本日ついに発売になったMicrosoft Surface Laptop Go。
小さな筐体に大きな画面、実機を触った瞬間に欲しくなって予約しました。朝のビックカメラ、一人行列で速効で購入してきたのでレビューをお届けします!
↓のようにとても小さなモバイルビジネスノートパソコンですよ!Surface Laptopシリーズのモバイルラインという位置づけです。
スペックと価格
まずはスペックをおさえておきましょう。
今回のレビュー品は、太字下線にしてあります。
- CPU:Core i5-1035G1
- RAM:4GBまたは8GB LPDDR4x
- ストレージ:64GB eMMC、もしくは 128GB/256GB SSD
- ディスプレイ:12.4インチ(1536×1024)10点タッチ対応
- ピクセル密度:148ppi
- アスペクト比:3:2
- ポート類:USB Type-C、USB Type-A、3.5mmイヤホンジャック、Surface Connectポート
- バッテリー駆動時間:13時間
- 生体認証:指紋認証
- カメラ:720p HD f2.0フロントカメラ
- OS:Windows10 Home(Sモード)
- プリイン:Office Home and Business 2019
- Bluetooth:5.0
- Wi-Fi:Wi-Fi 6、802.11ax
- 素材:上部=アルミ、ベース=ポリカーボネート複合樹脂およびグラスファイバー素材
- サイズ:278.18 mm x 205.67 mm x 15.69 mm
- 重量:1.11kg
一般向けは、4GB/64GB、8GB/128GB、8GB/256GBの3モデルあります。
それぞれ税込84,480円、102,080円、126,280円です。↓
スペックを見ると分かりますが、ゲームや動画編集、重い開発作業をやる端末ではありません。
マイクロソフトは、各ハードのユーザーシナリオを明示しているのですが、本機は下記の通りです。
12.4 インチ PixelSense™ タッチスクリーンを備えた、最も軽い Surface Laptop で仕事も、ネット閲覧も、動画鑑賞も快適。 シグネチャ縦横比 3:2 のディスプレイは、より大きな表示で快適な作業スペースを提供します。
OfficeなどWindowsのソフトウェアが使える、持ち運びとお仕事利用に便利なChromebookのようなイメージです。
Microsoft Officeを使ってお仕事をする人、外出先でもなるべく快適にドキュメント閲覧や作成、メール送受信、ブラウジング、情報収集ができるように。長時間バッテリー駆動。それでいて持ち運びのストレスを最大限軽減するように設計されています。
そういうニーズに対して、ピッタリの要素がたくさん詰まっています。
逆に、大量のメモリを使いたい、GPUパワーを使いたい、スペック対比でコストを1円でも抑えたい、といったニーズとは異なる端末です。
外観チェック
同梱物は下記の通りです。本体のほか、電源アダプタ(Surface Connect)、マニュアル類です。
12.4インチディスプレイで狭ベゼルのため、本体は想像以上にコンパクトです。特に幅が狭く、正方形に近い筐体は、持ち運びやすさに優れています。
Surfaceだけあってデザインに高級感があり、手触りも良いのでいつでも触っていたくなります。
ポート類は、左側にまとめられています。↓のように、USB Type-A、USB Type-C、イヤホンジャックとシンプル。
右側には、Surface Connectがついています。充電や周辺機器接続に使います。充電はUSB Type-C経由でも可能です。
天板は金属製、Surfaceロゴはシルバーの光沢あるデザインです。
キーボード部までがメタルで、底面は樹脂製になっています。素材の組み合わせと色合いが上品でオシャレです。
重量は、実測で1.12kgでした。
1kgを切るモデルが複数出てきているモバイルノートパソコンとしては、最軽量ではないものの、重心や形状の工夫なのか、手に取るととても軽く感じますよ。
充電環境
付属のチャージャーは39wのSurface Connectタイプ。
アダプターはメガネケーブル含めて212gとなっています。
ただし、これを持ち運ぶ必要はなく、一般的なUSB Type-CのPD給電が可能です。
↓は65wチャージャーで充電していますが、約20V/3Aとフル出力で給電されています。
