これまで下記でレビューしてきた、Surfaceによく似た2-in-1タブレットPCである「Chuwi UBook」と「Teclast X4」
どちらも3万円台で買えてスペックも悪くない、とてもコストパフォーマンスに優れたモデルです。
この2台、外観からスペックまで、驚くほどよく似ています。
むしろ基板などは同じものを使っていると思われます。
ただ、外装やキーボード、ペンなど、使い勝手が異なる部分もありますので、今回はこのよく似た2台の高コスパ2in1PCを比較してみようと思います。
「100%こっちが買い!」ということもありませんので、ご自身の使い方や好みに合わせて比較してみてください。
価格の比較
まずは価格を比較します。
まずTeclast X4ですが、大手ガジェット系通販サイトのBanggoodが、日本へは送料無料で、下記のようにアマゾンよりもだいぶ安くなっています。
Teclast X4 | Banggood | Amazon |
本体 | 約31,000円 (商品ページ) |
約50,000円 (商品ページ) |
キーボードカバー | 約6,500円 (商品ページ) |
約10,000円 (商品ページ) |
専用ペン | 約2,400円 (商品ページ) |
約4,000円 (商品ページ) |
合計 | 約40,000円 | 約64,000円 |
※為替の影響で価格は変動します。
続いてChuwi UBookは下記のようになっています。
Chuwi UBook | Banggood | Amazon |
本体+キーボードカバー | 約32,000円 (商品ページ) |
約35,000円 (商品ページ) |
専用ペン | 約3,000円 (商品ページ) |
約2,500円 (商品ページ) |
合計 | 約35,000円 | 約37,500円 |
※BanggoodのUBookは、上記の金額にするには購入画面でクーポンコード「BGJPCWUB25」を適用してください。送料や配送保証込みで32,082円になります。(クーポン有効期限:2020/5/31まで)
というわけで、価格はChuwi UBookの方が5,000円ほど安くなっています。
では、UBook一択なのでしょうか?
いえいえ、そんなことはありませんよ。それぞれ長所と短所がありますので、それを解説していきます。
スペックと外観の比較:ほぼ同じ
まずはスペックを比較しましょう。
スペック | Chuwi Ubook | Teclast X4 |
CPU | Intel Celeron N4100 | 同じ |
GPU | UHD Graphics 600 | 同じ |
OS | Windows10 Home 64bit | 同じ |
RAM | 8GB | 同じ |
ストレージ | 256GB SSD | 同じ |
ディスプレイ | 11.6インチ (1920×1080) |
同じ |
カメラ | フロント2MP リア5MP |
同じ |
ポート類 | USB Type-C USB Type-A x2 イヤホンジャック micro HDMI microSD(max128GB) DC-IN |
同じ |
バッテリー | 26.6Wh | 同じ |
サイズ | 290.4×179.3×9.0mm | 同じ |
重量(実測) | 807g | 810g |
え??……となるほどに一致しています。
重量にある、実測の3gは誤差の範囲だと思いますので、スペックは同じと考えて良さそうです。
さらに、外観を比較してみましょう。
まず前面は、Windowsボタンの位置、ベゼルの太さに至るまで全く同じです。正面からでは見分けるのは不可能です。↓
背面については、さすがに色やロゴは異なります。ただ、カメラ位置は一致しています。
続いてポート類を見ていきます。
まず画面向かって左側面は、↓のようにUSB Type-Aとイヤホンジャック。位置まで完全に一致していますね。(上がTeclast X4)
右側面も同様です。↓のように、DC-IN、micro HDMI、USB Type-A、USB Type-Cですが、並びも位置も寸分違わず一致です。
もうあとは見なくても同じかもしれませんが、一応見ておきます。
上部も、↓のように、電源、音量、右端にmicroSDカードスロットです。これも完全に一致。
極めつけは、底面にあるキーボードカバーを装着する部分も一致しています。↓
両機のキーボードカバーは、どちらもペアリングや充電不要で、本体にマグネットでくっつければそのまま使えるSurfaceタイプです。
「もしや!?」と思い、 あべこべに装着してみました。
すると、案の定問題無く動きました笑↓
つまり、Chuwi UBookのキーボードカバーをTeclast X4に装着すれば問題なく動きますし、Vice versaです。
本体寸法も同じなのでフィット感も抜群です笑
以上のことから、使っている基板は同じものだと考えられます。
両機はガワだけ違うんですね。(後述するように、ストレージや液晶も異なります)
CINEBENCHで同条件下で測ったCPUのベンチマークスコアも、両者ほぼ400で拮抗しています。
さて、ここまで見れば、「同じなら安いUBookでいいじゃん。終了」となりそうですが、もう少しだけお付き合いください。
