HUAWEI MatePad Proレビュー【高い完成度のハイエンドタブレット】

今回は、HUAWEI MatePad Proをお借りしたので、レビューしていきたいと思います。

昨今数が減ってきたハイエンドAndroidタブレットで、キーボードカバーとペンも純正品が出ているiPad Proの競合機です。

HUAWEIといえば、新モデルでGMS(Google Mobile Service)が使えなくなったというニュースが記憶に新しいですよね。

GMSはGoogleが提供する一連のアプリやAPI群で、アプリストアのGoogle Play Storeのほか、Google Maps、Gmail、Google Chromeなどのおなじみのサービスが含まれます。

これに対応すべく、HUAWEIはHMS(HUAWEI Mobile Services)と呼ばれる代替のアプリ・API群を用意しています。

その中で、「Google Playストア」の代替として、「AppGallery」という独自のアプリストアを提供しています。

アプリのラインナップは日々拡充していますが、「Google Playストア」のすべてのアプリが登録されているわけではありません。

Google系のほか、TwitterやInstagramなど、のアプリはありませんが、一方でそういったサービスはウェブ版が充実しています。ウェブ版であれば、本機でも問題なく使えます。

では、実際にそのあたりも含めた本機の使い勝手はどうなのでしょうか。

さっそく見ていきましょう!

ラインナップの整理

HUAWEIのタブレットはラインナップがシンプル化して、上位機種のMatePad Proと、廉価帯のMatePadの2ラインになっています。

それぞれのスペックは下記の通りです。

今回レビューするのは上位機種のMatePad Proの方です。

Kirin 990、6GB RAM、128GBストレージ、10.8インチで2560×1600、7,250mAhの大容量バッテリーとハイスペックです。

価格については、↓のように税込59,800円となっています。

ペンとキーボードは、それぞれ9,900円、14,800円です。

廉価モデルのMatePadは、税込29,800円です。↓

外観チェック

まずタブレット本体です。

↓のようにiPad Pro 11″を彷彿とさせる、全辺均一ナローベゼルで、フロントカメラはタブレットでは珍しいパンチホールです。

10インチですがベゼルが狭いおかげで本体はコンパクト。

また、質感や持ちやすさも相まって、とても軽く感じます。

背面は濃紺色で、シンプルなフラット形状です。

ハイエンドタブレットなだけあって、作り込みはレベルが高いです。縁は↓のようにラウンドしており、見た目や肌触りに高級感があります。

画面向かって右側面には、スピーカーとUSB Type-Cポートがあります。↓

向かって左側面には、microSDカードスロットと、スピーカーです。左右から音が聞こえて、音質のクオリティも高めです。

続いてキーボードカバー「Smart Magnetic Keyboard」ですが、↓のように背面全体を覆うタイプで、本体とはマグネットで一体化します。iPad ProのSmart Keyboard Folioによく似ています。

角度は2段階に変えられます。

キーピッチは実測で18mmです。十分な広さが確保されています。

成人男性の手でもそれほど窮屈さを感じることなくタイピングができます。

ストロークも確保されており、プラスチックでカチッカチッという小気味よい打鍵感が良好です。

配列はUSですが、スペースキーの2つ隣に地球マークのキーがあり、これを押すと日本語と英語の入力を切り替えられます。

実際に入力すると、これが便利でした。

続いてはペン「M-pencil」です。

こちらもApple pencilの第2世代によく似ていて、タブレット上部にマグネットでカチッとはまります。

装着すると充電が始まり、画面上にもその旨が表示されます。↓

キーボード、ペンいずれも、本体に装着するだけでペアリングをしてくれて、システム全体とのユーザーエクスペリエンスの一体感が高くなっています。

ペン入力は吸い付くように画面操作ができ、キーボードの打鍵感も優れています。これら2つの純正周辺機器を合わせると、一般的なノートパソコンか、操作によってはそれ以上に快適な入力環境が実現できています。

Androidタブレットとしての完成度は、非常に高いといえます。

重量は、タブレット本体が実測で465gでした。↓

キーボードカバー、ペンを合わせると、743gでした。↓

肝心のアプリはどうか

さて、ハードやUIはiPad Proに近いレベルで完成度が高くなっている本機ですが、気になるアプリについて見ていきましょう。

冒頭書いた通り、Googleのアプリプラットフォームが使えません。

AppGalleryは↓のように、LINEやTikTok、ジョルテやNAVITIMEなど、見慣れたアプリが並びます。

Google系アプリは使えないので、Google MapsやGmailなどは、ブラウザからのアクセスとなります。

Chromeもありません。ブラウザは、著名なものではOperaがレンジされていました。

Netflix、Huluなどはありませんし、Twitter、Instagramなどのソーシャル系もありません。

アメリカの大手アプリが厳しい印象です。

いずれも↓のように「Quick APP」という形で出てきます。

これは、PWAではないですが、ウェブサイトを開いてくれます。

NetflixやInstagramなど、著名なサービスは上記のように、AppGalleryの検索結果にはQUICK APPとして出てきて、開くと当該サイトを開いてくれます。

また、Amazonアプリストアが使えますので、AppGalleryに無いものは、Amazonアプリストアで探してみると結構出てきます。

KindleなどのAmazon謹製アプリはもちろんのこと、TwitterやInstagramも同様です。

AppGalleryのアプリのラインナップはまだまだ厳しいですが、AppGalleryとAmazonアプリストア、そしてブラウザを組み合わせれば、有名どころのアプリは全てではないですがある程度はカバーできる、という印象です。

ただ、ゲームやツール類など、ブラウザ版もAmazonアプリストアにも無いものについては残念ながら使えません。

今後のアプリラインナップの充実に期待したいところです。

ハードの完成度はピカイチ

以上、HUAWEIのハイエンドタブレットMatePad Proのレビューでした。

本体、キーボードカバー、ペンの完成度と一体感が高く快適です。

本体の作りや処理速度、画面、サウンドのクオリティも高く、コスパは高いです。

あとは使い方によります。

タブレットですので、スマホよりも、ブラウザ版も提供されているようなメジャーどころのアプリ利用に集中している方も多いでしょうから、そういった使い方ですと、とてもおすすめできます。

一方、さまざまなゲームやツール類などのアプリを使いたいという方は、制約があるのも事実です。

HUAWEIのAppGalleryやAmazonアプリストア、そしてウェブブラウザ版などを見てみて、ご自身の使い道をカバーできるアプリが一通り用意されているようでしたら、本機を検討してみてはいかがでしょうか。

価格は、↓のように税込59,800円となっています。

ペンとキーボードは、それぞれ9,900円、14,800円です。

廉価モデルのMatePadは、税込29,800円です。↓

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