2万円台で買える「使える」小型タブレットPC「Chuwi Hi10X」レビュー!【ペン・キーボード付き10インチ】

Microsoft Surfaceのヒットで一気に市民権を得た2in1PC。

タブレットのようにも、ノートパソコンのようにも使えて、ペン入力に対応したカテゴリーです。

Surfaceは10万円以上するモデルがほとんどですが、昨今「中華タブレット」と呼ばれる格安ラインの2in1が実用レベルにまで進化してきました。

Core m3-8100YやCeleron N4100などのCPUにより、省電力で小型軽量ながら、多くの普段使い用途で十分に実用的なスピードが出るようになってきています。

今回は、なんと2万円台で買えて、ペンとキーボードがセットになった10.1インチ軽量コンパクトな2in1PC「Chuwi Hi10X」をご提供いただいたのでレビューしていきます。

↓でご紹介した「Teclast X4」などを出しているTeclastと並び、Chuwiは格安2in1の代表選手です。

昨今、Windowsを搭載した格安ラインの2in1タブレットPCのコスパが非常に高まってきました。 従来、いわゆる「中華タブレット」と...

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アマゾンで購入するとタブレット本体のみでキーボードやペンは付属しません。Banggoodではほぼ同じ価格でタブレット・キーボード・ペンがセットになったものが購入できます。

それでは、早速見ていきましょう!

まずは開封

本体、キーボード、ペンはそれぞれ別の箱に入れられて送られてきます。↓

まずは本体から。本体の箱には、↓のようにタブレット部と、充電用アダプタが入っています。

本体は、↓のスペックが書かれたフィルムが貼られていますが、簡単に剥がせます。これを剥がすと、その下に液晶保護フィルムがはじめから貼られています。

本体背面は↓のように緩やかに局面加工されたアルミの高級感ある外装で、2万円台とは思えない仕上がりです。技適マークもついています。

ここで、まずスペックを見ておきましょう。

  • モデル名:Chuwi Hi10X
  • CPU:Intel Celeron N4100(Gemini Lake)クアッドコア
  • GPU:Intel UHD Graphics 600
  • OS:Windows10 Home 64bit
  • ディスプレイ:10.1インチ(1920×1200)10点マルチタッチ対応
  • アスペクト比:16:10
  • RAM:6GB LPDDR4
  • ストレージ:128GB eMMC
  • カメラ:リア5MP/フロント2MP
  • バッテリー:7.4V / 3,250mAh
  • サイズ:261.8mm x 167.3mm x 8.8mm
  • 重量:606g
  • Wi-Fi:802.11a/ac/b/g/n(2.4G / 5G)
  • Bluetooth 5.0
  • インターフェース:USB Type-C 2.0(充電/データ通信)、USB Type-C 3.0、3.5mmイヤホンジャック、micro HDMI、microSDカードスロット(最大128GB)
  • パッケージ内容:本体、キーボード、スタイラスペン、充電器(12V/2A)、アダプター

Celeron N4100、6GB RAM、128GBストレージとライトユースには必要十分なスペックに、10.1インチでWUXGAと液晶は高解像度です。

本体底面には、↓のようにキーボードとドッキングさせるポートがついています。

タブレットを横向きにした時の左側面には、↓のようにmicroSDカードスロット(最大128GB)、USB Type-Cポートが2つ、micro HDMI、3.5mmイヤホンジャックが並びます。