次に、両機の異なるポイントをまとめます。
両モデルで違うポイント
ここからが、いよいよ比較になってきます。
まずはキーボードカバーからです。
タッチパッド位置、大きさなどは完全に一致しています。違いは左右カーソルキーの形状くらいです(下がTeclast X4)↓
ただ、打鍵感が異なります。
UBookは分かりやすく言うと「ガチャガチャ」系で、反発力が強いためタイピングに相対的に力が要ります。Teclast X4は、静音で打鍵感も柔らかいです。
また、UBookのキーボードカバーには、ペンを収納するホルダーがついています。
外装の素材も異なります。↓は右がTeclastですが、Teclastはブルーで弾力のあるゴム状の素材(手触りは良い)で、UBookはスウェード調です。
ペンは別売りですが、どちらも単6駆動で2ボタン式です。
ペンは、さすがにあべこべには動きませんでした。
ペンの使い勝手も異なります。
Teclast X4のペンは、タップに数mm押し込まないといけないのですが、Chuwiのペンは画面に触れるだけでタップしてくれます。
個人的にはChuwiのペンが好みです。(Apple PencilなどモバイルOS向けのスタイラスに使い勝手が近い)
本体の厚みは、Teclast(下記右)の方が、コンマ数mm薄くなっています。↓
ここから徐々に大きな違いに踏み込んでいきます。
まずなんと言ってもキックスタンドが異なります。↓
Chuwi UBookはフレームタイプ、Teclast X4はSurface同様のプレートタイプです。
最大傾斜角は、↓のようにChuwi Ubook(左)のほうが深いところまで倒れます。
お絵描きにはUBookのほうが便利かも知れません。
そして最も好みが分かれるであろう点が、液晶の発色です。
↓は右がTeclast X4です。写真からは分かりづらいですが、Teclastの方が相対的に黄味かかって明るく、Chuwi UBookの方は青味がかって暗いです。(もちろんディスプレイ設定は同じにしています)
また、最大の違いはストレージです。
CPUのベンチマークスコアはほぼ同じでしたが、CrystalDiskMarkのスコアは、↓右のTeclastが大きく上回っています。
スペック表上は同じ「256GB SSD」ですが、R/Wパフォーマンスは大きく異なっています。
そのため、体感速度はTeclast X4の方が早いです。
充電も異なります。
Teclast X4はUSB Type-CポートでUSB PD給電ができますので、汎用のPD充電器やPD対応モバイルバッテリーが使えます。
一方のChuwi UBookは、12V/2A固定の付属アダプタのみ対応という変態仕様なので、給電には付属アダプタが必要です。(こちらのケーブルを使えば付属チャージャー以外でも充電可能という情報をいただきましたので、購入しました。追って検証記事を公開します)
まとめ
というわけで、同じ点と違う点を、まとめておきます。
- Chuwi UBookとTeclast X4で同じ
- スペック
- ポート類
- キーボード、タッチパッドの位置やサイズ
- タブレット前面のデザイン
- 違う
- ディスプレイ発色(Teclast X4は黄色く明るい・Chuwi UBookは青く暗い)
- 打鍵感(Teclast X4は静音で柔らかい)
- PD対応(Teclast X4は対応、Chuwi UBookは非対応 ※要検証)
- ストレージ(Teclast X4のほうがパフォーム)
- キックスタンド・最大傾斜角(Chuwi UBookはフレームタイプで傾斜が深い)
- キーボードカバーの素材
- ペンの使い勝手
- 価格
Teclast X4 | Banggood | Amazon |
本体 | 約31,000円 (商品ページ) |
約50,000円 (商品ページ) |
キーボードカバー | 約6,500円 (商品ページ) |
約10,000円 (商品ページ) |
専用ペン | 約2,400円 (商品ページ) |
約4,000円 (商品ページ) |
合計 | 約40,000円 | 約64,000円 |
※為替の影響で価格は変動します。
Chuwi UBook | Banggood | Amazon |
本体+キーボードカバー | 約32,000円 (商品ページ) |
約35,000円 (商品ページ) |
専用ペン | 約3,000円 (商品ページ) |
約2,500円 (商品ページ) |
合計 | 約35,000円 | 約37,500円 |
※BanggoodのUBookは、上記の金額にするには購入画面でクーポンコード「BGJPCWUB25」を適用してください。送料や配送保証込みで32,082円になります。(クーポン有効期限:2020/5/31まで)
以上、よく似た2モデルの比較でした。
スピードや充電環境ならTeclast X4、価格やお絵描きならChuwi UBookといったところでしょうか。
もちろん個々人の好みや重視点があると思いますので、格安2in1タブレットPCが欲しい方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
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