1万円のAndroid搭載携帯型ゲーム機「Powkiddy X15」レビュー

いつもスマホやタブレットのレビューをよくやっていますが、今回は一風変わった端末をご提供いただきました。

Androidを搭載した携帯型ゲーム機「Powkiddy X15」です。

ご覧の通り、ディスプレイの両サイドに物理コントローラーが搭載されています。

こちら、ガジェット系通販大手のTOMTOPで、1万円ほどで購入できてしまいます。

Android端末として考えても格安です。

購入ページのリンクはこちらで、購入ページでクーポンコード「TTPOKG」を入力すれば、10,989円が10,439円($94.99)に値引きされてさらにお安くなります。(有効期限5月30日まで)

日本へは、送料無料で発送してくれます。

このゲーム機、あるいはAndroid端末、どうなんでしょう?

実際に触っていきましょう!

まずは開封と外観チェック

外箱は↓で、結構コンパクトです。「Games make happiness easier」という素敵なキャッチコピーがついています。

↓のように、TVに映し出してプレイすることも出来るようです。

箱を開けると、早速包装に入った本体が出現しました。

同梱物は、フィルムが貼られた本体と、マニュアル、そして充電用のケーブルです。

充電用のケーブルは専用プラグですが、本体のmicro USBでも充電できますので、専用プラグはほぼ出番はなさそうです。出力も5V/1Aと一般的なUSB給電でも対応できますので、充電は手持ちのUSBケーブルで行いましょう。

スペックは下記の通りです。

  • CPU:MT8163 1.3GHzクアッドコア
  • RAM:2GB DDR3
  • ストレージ:32GB eMMC
  • 外部ストレージ:microSD
  • Wi-Fi 802.11 b/g/n
  • Bluetooth 4.0
  • ディスプレイ:5.5インチ(1280×720)IPS
  • バッテリー容量:3,000mAh
  • アダプタ:5V/1A USB
  • サイズ:145x87x24mm
  • 重量:310g

エントリークラスのAndroidスマホくらいのスペックですが、1万円と考えれば高くはありません。

本機はゲームに最適化されていますので、上記スペックとは思えないほど快適にゲームは動きます。

また、廃熱なども一般的なスマートフォンよりはしっかりしているため、重いゲームをプレイしていても、あまり発熱も感じませんでした。

本体は下記の通りです。ディスプレイの左右に、おなじみの物理コントローラーがついています。ディスプレイは5.5インチですが、かなり広々と感じます。

本体上部には、↓のようにL1/L2/R1/R2のゲーム用ボタンのほか、USB Type-A x2、テレビや外部ディスプレイ出力用のmicro HDMI、3.5mmイヤホンジャック、microSDカードスロット、DC-IN、micro USBが並んでいます。

コントローラー右側は、↓のようにX/Y/A/B、ST(スタート)、SE(セレクト)、G(ゲームパッドのキーマップをいつでも表示・調整できるボタン)、電源ボタンが並びます。

左側は、↓のようにL3ボタン付きのジョイスティック、方向キー、音量+、ーです。

また、底部には↓のようにマイクが搭載されていますので、ボイスチャットをしながらのプレイも、特に外部マイクなしでも対応できます。

背面は↓のようになっています。左右のモッコリに、どことなくゲームギアの面影を感じます。乾電池8本くらい入れてたなあ……

ボタンの押し心地は悪くありません。一般的なゲームパッド同様です。しかもキーマップ表示・設定キーもあるなど、Androidゲームをプレイするために便利な機能が色々と搭載されています。

