廉価Androidタブの進化を感じたN-One NPad Xレビュー【2万円台Helio G99搭載セルラー機】

今回は、多数の廉価タブレットをリリースしているN-Oneの新機種「N-One NPad X」をレビューします。

こちら、Helio G99を搭載した11インチタブレット。スペックもそうですし、ソフト面でもタブレットに最適化されていて、廉価Androidタブレットの進化を感じられるよくできた一台です。

現在、アマゾンの↓のページで6,255円OFFクーポン適用で28,645円で購入可能。2万円台ならかなり高コスパです。

それでは、見ていきましょう!

外観とスペック

同梱物は、↓のようにタブレット本体とマニュアル、USB-Cチャージャー、USB-Cケーブル、SIMピン、スタイラスペンとなっています。

チャージャーは軽量コンパクトで、最大出力20wとなっています。

マニュアルは日本語対応。

スタイラスは円盤タイプ。お絵描き用というより、指タップをペン形状で行えるもの。

本体は狭ベゼルで薄型な、モダンデザインです。

背面も↓のようにツートーンメタルボディで、けっこう高級感があります。

スペックを見ておきましょう。

SoCは6nmでCortex-A76 x2とA55 x6のオクタコア、Mali-G57 GPU、8GB LPDDR4x RAM、128GB UFS2.1ストレージ、11インチ(2000×1200)IPSディスプレイ、60Hzリフレッシュレート、リア20MP+2MPフロント8MPカメラ、8,600mAhバッテリー、OSはAndroid 13です。

GPSとデュアルnano SIM対応で、対応バンド帯はGSM:850、900、1800、1900 WCDMA: 900(B8) /1900(B2)/ 2100(B1) 850(B5) LTE: B1/B3/B5 /B7/B8/B20 B38 B39 B40 B41です。

widevineはL3です。センサは加速度、光、近接で、ジャイロは非搭載。

カメラ部は↓のようにメイン・サブ・LEDがひとまとめになったカメラバンプが飛び出ています。

背面には技適番号がプリントされています。

本体厚みは実測で7.8mm。薄い方です。

上部には電源、音量ボタン。

側面には2スピーカー。

底面にはマイクのみ。

逆側面には2スピーカーとUSB-Cポート、SIMスロット。

付属のSIMピンで開けると、microSD/nano SIMスロットが出てきます。デュアルnano SIMもしくはmicroSD + nano SIMの排他方式。

重量は実測で523gです。

UIのタブレット最適化が進んでいる

廉価Androidタブレットといえば、UIがタブレットの大画面に最適化されておらず、スマホ向け画面が間延びしたような使いづらさを感じるのが常でした。

ですが本機は、後述するようにAndroid 13のタブレット表示を積極活用しており、そのあたりがかなり改善されています。

まず初期のホーム画面は↓の通り。発色良く明るいディスプレイ。画面表示品質は高いです。

横向きにすると↓の通り。戻る・ホーム・タスクの3ボタンが右下にまとめられて使いやすくなっています。

アプリドロワーも、↓のように見やすくなっています。

本機はスペックも筐体も↓の「Teclast T50 Pro」とほぼ同じなのですが、UI面ではこれよりも改善されています。

今回は、多数の廉価タブレットやノートパソコンをリリースしているTeclastから新登場したHelio G99搭載のAndroid 13タブレ...

たとえば設定は、↓のようにPixel Tablet同様の2ペイン表示になっています。

Chromeも、横向きにしたら↓のようなPCライク表示になりますし、

T50 Proではスマホ表示だったデイリーガジェットの縦向き表示も、↓のようにiPad同様の2ペイン表示になりました。

Helio G99ということで、原神などの3Dゲームは“中”品質で普通にプレイできますし、動画を再生しても引っかかりなどなくスムーズ。

16:9では↓のように上下に黒帯が入ります。4スピーカーサウンドクオリティも上々です。

カメラはオマケ

一方、メイン20MPというカメラは、やはりオマケレベルです。

↓が本機で撮影したもので、

比較までに↓がPixel 7 Proです。

ベンチマークスコア

ベンチマークスコアを見ておきましょう。

Geekbench 6は↓のようにシングルコア706pts、マルチコア1,866ptsです。

Geekbench 5では、↓の通り。これまで上位廉価機で主流だったUNISOC T618やT616と比べて、特にシングルコア性能が倍近くになっています。

ストレージはUFS2.1ということで、↓のように読み書き速度もけっこう高速です。

廉価タブレットの進化を感じる一台

Android 12Lを経て、Pixel Tabletにも搭載されているAndroid 13では、タブレット利用がさらに便利になりました。

まだiPad OSには及ばないものの、Androidタブレット特有のUIのイマイチさは、かなり改善されてきたといえます。

本機はそんなAndroid 13のタブレットUI改善をうまく取り入れており、Helio G99という廉価チップの中では高速な処理性能やディスプレイ表示品質の高さなどと相まって、「廉価機もここまで進化したか」と実感できる嬉しい一台になっていました。

4万円台が見えてくるとiPadやスナドラ600系以上機種が選択肢に入ってきますが、2万円台ならコスパは高いでしょう。

というわけで、廉価Androidタブレットをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください!

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