Dimensity 8300と有機EL搭載3万円台新型携帯Androidゲーム機レビュー!【Anbernic RG557】

今回は、多数の携帯ゲーム機をリリースしているAnbernicから新たに登場した、MediaTek Dimensity 8300を搭載した5.48インチのAndroid携帯ゲーム機「Anbernic RG557」の提供があったのでレビューします。

現在、同社公式ストアのこちらのページで、4月28日19時までの期間は2,200円OFFの35,299円で発売セール中です。

原神などの重めゲームにも耐えられるミッド・ハイレンジパフォーマンスと、かなり氷人品質の高いディスプレイで、快適なゲームプレイが可能です。

それでは、見ていきましょう!

外観とスペック

同梱物から見ていきます。

↓のように本体のほか、画面保護ガラス、マニュアル、充電用USBケーブルとなっています。

純正ポーチも販売されています。

本体は薄型なので、ケースに入れてもかなり薄い印象。

続いては本体を見ていきます。ゲームパッドは任天堂配列で、左右ジョイスティックはRGBライティングエフェクト付き。

スペックですが、SoCにはCortex-A715@3.35GHz、A715@3.32GHz x3、A510@2.2GHz x4のオクタコアであるMediaTekのミッド・ハイレンジチップセットであるDimensity 8300、Mali-G615 MC6 統合GPU、12GB LPDDR5x RAM、256GB UFS4.0ストレージ、5.48インチ(1920×1080)有機ELディスプレイ、5,500mAhバッテリー、Android 14という構成です。