ゲーム機とのサイズ感比較

さて、本機のサイズ感は独特なので、分かりやすいようにいくつか比較をしてみます。

まずは一般的なスマホとの比較から。

↓は6.4インチのOPPO Reno Aとの比較です。

ゲームコントローラーの分、左右に広くなっています。

厚みについては、本機はゲーム機ということで、スマホよりはだいぶ厚くなっています。

ただその分、ゲーム稼働にある程度最適化されているようで、スピーカーや廃熱などは、同クラスのスマホよりはだいぶ高性能です。

また、重量は、本機は軽く感じます。厚みもあって、手に持ってゲームをしやすい形状になっています。

↓は近頃品切れが続いているNintendo Switchとの比較です。

Switchは本機よりもだいぶ大きいですね。

重量も、Switchのほうがズシリときます。性能も段違いなので仕方ないですが。

↓はソニーのPS Vitaとの比較です。

Vitaはかなりコンパクトということもあり、厚さ、大きさともに本機よりも小さいです。

重量は、本機が実測で↓のように約252gです。

VITAは、これよりも少し軽い220gです。↓

Switchはだいぶ重くて、415gになります。

そのため、重量感は、SwitchよりもVITAに近いイメージです。

実際に動かしてみよう

起動すると、ホーム画面から完全にゲーム機としてカスタマイズされています。

グローバルナビゲーション(画面下部の大カテゴリメニュー)が「Games」「Tool」「Entertainment Video」「My Apps」「Setting」となっています。(設定から言語設定を日本語にも変えられます)

「Setting」を開くと、サブメニューの下は一般的なAndroidの設定画面です。

Androidのパラメータ上はタブレットとして認識されているようです。Androidバージョンは7.0でした。↓

実は本機には、SIMスロットがありません。そのため、モバイルデータ通信ができません。

また、Google Playストアも入っていません。

「それでどうやってゲームをするんだ?」と思われるかもしれませんが、Tencentなどが運営している複数のゲームプラットフォームと、プレステやファミコンなどのエミュレータが、apkとしてはじめから組み込まれています。

そこから、膨大なゲームをダウンロードできて、またキーマップも合わせてありますので、そのまま物理キーでプレイすることができます。(キーマップが合っていないタイトルは、Gキーを押せば↓のようにいつでも調整できます)

つまり、これは限りなく携帯型ゲーム機に近いAndroid端末なのです。

「Games」メニューには、「GamePlatform」「LocalGame」「GameSimulator」の3メニューあります。

まず「Game Platform」ですが、TencentのQQなど、AndroidやHTML5用のゲームをダウンロードできて、さらにPSNetwork的なSNS機能、チャット機能も搭載しているゲームプラットフォームが入っています。

ゲームのダウンロードなど、一通りの操作がゲームパッドでできてしまいます。

また、文字入力などはAndroidのスクリーンキーボードでできますし、もちろんタッチ対応なので、入力は快適です。

「Local Game」には、上記からダウンロードしたゲームが一覧で表示されます。デフォルトで、↓の3ゲームが入っています。

「Riptide GP2」は、SF的世界観のレースゲームです。非常にスムーズに3D表示が動きます。

そして3つめが「Game Simulator」です。

ここにも、2つのエミュレーターのプラットフォームが入っています。一つは有名な「Happy Chick」です。

対応プラットフォームは、アーケード、ゲームボーイアドバンス、ゲームボーイカラー、メガドライブ、スーパーファミコン、ファミコン、PSP、任天堂64、Nintendo DS、プレイステーション、ドリームキャストあたりのエミュレーションができます。

本機の取説には「Focus on game development and manufacturing」があり、エミュレーターはあくまでゲーム開発のためのテスト用ですよと銘打ってあります。

ただ、↓のように違法にアップロードされたゲームが大量にあり、レビューを見ると、これを目当てに買っている人が多いようです。(Windows98が動くなんて……ワクワク……でもダメです!ダウンロードしたら違法になるのでやめましょう

以上のように、ゲームプラットフォームやエミュレータープラットフォームの膨大なゲームが、物理キーで楽しめる、というのが本機の魅力のようです。

液晶はそれほど高解像度ではありませんが、ゲームをするという意味ではむしろスムーズに動いて、それでいて荒さも感じませんので、最適だと感じました。

スピーカーやゲームパッド性能、画面表示やオペレーションなど、いずれもゲームをするために最適化された一台です。

本機の購入ページのリンクはこちらで、購入ページでクーポンコード「TTPOKG」を入力すれば、10,989円が10,439円($94.99)に値引きされてさらにお安くなります。(有効期限5月30日まで)

日本へは、送料無料で発送してくれます。

というわけで、格安Androidゲーム端末が欲しい方は、ぜひチェックしてみてください。

デイリーガジェットYouTubeチャンネル!
(”ほぼ”毎日更新中!)

デイリーガジェットでは、UMPC(超小型PC)、スマホ、タブレット、レトロPCをはじめとして、商品のレビューやインタビューの動画を、YouTubeに”ほぼ”毎日公開しています。

一見怪しいですが実は心優しい、デイリーガジェット動画部のケン氏がゆるい感じにレポートしています。

ぜひ↓からチャンネル登録をお願いします!