SIMロック解除したドコモ版スマホで楽天SIMはどの程度使えるか検証【LG V60 ThinQ 5G L-51A】

今回は、SIMロック解除したドコモモデルのスマホで、楽天SIMはどの程度使えるのか?を検証したいと思います。

楽天モバイルのSIMを使うのに、中古の流通が多いドコモスマホのSIMロック解除済み品を使おうと思っている方は多いと思います。

そんな方に参考になればと思い、今回の記事を書きました。

楽天モバイルの回線状況おさらい

ご存じ、楽天モバイルは現状周波数帯はバンド3しか保有しておらず、他キャリアが持っている、”若干遅いけど隅々までつながりやすくなる”周波数が低いプラチナバンドというものを持っていません。

それを補うべく、auのバンド18を借りていたのですが、首都圏中心に楽天網が十分行き渡ったということで、東京はパートナー回線が原則終了しています。

”原則”と言っているのは、おそらく今でも一部は借りているということだと思います。

それは当然といえば当然で、バンド3だけで事足りるのであれば、プラチナバンドなんて必要ないわけですそもそも。

今回、イオシスで、LGの微変態端末「V60 ThinQ 5G」未使用品が爆安だったので即買いしました。↓のように2画面でも使えます。カバーを外せば普通の5Gスマホです。

ドコモモデル(L-51A)未使用品のSIMロック解除済み。

ドコモモデルということで、楽天モバイルのパートナー回線エリアに必要なバンド18非対応。楽天純正のバンド3だけしか使えません。

この端末はahamo用に買ったのですが、バンド3対応・バンド18非対応端末が届いたことで、「都内はパートナー回線原則終了と言っていたけど、実際どの程度使えるんだ?」ということが知りたくなったというわけです。

というわけで、auのプラチナバンド18非対応端末で、楽天モバイルがどの程度使えるかを、都内をほっつき歩いて検証しました。

検証した端末

「V60 ThinQ 5G」のおさらいです。

普通の5Gハイエンドスマホなのですが、画面がついたカバーが同梱されており、それを装着すると↓のように2画面になります。

「は?いらないだろ」って思うかもしれませんが、ブラウザで調べながらアマゾンで買ったり、ブラウザからツイッターにコピペしながらツイートしたり、実際に使うととても便利。

難点は2画面で使うと重いこととバッテリーの持ちが悪いこと、あとは電子書籍やゲームなど、2画面で使いたいアプリの多くが対応していないことでしょうか。

とはいえ神な有志が作成した「wideMode for LG」というアプリを使えば、↓のように月光彫刻師だってKindleだって2画面で使えてしまうので最高なんです。

現状、ドコモオンラインショップでは、118,008円で販売されています。最後に端末を返さないといけないお返しプログラム適用でも7万円以上します。

スナドラ865搭載ハイエンド機としては普通なんですが、これの未使用品すなわちモノ新品がイオシスで税込54,800円で販売されていました。

当然速攻で購入したのですが、同じように考えた人たちが多かったようで、速攻で売り切れていました。

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V60
¥33,800 (2024/11/10 01:18:09時点 Amazon調べ-詳細)

スペックはこんな感じ。

  • OS:Android 10~11
  • CPU:Snapdragon 865
  • RAM:8GB
  • ROM:128GB
  • ディスプレイ:6.8インチ有機EL(2460×1080)
  • 外部メモリ:microSDXC(最大512GB)
  • カメラ:リア64MP+13MP、フロント10MP
  • バンド帯:
    • 5G Band(n77)
    • 4G Band(1/2/3/8/11/12/17/28/38/39/40/41/42)
    • 3G(1700/1900/2100)
    • GSM(850/900/1800/1900)
  • 通信:wi-fi(a/b/g/n/ac)
  • その他:Bluetooth5.1/NFC(おサイフケータイ)/生体認証(指紋)/Qi/防水防塵(IP68)
  • バッテリー容量:約5,000mAh
  • SIMサイズ:nanoSIM
  • サイズ:約170×78×9.2mm(本体のみ)
  • 重量:193g
  • 発売日:2020年5月

はい、不満はありません。ハイエンドスマホです。

今回の企画に重要なのがバンド帯で、ご覧の通り楽天のパートナー回線のバンド18非対応。ドコモモデルとしては一般的な仕様です。

カバーを閉じると、↓のように昔のガラケー的なミニディスプレイで時計やバッテリー残量を確認できます。

背面はスーツケースのようなでこぼこデザイン。かなりカッコいいです。

では、こいつに楽天SIMをぶっさして検証してみましょう!

まずは楽天SIMを設定

apn設定はAPN=rakuten.jp、MCC=440、APN type=default,supl,dunにすればすぐに繋がります。

↓のように期待通りバンド3を掴みました。

VoLTE通話はできませんでした。Rakuten Linkの通話を使います。ここまでは想定の範囲内。

さて、ではここからどうなるか、色々歩き回ってみます。

すぐに繋がらなくなる

第一京浜に出て30秒で繋がらなくなりました。モバイルデータ通信に×が。

なんでじゃ!!!!!

ネットワークを見てみると、↓のようになっています。

バンド42?

圏外のまましばらく歩いていると、↓のように別のバンドを掴むのですが、一向に楽天を掴んでくれません。

これを見るとどうやら、アクセスポイントとしては楽天を設定していても、ドコモの対応バンドのうち一番掴みやすいものを掴みにいっているようです。

「わたくしは巨人・ドコモ様の専用モデル!他の泡沫キャリアなんかで使われる想定していませんわ!汚らわしいっっ!!!」

と言っているような気がしました。

それならば、ということで

ネットワークの掴み方を変更し復活

モバイルネットワーク設定で、↓の「ネットワークを自動的に選択」を外します。

SIMフリーモデルでは自動のままでも良いのですが、ドコモモデルではうまくいかないものがあるようです。

出てきたリストから「44011(4G)」を選択します。これは楽天ネットワークのことです。

これで、勝手にドコモの対応バンドを掴みにいくという挙動を止められるはず!

ということで、めでたくバンド3だけを掴みに行くようになりました。

結論:結構普通に使える

その後、商店街や住宅地、ビルの中、地下鉄の中、地下の飲食店、広い公園など色々と歩き回って検証しました。区としては世田谷・渋谷・杉並・目黒・品川・大田・中央・千代田です。

結果、印象としては「結構普通に使える」です。

屋外や1~3階くらいの建物の中では問題なく繋がっておりました。

ただ、普段プラチナバンド対応のドコモ回線などを使っていると、今や繋がらない場所はほとんどないため、地下鉄の中やビルの中で圏外になるとちょっと精神的ダメージを食らいます。

時計の針を10年くらい戻して、「圏外になる場所もあるよねたまに!」くらいの許容度であれば、むしろ期待以上に繋がってくれる印象。

パートナー回線”原則”終了の意味は、利用者が多くバンド3が届きにくい地下鉄の中やビルの中などは、今でもauのバンド18を借りているということなんでしょう。18対応SIMフリー機では、今回のThinQよりもつながりが良い印象なので、その差分はまだパートナー回線なのだと思います。検証していませんがおそらく。

現状では、一番快適に楽天SIMを使いたければ、楽天端末、18対応SIMフリー端末、au端末のいずれかを買うのが良さそうです。

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