GPD Pocket向けのChrome OS登場【Linuxアプリも動く!】

2019.6.4追記:GPD Pocket 2向けも公開されましたので追記しました。


昨今隆盛を極めるUMPCの代表選手である深圳GPD Technology社のGPD Pocketは、7インチのコンパクトな筐体に、ハイスペックな構成で人気を集めています。

2021年版が公開されました!今後は↓を更新していきます。 2019.8.14追記:「OneMix X」ほか、情報...

まもなくクラウドファンディングが開始されるGPD P2 Maxは8インチクラスに大型化しますが、依然としてiPad miniレベルのコンパクトさに収まっています。

2019.5.21追記:GPD社より、Core m3モデルとCeleronモデルが発表されたため追記しました。クラウドファンディング価格は、...

さて、2017年に登場した初代GPD Pocketですが、なんとGPD Pocket上で動くChromium OSが登場しました!

オープンソースをベースにしています。

ワクワクしますね。

どのようなものか見ていきましょう!

GPD Pocket上で動くChrome OS

初代GPD Pocket上で動作するChrome OSを発表したのは、自らをGeekと言い放つフロリダ州マイアミ在住のエンジニアKeith Myers氏です。

現在、パブリックプレビュー版の「Chromium OS for the GPD Pocket 1」が公開されています。

(2019.6.4追記:上記好調を受け、GPD Pocket 2向けの「Chromium oS for the GPD Pocket 2」も公開されました)

Keith Myers氏は、このOSの目標として、「GPD Pocket上で軽量でセキュアでハイパフォーマンスで長いバッテリーライフを実現する」というのを掲げています。

盛りだくさんで欲張りな内容ですが、パブリックプレビューの内容を見ても、これまでにその目標はほとんど達成されているようです。

「Chromium OS for the GPD Pocket 1」および「Chromium OS for the GPD Pocket 2」は、Windows10の3分の1程度のディスクスペースしか使わず、使い方にもよりますが6〜14時間のバッテリーライフを実現しています。

初代GPD PocketのCPUはAtomにも関わらず、「Chromium OS for the GPD Pocket 1」、「Chromium OS for the GPD Pocket 2」はとてもなめらかに動作します。

その他の特徴としては、LinuxアプリケーションをChrome OS上で動かすCrostiniへの対応もあります。

また、ライブブートイメージもあるため、Windowsを削除しなくても「Chromium OS for the GPD Pocket 1」「Chromium OS for the GPD Pocket 2」を試すことができます。

現在動作していない重要な機能としては、下記があるようです。

  • オーディオ機能
  • Bluetooth機能
  • ChromiumOSのブートスクリーンで止まる(ただしTabキーを何度か押せば消せる)
  • 輝度調整機能
  • 画面回転機能

これらの問題は今後のビルドで修正される予定ですが、一点だけオープンソースベースでは実現できない機能があるようです。

それは、Google Driveをファイルマネージャにマウントする機能です。

ただ、これはサードパーティ製アプリで対応可能だとKeith Myersは書いています。

おわり