2019.6.4追記:GPD Pocket 2向けも公開されましたので追記しました。
昨今隆盛を極めるUMPCの代表選手である深圳GPD Technology社のGPD Pocketは、7インチのコンパクトな筐体に、ハイスペックな構成で人気を集めています。
まもなくクラウドファンディングが開始されるGPD P2 Maxは8インチクラスに大型化しますが、依然としてiPad miniレベルのコンパクトさに収まっています。
さて、2017年に登場した初代GPD Pocketですが、なんとGPD Pocket上で動くChromium OSが登場しました!
オープンソースをベースにしています。
ワクワクしますね。
どのようなものか見ていきましょう!
GPD Pocket上で動くChrome OS
初代GPD Pocket上で動作するChrome OSを発表したのは、自らをGeekと言い放つフロリダ州マイアミ在住のエンジニアKeith Myers氏です。
現在、パブリックプレビュー版の「Chromium OS for the GPD Pocket 1」が公開されています。
(2019.6.4追記:上記好調を受け、GPD Pocket 2向けの「Chromium oS for the GPD Pocket 2」も公開されました)
Keith Myers氏は、このOSの目標として、「GPD Pocket上で軽量でセキュアでハイパフォーマンスで長いバッテリーライフを実現する」というのを掲げています。
盛りだくさんで欲張りな内容ですが、パブリックプレビューの内容を見ても、これまでにその目標はほとんど達成されているようです。
「Chromium OS for the GPD Pocket 1」および「Chromium OS for the GPD Pocket 2」は、Windows10の3分の1程度のディスクスペースしか使わず、使い方にもよりますが6〜14時間のバッテリーライフを実現しています。
初代GPD PocketのCPUはAtomにも関わらず、「Chromium OS for the GPD Pocket 1」、「Chromium OS for the GPD Pocket 2」はとてもなめらかに動作します。
その他の特徴としては、LinuxアプリケーションをChrome OS上で動かすCrostiniへの対応もあります。
また、ライブブートイメージもあるため、Windowsを削除しなくても「Chromium OS for the GPD Pocket 1」「Chromium OS for the GPD Pocket 2」を試すことができます。
現在動作していない重要な機能としては、下記があるようです。
- オーディオ機能
- Bluetooth機能
- ChromiumOSのブートスクリーンで止まる(ただしTabキーを何度か押せば消せる)
- 輝度調整機能
- 画面回転機能
これらの問題は今後のビルドで修正される予定ですが、一点だけオープンソースベースでは実現できない機能があるようです。
それは、Google Driveをファイルマネージャにマウントする機能です。
ただ、これはサードパーティ製アプリで対応可能だとKeith Myersは書いています。
おわり