにコンパクト化しているため、ハンドフィット感は向上しています。
質感も、S30同様に悪くありません。筐体の「詰まっている」感は、S20の方が向上しています。
マニュアルは日本語対応しています。↓
充電用のケーブルは、USB Type-A to Type-Cケーブルです。
アダプタはS30同様、とてもコンパクトな5V/2Aで、これを使わずとも一般的なモバイルバッテリーやUSB充電器で問題なく充電することができます。
AnkerやRavpowerのコンパクトサイズのGaNチャージャーと比較すると下記の通り。厚みは一番薄くなっています。(GaNではありませんが)↓
さて、続いてS30と並べて比較していきましょう。
Vankyo MatrixPad S30との比較
まず筐体サイズですが、↓の上がS20、下が既レビューのS30です。
今回のS20は、長辺は数mm長く、短辺は短くなっています。
ただし、ディスプレイは10.1インチでアスペクト比も変わりません。(S20がWXGA、S30がWUXGAで、いずれも16:10です)
ということは、本体サイズの違いはベゼル(額縁)の違いということになります。
実際に並べてみると差は明らかで、今回のS20(左)は、長辺の額縁がかなりキュッと狭められています。
これにより、↓のようになんとか片手で握って使うことができるようになっています。
また、バッテリー容量は同じ6,000mAhで、ディスプレイ解像度が落とされているということは、バッテリーの持ちが良くなっているということです。
つまり、高解像度な動画を楽しみたいのであればS30のほうが良く、WXGA解像度で十分な電子書籍やウェブ閲覧でしたら、よりコンパクトな今回のS20の方が良いということになります。
バッテリーが持って、片手で握れて、重量も軽く、保存容量も倍になっています。
実際の重量は、本機S20が↓のように530gです。
S30のほうは↓のように592gなので、実測で63gほど軽くなっていることが分かります。
スペック比較を再掲します。今回のS20が、バッテリー持ち、軽さ、コンパクトさを重視して、S30はディスプレイ解像度を重視ししていることが分かります。
S20(今回) | S30 | |
CPU | Cortex A55 オクタコア | Cortex A55 オクタコア |
GPU | IMG8322 | IMG8322 |
OS | Android 9.0 Pie | Android 9.0 Pie |
ディスプレイ | 10.1インチ | 10.1インチ |
解像度 | 1280×800 | 1920×1200 |
RAM | 3GB | 3GB |
ストレージ | 64GB | 32GB |
外部ストレージ | microSD | microSD |
カメラ | リア8MP/フロント5MP | リア13MP/フロント8MP |
バッテリー容量 | 6,000mAh | 6,000mAh |
ネットワーク | Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac | Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth ver. | 5.0 | 5.0 |
重量(実測) | 530g | 592g |
iPadシリーズとの大きさ比較
iPadとも比較してみます。
まず、最廉価の第7世代の無印iPadとの比較です。↓
短辺・長辺とも、本機の方がコンパクトになっています。
ベゼルは、特に縦向きの上下が本機の方が狭いですね。解像度は全然違いますが、アスペクト比がiPadは16:12、本機が16:10なので、本機の方が縦長です。
一応iPad miniとも並べて置いてみます。
S20は、短辺の長さについては、むしろiPad miniに近くなっています。
実際の使い勝手
Androidの初期セットアップを終えて表示されるホーム画面は↓のとおり。
プリインアプリは、FMラジオなどを除けば、Googleのもっとも基本的なアプリのみです。↓
この「プリインアプリを極力減らす」方針はS30と同様で、好感が持てます。
Androidバージョン9.0でRAM 3GBも確認できます。↓
ストレージは、初期状態で64GB中8.82GBと14%の使用率です。ほぼAndroidシステムです。
なお、初期セットアップ後は、Google Play Store上で下記の通り18個のアプリのアップデートが入ります。また、システムのOTAアップデートも入ります。
上記でS30と比較したとおり、片手で握れるサイズ感で、解像度も落とされているので文字は大きくなります。ただし鮮明さはなく、ドットも見えるレベルです。スマホのようなRetinaクラスのppiを求める方には合いません。
YouTube動画は上限720pになります。
やはり最適な使い方は電子書籍です。
マンガを読む場合、↓のように縦向きで1ページを表示しても、
↓のように横向きに見開き2ページを表示しても、苦労することなく読めます。
文字がメインの本も同様です。↓
ベンチマークについては、S30とほど同等の、Geekbench 5でシングル149、マルチ795でした。↓
まとめ
というわけで、1万円台で買える格安タブレット「Vankyo MatrixPad S20」をレビューしてきました。
スペック・価格とも近い立ち位置のS30と比較すると、S20になって解像度とカメラ機能が落ちた代わりに、本体が軽くコンパクトに、ストレージも倍増していました。
タブレットにカメラ機能は求めず、またクリアな映像が見られなくてもいいから、軽くて長時間バッテリーが持ち、たくさんのコンテンツがローカルに保存できるほうがいい、という方にはS20の方が良さそうです。
逆に、「今どきドットの粒が見えるとかあり得ないんですけど!」という方は、S30の方がいいと思います。
S20は↓のように19,000円で、
S30の方もほぼ同じ価格で販売されています。↓
気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
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