8月29日以降、中国製ガジェットがアメリカで値上がりか。新関税措置で「激安系」の時代に変化

2025年8月29日から、アメリカへ個人輸入される中国製などの格安ガジェットが値上がりする可能性があります。

従来は適用外だった関税が、新たな大統領令により、すべての国からの小口配送にも適用されるようになるためです。

米国の新関税措置でガジェット価格が上昇へ

アメリカ政府は今年初め、中国および香港からの800ドル以下の小口配送品に適用されていた「de minimis(免税)」制度を終了しました。

これにより、一部の業者はマカオ経由で発送するなどの回避策を講じていましたが、8月29日からは新たな大統領令により、この免税措置がすべての国からの配送品に適用されなくなります。

この変更により、例えば現在179ドルで販売されている「Retroid Pocket Flip 2」のような中国製ハンドヘルドゲーム機や、タブレット、ミニPCなどの製品が値上がりする可能性が高くなります。

米国は中国からの多くの製品に対して30%の関税を課しており、例えば200ドル相当の商品を中国から輸入した場合、少なくとも60ドルが追加でかかる計算になります。

販売業者にとっては、以下のような対応策が選択肢となります。

  • FedExやDHLなどの私設キャリアを使い、全ての関税を負担して配送

  • 国際郵便を利用し、以下のいずれかの関税を支払う:

    • 「アドバロレム課税(関税率に応じた従価税)」

    • 「特定関税(1点あたり80~200ドル)」※ただしこちらは導入から6ヶ月限定

購入者の立場では、販売業者によって負担の仕方が異なるため注意が必要です。関税分をあらかじめ価格に含めている場合もあれば、購入後に追加費用を支払う必要がある場合もあります。確実に関税込みの価格で購入したい場合は、アメリカ国内倉庫や米国拠点の販売業者からの購入が推奨されます。

このような状況から、これまでのように中国などから安価に直接輸入するスタイルは、今後はコスト面で魅力が薄れていく可能性があります。

また、今回のニュースは中国とアメリカでの話でしたが、日本に関してはApple製品等で関税を理由にした価格上昇が起こりそうですね。

どちらにせよ、この件で直近、各国のメーカーが価格を変動していくのは間違いないでしょう。

Amazonではタイムセールが開催中!
気になる商品が期間限定でお得にゲットできるチャンスです。

引用:Liliputing