最薄部8.8mmなので、手にとると薄く感じます。

上部には、電源ボタンと音量ボタンがあります。カメラも見えますが、フロントとバックに一つずつ付いています。↓

充電アダプタは、USB Type-Cプラグで本体に挿入します。

続いてキーボードを見ていきます。

箱を開けるとこんな感じ↓

Surfaceタイプではなく、完全にクラムシェルタイプのノートPCのようになるドッキングタイプです。

フルキーボードと、タッチパッドが搭載されています。

また、キーボードの右側面には↓のようにUSBポートがついていて、

左側面にももう一つ付いています。↓

タブレット側にはUSB Type-Cが、キーボード側にはUSB Type-Aがそれぞれ2つずつ搭載されているので、10.1インチにしては拡張性は高いです。

キーボード背面も↓のようにカーブを描いたアルミ製で、滑り止めのゴムも手触り良く、本体を含めて全体的にチープさを感じないメタリックな作りになっています。

そして専用スタイラスペンも付属しています。↓

単6電池1個で駆動し、はじめから電池と絶縁シートが入っています。

以上、同梱物については、非常にシンプルです。↓

本体とキーボードはマグネットで装着され、結構強めの磁力で「ガチッ」とはまります。

開く角度は最大で120度くらいでしょうか。↓

蓋を閉じると、キーボード部とタブレット部はピッタリと一体化します。マグネットで装着されているため、簡単に抜けることもありません。↓

ペンも含めて全体がメタリックに統一されており、まず外観についてはコンパクトながら所有欲を満たしてくれるレベルの高い仕上がりになっていました。

本体重量

続いて、重量を具体的に見ていきます。

まずタブレット本体は公称606gですが、実際に計測しても604.1gとほぼ公称値通りの重さでした。↓

キーボード部をドッキングさせると、1.185kgになります。↓

10.1インチノートパソコンと考えると、若干重量があります。2in1でドッキングタイプキーボードですと、どうしても純粋クラムシェルよりも重さが増してしまいます。

ペンは、電池込みで約20gです。↓

アダプターは、203gでした。プラグ形状が日本と異なりますが、変換アダプタが付属することがあります(付属しない場合は調達しましょう)↓

実際の使用感

起動すると、Windows10の初期設定画面からスタートしてくれます。

最初の画面で日本語を選びます。また、ペンはペアリングなども必要なく、はじめから使うことができました。↓

1920×1200解像度の液晶は鮮明で発色も良く、初期設定で150%に設定されている拡大率であれば画面が小さくて見づらいということもありません。

動作についても、CPUがCeleron N4100、6GB RAMなので、メール・ブラウジング・動画視聴・Officeソフトと一通りの普段使い用途では、マルチタスクも大きなストレスなく動いてくれます。

ただ、Photoshopや動画編集、重いゲームなどは難しいでしょうが、かつてこの手の格安2in1でありがちだった、Atom CPUのストレスとは雲泥の差で、省電力CPUの大きな進化を実感します。

特に本機はキーボードが優秀です。

10.1インチとコンパクトながら、クセの少ないUS配列で、大柄な成人男性の手でもあまり窮屈さを感じること無くタッチタイピング可能なピッチが確保されており、快適な打鍵感です。

タッチパッドは面積が狭く窮屈なので、MacBookのようにとはいきませんが、感度も良く、ある程度細かいカーソル操作もこなしてくれます。

この画面や入力環境であれば、様々な場所に持ち歩いて作業がしたくなります。

外観とあわせて、画面とキーボードの完成度も、2万円台とは思えない出来です。

ベンチマークスコアですが、まずCINEBENCH Release 20のCPUスコアは332ポイントでした。

第5世代UシリーズのCore i5を若干下回る性能です。

ストレージはeMMCのため、SSDほどのスピードは出ません。↓

サイズ比較

サイズ感のイメージを持っていただくため、いくつか有名な端末と比較していきます。

まず、OPPO Reno Aと重ねると↓のようになります。

Reno Aは6.4インチですが、その長辺と、本機の短辺が概ね同じくらいの長さになっています。

次に、同じく10インチクラスのLet’s note RZ5と比較してみます。

↓のように、幅は本機の方が1cmほど長く、高さはRZ5の方が長くなっています。

本体の厚みは、若干RZ5の方が厚いですが、ほぼ同じくらいです。

画面については、↓のように本機の方が横長です。発色はいずれも鮮明ですね。

入力まわりは、さすがに日本語配列でタッチパッドも大きいRZ5の方がずっと快適です。

重量についても、RZ5は本機の半分近くの重さなので、さすがにレッツノートは異次元クラスです。

お財布事情が許す方は、当たり前ですがもちろんレッツノートを買った方が幸せになれます笑

RZ5は価格が10倍近くしますので、比較するのはかわいそうな気もしますが。

いまいちな点

さて、2万円台にしては驚きの完成度を誇る本機ですが、いまいちな点ももちろんあります。

それは充電です。

本機のアダプタは、↓に見えるように12V/2Aのみ、という変わった出力になっています。

24WでPD対応とのことですが、12V/2Aの本機できちんと充電できるPDチャージャーはおそらく非常に少ないと思います。

付属のアダプタで充電した場合は、↓のように12.1V/1.34Aでした。

ただ、手持ちのいくつかのPDチャージャーで試しましたが、いずれも↓のようにUSB標準の5Vで電流は流れません。

色々と試してみると充電できるチャージャーもあるかもしれませんし、基板を損なうリスクを負うのであればやり方は色々あるのですが、少なくともスマホのようにどんなチャージャーでも充電できる、ということにはなりません。

つまり運良く使えるチャージャーがない限りは、旅行や出張の際は、本機の純正アダプターを持って行くことになり、USB Type-C給電に対応しているだけに、その点が残念です。

おわりに

というわけで、高コスパな2in1PC「Chuwi Hi10X」のレビューでした。

市販PDチャージャーで充電できなかった点が残念ではありますが、2万円台でこのスペック・クオリティの2in1PCが手に入るというのは驚きです。

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日本のアマゾンでも購入できますが、日本向け価格のため本体・キーボード・ペンがそれぞれ↓のように別売りになってしまいます。

というわけで、気になる方はぜひチェックしてみてください。

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