2019.5.21追記:GPD P2 Maxに2ライン(Core m3/Celeronモデル)を追記しました。
↓にまとめているように、だいたい2016年頃から、深セン系企業によって、実に多くのUMPC(小型PC)が登場しています。
多くは、KickstarterやIndiegogoなどのクラウドファンディングでスタートし、その後各国の代理店を通じて販売を開始するという流れで市場に浸透させています。
日本では、GPD社とCosmo Communicator社が量販店を通じた販売にこぎ着けました。
この分野は非常にシビアな競争が繰り広げられており、デザインやスペックも似通っています。
そのため、どこが共通していて何が違うのか、自分にぴったりのモデルはどれかを考える一助としていただきたく、市場に出ている(おそらく)すべてのUMPCのスペックを比較します。
なおこの記事は、新たに機種が登場したり、スペックが変更になる度に、随時アップデートしていきます。
では、見ていきましょう!
まずはラインナップ
今回比較するモデルは、下記の条件に当てはまるものです。
- 2019年に発売中もしくは発売の可能性が高いもの
- 7〜8インチクラスのUMPC(小型PC)
- Windowsを搭載しているもの(Android/iOSタブレットは除く)
つまり、GPDに代表されるUMPC系です。
上記の条件に当てはまるものは、現時点で↓のものがあります。
発売日の項目を見てもらうと分かる通り、クラウドファンディングが開始中もしくはこれから開始されるものが多いです。
見た目は、↓の通り。(発売中のモデルはAmazonへのリンクになっています)
[GPD Pocket 2]
[GPD Pocket 2 Amber black]
[GPD P2 Max]
[OneMix 3]
[OneMix 3s]
なし
[TopJoy Falcon]
[Chuwi MiniBook]
では、早速上記モデルたちのスペックを比較していきましょう!
基本スペック(サイズ、液晶、OS、CPU、RAM、ストレージ)
まずは基本スペックは、それぞれ下記の通りとなります。
GPD Win2とGPD MicroPCが6インチ、GPD Pocket 2シリーズが7インチであるほかは、すべて8インチクラスになっています。
発売が新しいものほど、8インチクラスになってきていることが分かります。
また、GPD以外はすべて画面が360度回転するタイプで、多くがスタイラス対応しています。
この点、GPD P2 Maxもスタイラス対応するため、GPDが追随した形です。
OneMix 3、OneMix 3s、GPD P2 Maxは、なんと2560×1600という高解像度です。
また、CPUは多くがAmber Lake-Y世代のCore m3-8100Yを搭載しており、ハイスペック化が著しいです。
RAMはすべて8GB以上、ストレージは128GBもしくは256GBが多いです。
ハイエンドクラスと言えるOneMix 3sは512GBで、GPD P2 Maxもこれに追随することが予想されます。
2019.5.21追記:GPD社より、GPD P2 MaxはCore m3モデルとCeleronモデルがあり、それぞれ8GB/256GBと、16GB/512GBだと発表されたため追記しました。クラウドファンディング価格は、それぞれ$705と$529です。
本体サイズ・入力まわり
次に、本体サイズと重さ、バッテリー容量、キーボードバックライト搭載の有無、指紋認証の有無、ポインティングデバイスを見ていきます。
ユニークなのはGPD MicroPCとGPD Win 2で、400g台でタッチパッドやアナログスティックを搭載しています。
この2モデルはターゲットや用途が明確なため、他とは一線を画しています。
2モデルを除けば、あとは多くが光学式ポインティングデバイスを搭載しています。(ただしハイエンドのGPD P2 Maxはタッチパッドです)
GPDは、バックライト非搭載ですが、あとの会社は基本搭載の方針ですね。
指紋認証についても同様です。
ポート・拡張性まわり
最後に、入出力ポートや拡張性を見ていきましょう。
上記から分かるように、すべてのモデルがUSBのType-A、Type-C、およびイヤフォンジャックを搭載しています。
また、microSDスロットについて、唯一GPD P2 Maxが不明ですが、おそらく搭載されるでしょう。
ディスプレイ出力は、micro HDMIもしくはmini HDMIが多いですが、GPD Pocket 2シリーズは非搭載です。
これは、USB Type-Cで代用する想定でしょう。
ここでもGPD MicroPCはユニークで、素のHDMIとRS-232を搭載しています。
今後の流れ
これを見ると、最終的に8インチ・スタイラス対応・360度回転あたりにまずは多くが集中しそうです。
GPDはこのレースの先行者だけに、様々なモデルで試行錯誤してきた結果が見えて素晴らしいです。
また、ハイスペック化が続く一方、OneMix 3やChuwi MiniBookを筆頭に、この市場は低価格化競争に突入する兆しが見えます。
メーカーからしたら大変ですが、ユーザーからすれば歓迎すべき事態です。
しばらくこの市場は盛り上がりを続けそうですので、デイリーガジェットはウォッチしてお伝えしていきますよ!
おわり