ディスプレイ
素晴らしい点はディスプレイです。
12.4インチなので、一般的な13.3インチよりも狭いのですが、それをまったく感じさせないほどに広々としています。
理由はアスペクト比で、3:2と正方形に近くなっています。
よくある13.3インチFullHDは、ドキュメント仕事用途には横に長すぎて、縦向きに窮屈で左右にデッドスペースが生じてしまいますが、本機は画面を広く有効活用できます。
まさにWordやExcel、PowerPointを外出先でもバリバリ使いこなす方にピッタリのディスプレイです。
ブラウザでウェブ閲覧をする場合にも、縦の長さが活きてきます。頻繁にスクロールをしたり、窮屈さを感じることなく、広々とコンテンツ、情報を閲覧できます。
画面はタッチ対応していますよ。webカメラももちろん搭載。
キーボードとタッチパッド
本機の想定ユースケースにとって、ディスプレイとあわせて最重要なのがキーボードとタッチパッドです。そこも優れています。
まずキーピッチは実測で約18mmと、コンパクトな筐体ながら最大限広くとられています。
なにより素晴らしいのが、スペースキー左右の配列です。↓のように、右に「あ」、左に「A
」と書かれたキーが来ています。一般的なWindows JIS配列では変換・無変換キーがある場所です。
これらはMacのJIS配列でいう「かな」「英数」と同じです。文字入力中、「あ」を押せばいつでも全角入力に、「A」を押せばいつでも半角入力になります。
変換・無変換を上記機能に再割当している方も多いと思いますが、MicrosoftとしてSurface配列にこれを採用したことは英断です。
※ただし、現状ATOKは「あ」「A」キーに対応していません!ご注意ください。
また、Deleteキーの左側にある電源ボタンは、指紋認証センサを兼ねています。
押し間違えにくい位置に電源キーを置いているのも○です。
Let’s note RZと比較
さて、本機とよく似たコンセプトのノートパソコンは、レッツノートのRZシリーズです。10.1型の最小サイズのレッツノートですね。RZも神機です。
そちらと本体を比較してみます。まずディスプレイは、Surface Laptop Goの方が↓のようにかなり広くなっています。2インチ以上違いますからね。ベゼルも狭く、表示に関しては本機が恵まれています。
フットプリントも、↓のように本機が縦横1~2cmほど大きくなっています。サイズ感としては、一般的な13.3インチとRZの中間、少し13.3インチ寄り、といったところでしょうか。
厚みは本機の方が薄いですね。
ベンチマーク類
ベンチマークをみておきます。
第10世代Core i5(4コア8スレッド@1.19GHz)搭載で、今回は8GB RAM/256GBストレージモデルです。
CINEBENCH R20のスコアは1,179ptsです。
第10世代UシリーズのCore i7と同じくらいです。
CrystalDiskMarkのストレージ読み書き速度は↓の通り。SSDなので結構快適です。
ただし、4GB/64GBモデルはeMMCなのでご注意下さい。オススメはやはりSSD搭載の8GB/128GBもしくは8GB/256GBモデルです。
使い勝手と「こんな人にオススメ」
本機は、ターゲットユーザーとそのユースケースを綿密に練った上で作られた非常に戦略的なモデルだと感じます。
筐体、スペック構成、価格いずれをとっても、それが如実に分かります。
Microsoft Officeを使ってお仕事をする人、外出先でもなるべく快適にドキュメント閲覧や作成、メール送受信、ブラウジング、情報収集ができるように、それでいて持ち運びのストレスを最大限軽減するように設計されています。
ディスプレイ、キーボード、タッチパッド、形状、重量、スペック、価格、すべての要素はそういった使い方をするユーザーを向いて作り上げられています。
逆に、大量のメモリを使う作業をする人、高いGPUパワーを要求する仕事をする人、絵を描く人、コンテンツ視聴メインの人、スペック対比でコストを1円でも安くしたい人などは、本モデルの対象外です。
本機がドンピシャにハマる人は、総数としてはかなり大きな市場ボリュームだと考えられます。
上記のようなニーズを持った方にとっては神機になる一台ですので、気になった方はぜひチェックしてみて下さい!↓
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