30種類以上のエミュレーターアプリがプリインされているほか、搭載センサ類は加速度とジャイロ。SIMには非対応。

本体サイズは22.3×8.9×1.5cm。特に画面部が薄いです。また、アクティブファンと銅ヒートシンクのクーリングシステム内蔵です。

上部には↓のように電源ボタン、音量ボタン。

底部には、↓のようにデュアルスピーカー、3.5mmイヤホンジャック、USB Type-Cポート、microSDカードスロット。カードスロットは蓋付きです。

背面には吸気穴。透明なので、ファンも見えます。

重量は実測で354gです。スマホ2台分ほどですが、特にズシリ感は感じません。

実際の使い勝手

初期設定を終えたホーム画面は↓の通り。シンプルなAndroidです。

↓のプリインアプリですが、多くはエミュレーター系のアプリとなっています。

設定画面は特にカスタマイズもないシンプルなもの。

ゲーム用端末でDimensity 8300搭載ということで、原神もデフォルト「中」で快適プレイ可能です。

ブラウジングなどは横向き利用になります。画面スワイプだけでなく、ジョイスティックでのスクロールやホーム戻りも可能です。

アスペクト比が16:9なので、YouTubeも黒帯入らず再生できます。

音質は悪くありませんが普通です。ディスプレイ表示品質は非常に高いです。

動きはスムーズで、全体的な使い勝手は良好。ただゲーム起動時やベンチマーク稼働時など、負荷がかかる曲面ではファン音がそれなりにします。

ベンチマークスコア

ベンチマークスコアを見ておきます。

Geekbench 6のスコアは、シングルコア1,394pts、マルチコア4,430pts。

GPUスコアは7,775ptsです。

参考までに、最近レビューした機種のシングルコア・マルチコアスコアは↓の通り。数年前のスナドラ8系ほどのパフォーマンスがあることが分かります。

  • UNISOC T606(Alldocube iPlay60 Lite):375/1324
  • UNISOC T606(Alldocube iPlay50 mini):379/1372
  • Helio G85(Redmi Pad SE 8.7):385/1345
  • Snapdragon 680(Redmi Pad SE):419/1453
  • Helio G88(Teclast T60 Plus):433/1420
  • UNISOC T616(Headwolf FPad3):453/1545
  • Snapdragon 685(AvidPad S80):474/1499
  • UNISOC T620(Teclast T50Plus):500/1501
  • Allwinner A733(Teclast P50AI):633/1499
  • Helio G95(POCO M5s):683/1842
  • Helio G99(Alldocube iPlay50 mini Pro):708/1867
  • Helio G99(Blackview A200 Pro):732/2049
  • Helio G99-Ultra(POCO M6 Pro):733/1977
  • UNISOC T820(Anbernic RG556):871/2470
  • Snapdragon 695 5G(dtab Compact d-52C):882/1966
  • Snapdragon 6 Gen 1(Alldocube iPlay 60 mini Turbo):939/2902
  • Dimensity 7050(Headwolf FPad7):953/2291
  • Dimensity 7050(Lenovo Tab P12):954/2353
  • Dimensity 7050(Cubot Kingkong X):967/2474
  • Snapdragon 7s Gen 2(POCO Pad):1034/3010
  • Dimensity 8020(Blackview BL9000):1111/3140
  • Dimensity 8300-Ultra(POCO X6 Pro):1191/3951
  • Snapdragon 870(Xiaomi Pad 6):1304/3289
  • Snapdragon 870(Lenovo Legion Y700):1306/3507
  • Google Tensor G2(Pixel 7 Pro):1341/3044
  • Apple A12 Biocnic(iPad mini5):1343/2973
  • Snapdragon 8+ Gen 1(Zenfone 9):1809/4559
  • Snapdragon 7+ Gen 3(iPlay 70 Ultra):1871/5018
  • Snapdragon 8s Gen 3(POCO F6):1874/4828
  • Snapdragon 8 Gen 2(Xperia 1 V):2023/5235
  • Apple A15 Bionic(iPad mini6):2067/4894
  • Dimensity 9300+(Xiaomi 14T Pro):2096/6902
  • Snapdragon 8 Gen 3(Xperia 1 VI):2213/6686
  • Snapdragon 8 Gen 3(ROG PHONE 8):2280/7252

GPUスコアは↓の通りです。

  • Allwinner A733(Teclast P50AI):204
  • Snapdragon 680(Redmi Pad SE):346
  • Snapdragon 685(AvidPad S80):382
  • UNISOC T606(Alldocube iPlay60 Lite):445
  • UNISOC T606(Alldocube iPlay50 mini):448
  • UNISOC T616(Headwolf FPad3):506
  • Helio G85(Redmi Pad SE 8.7):544
  • Helio G88(Teclast T60 Plus):579
  • UNISOC T620(Teclast T50Plus):597
  • Helio G99(Alldocube iPlay50 mini Pro):1272
  • Helio G99(Blackview A200 Pro):1305
  • Helio G99-Ultra(POCO M6 Pro):1305
  • Snapdragon 6 Gen 1(Alldocube iPlay 60 mini Turbo):1307
  • Snapdragon 695 5G(dtab Compact d-52C):1346
  • Snapdragon 7s Gen 2(POCO Pad):1789
  • Helio G95(POCO M5s):2142
  • UNISOC T820(Anbernic RG556):2218
  • Dimensity 7050(Cubot Kingkong X):2257
  • Dimensity 7050(Lenovo Tab P12):2335
  • Dimensity 7050(Headwolf FPad7):2360
  • Snapdragon 870(Xiaomi Pad 6):3274
  • Snapdragon 870(Lenovo Legion Y700):3365
  • Dimensity 8020(Blackview BL9000):4328
  • Google Tensor G2(Pixel 7 Pro):4464
  • Dimensity 8300-Ultra(POCO X6 Pro):4707
  • Snapdragon 8+ Gen 1(Zenfone 9):6136
  • Snapdragon 8 Gen 2(Xperia 1 V):7138
  • Snapdragon 7+ Gen 3(iPlay 70 Ultra):7816
  • Snapdragon 8s Gen 3(POCO F6):8821
  • Apple A12 Bionic(iPad mini5):8,863
  • Dimensity 9300+(Xiaomi 14T Pro):12367
  • Snapdragon 8 Gen 3(Xperia 1 VI):14099
  • Snapdragon 8 Gen 3(ROG PHONE 8):14486
  • Apple A15 Bionic(iPad mini6):19373

ストレージはUFS4.0なので、↓のように読み書き速度も高速です。

全体的に快適で3万円台なら悪くない

以上、「Anbernic RG557」を見てきました。

SIM非対応なのでゲーミングスマホとは異なりますが、テザリングやWi-Fi環境前提でスマホゲームないしエミュレータープレイ用端末としては3万円でこのパフォーマンスは優秀でしょう。

大量の端末リリース実績があるAnbernicだけあり、筐体品質や表示品質も高いです。

発熱はあまり気にならないものの、ファン音はスマホと比べるとかなり大きめです。

というわけで、Andoid携帯ゲーム機をお探しの方は、ぜひチェックしてみてください!

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