小型のノートパソコンをご紹介することが多いデイリーガジェットですが、今回はPC・タブレット大手のChuwi社より、ミニPCの「GBox Pro」をご提供いただいたので、レビューしていきます。
↓のように、本当にデスクトップPCが入ってるの? と思うほど、外箱からコンパクトです。
ミニPCはMac miniやASUSなどが有名ですが、このChuwi「GBox Pro」は、流行の「ミニマリスト」のライフスタイルにピッタリなプロダクトです。
Chuwiについて
PCやタブレットが好きな人には有名ですが、そうでない方には、Chuwiという会社は聞き慣れない方もいらっしゃるかもしれません。
テクノロジー企業の一大集積地である中国・深圳にある会社で、PCやタブレットの製造・販売、およびOEM/ODMを行っています。
正式名称は「驰为创新科技(深圳)有限公司」で、2004年に創業し、中国の学生の就職人気も高いテクノロジー企業です。
コスパの高い端末を多数リリースしています。
スペックと価格
まずはスペックを見ていきます。
- CPU:Intel Atom E3950
- コア数:4コア@最大2.0GHz
- RAM:4GB DDR3
- ストレージ:64GB eMMC
- OS:Windows10 Home 64bit
- グラフィックス:Intel HD Graphics 505
- 拡張ストレージ:SATA 2TBまで
- 拡張ポート:USB 2.0 Type-A x2、USB 3.0 Type-A x2、USB Type-C、microSD、HDMI、VGA、3.5mmヘッドホンジャック
- ネットワーク:RJ45ギガビットイーサネット、2.4G/5G Wi-Fi 802.11a/ac/b/g/n、IEEE802.11ac、Bluetooth
ベーシックなスペックですが、実利用にあたっては想像以上に軽快に動いてくれます。
CPUのAtom E3950はCoreプロセッサと同等の第9世代Intel GMAが採用されており、前世代から3Dグラフィック性能が2.9倍、総合性能も1.7倍以上に向上しています。
また、拡張性の高さはミニPCとはいえさすがはデスクトップで、USB Type-Aが4つ、Type-C、HDMI、VGA、microSD、イヤホンジャックと、不便になることはありません。
下記のページで商品紹介のほか、購入可能なサイトが一覧されています。
上記ページからもリンクがありますが、日本のAmazonでも購入可能です。
価格は税込21,900円となっており、さすがのコストパフォーマンスの高さです。
開封・外観
ではさっそく、デイリーガジェット編集部の会議室で、GBox Proの箱を開けていきたいと思います。
外箱のデザインはとてもシンプルで、側面には↓のように「Gbox Pro」とシックにプリントされています。
また、↓のように搭載OS、CPUも記載があります。今回はWindows搭載版をレビューしていきます。
ストレージ、カラーも↓のようにオプションがあるようです。今回は、64GBのBlackです。
箱を開けると、袋に入ったGBox Proと、付属品が入った小箱があります。
さっそく取り出してみると、「GBox Pro」サイバーで近未来的なデザインです。↓
手に持ってみて驚いたのですが、本体はとにかく軽いです。
「これがデスクトップPCなの?」と驚きます。
前面には、↓のようにUSB Type-C、USB 3.0 Type-A x 2、microSDカードスロット、電源ボタンが並びます。
背面には、リセットボタン、電源、VGA、HDMI、有線LANポート、USB 2.0 Type-A x 2、3.5mmイヤホンジャックが所狭しと並んでいます。↓
底面も、サイバーなデザインでかっこいいです。↓
↓のようなパーツも付属しています。これは、汎用のディスプレイ背面にGBox Proを装着するアタッチメントです。
つまり、ディスプレイがあれば、簡単にディスプレイ一体型PCになるというわけです。
それほど軽量でコンパクトです。
このほかに、ACアダプタが付属しています。
いざセットアップ!
とてもシンプルでかっこいいデザインだったので、普通のディスプレイと繋げるよりはもっとGBox Proならではな組み合わせでセットアップしてみようと思います。
ディスプレイは13.3インチのモバイルディスプレイを使い、マウスとキーボードはゲーミングパッドタイプのコンパクトなものを使ってみました。
ミニマリズムな構成です。
この構成であれば、自宅でも、ほとんど場所を取らずに自由な場所で自由にPCが楽しめます。
ノートパソコンと違って、ソファに寝転びながら、テーブルに置いたディスプレイでNetflixやYouTubeを楽しむ、という使い方も便利です。
セットアップはあっという間に終わります。
↓のように、言語もはじめから日本語が用意されていますので、「日本語」を選択するだけです。
あとはWi-Fiやセキュリティの設定を行うだけで、すぐに使い始められます。↓
のちほどベンチマークを掲載しますが、ブラウジングや簡単なゲーム、NetflixやYouTubeでの動画視聴などは非常にサクサク軽快に動きます。
また、本機は4K再生に対応しており、4Kディスプレイに繋げて再生してみても、カクつきなどはほとんど感じませんでした。
大きさ比較
「GBox Pro」のサイズ感が分かるように、いくつか大きさ比較をしていきます。
まず最小サイズのMacBookである12インチのMacBookとの比較です。
これにiPhoneXSを重ねてみても、いかに「GBox Pro」がコンパクトか、お分かりいただけるかと思います。
モバイルディスプレイと「GBox Pro」を一緒に持っても、1kgを切っているMacBook 12インチと重さの違いはそれほど感じません。
出張や旅行などで持ち運ぼうと思えば、無理なく持ち歩ける重さです。
ベンチマーク
次にベンチマークテストの結果を見ていきます。
まずストレージですが、↓のようにシーケンシャルリードで265.1MB/s、書き込みでも147.8MB/s出ています。
CINEBENCHでCPUのスコアを見ると、185ptsでした。
CPUパワーだけで見ると高くはありませんが、ブラウジングや動画視聴、簡単な3Dゲームなどをする際の体感的なパフォーマンスは低くはありませんでした。
まとめ【とにかくスマート】
「GBox Pro」は、とにかくスマートに、ミニマルにPCを楽しめます。
デスクトップが小さくなることで、こんなにPC環境がすっきりするのか、と新鮮な気持ちになると思います。
入出力インターフェースが固定されているノートパソコンとは異なり、その組み合わせが自由になることで、リビングや自室、オフィスなどスペースに合わせた快適なPC構成を自由に組み立てられます。
動画を観る時は↑のような簡易なゲームパッド型のコントローラーで、文章を打つときは↓のようにキーボードを使う、などの使い分けが快適にできます。
また、もちろん↓のように大型ディスプレイとつなげれば、腰をすえたPC利用も快適にできます。
軽量でコンパクトな本体だけで無く、豊富な入出力ポートがあることも、そうした自由な使い方をサポートしてくれます。
価格も20,000円ほどとお手頃なので、気軽に使えるミニPCとして、気になった方はぜひチェックしてみて下さい。
おわり
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