ASUSの新型ハイスペックコンパクトスマホZenfone 9がかなり最高だった

今回は、ASUSから先日発売になった新型のコンパクトスマホ「Zenfone 9」をレビューします。

こちら、5.9インチというコンパクトサイズながらスナドラ8+ Gen 1搭載、それでいて税込99,800円(8GB/128GB版)というハイエンド機にしてはかなりのお手頃プライス(16GB/256GB版は129,800円)。物欲センサーに響きまくりの一台です。今回購入したのは8GB/128GB版。

かくいう筆者も、ちょうどPixel 7 Proを購入して1日目に、たまたま目にしたASUSのサイトで本機を知り、そのまま購入して愛用開始してしまったというやらかし事案。Pixel 7 Proには申し訳ないですが、本機の魅力にはあらがえませんでした。(Pixel 7 Proもそこそこ気に入っています。重いですが)

コンパクトながら背面には↓のようにゴツいカメラ部が。なぜこんなにゴツいかというと、6軸のスタビライザーが内蔵されているためです。

はじめはサブ機にしようかと思っていましたが、実際に使うと後述のようにカメラ性能もフラッグシップ機と比べて接写や望遠は劣るものの暗所含めて画質は負けておらず、チップセットも最新8+なのでメインSIMを入れようかと考え直しています。それほど気に入りました。

本機は公式のASUS Storeのほか、家電量販店、アマゾンのASUS公式ストア等で広く販売されていますよ。値段はどこで買っても同じです。

というわけで、さっそく見ていきましょう!

外観とスペック

同梱物は、USBチャージャーとUSB Type-C to Cケーブル、ケース、マニュアル類、SIMピンです。

チャージャーは最大30w出力。30wにしてはちょいデカめなので、これを無理に使う必要はないでしょう。

SIMピンにはASUSロゴがプリントされており、ASUSファンとしては大事にしたい一品。

狭ベゼル5.9インチで公称169gのボディは本当に軽くてコンパクト。iPhone SEがちょいスリムになったような印象。それなのに性能を犠牲にしていないという点がガジェッターの琴線に触れまくりです。

スペックを見ておきます。

SoCはSnapdragon 8+ Gen 1、Adreno 730 GPU、8GB/16GB LPDDR5 RAM、128GB/256GB UFS3.1ストレージ、5.9インチ(2400×1080)有機ELディスプレイ(Gorilla Glass Victus)、最大120Hzリフレッシュレート、Android 12(UIはZenUI)、サイズは約146.5mm×約68.1mm×約9.1mm、最大30w対応(QC4.0/PD3.0対応)4,300mAhバッテリー(定格4,150mAh)です。

デュアルnano SIM、バンド帯は下記の通り。

  • 5G NR (Sub-6):n1/n2/n3/n5/n7/n8/n12/n20/n28/n38/n77/n78
  • FDD-LTE:B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B17/B18/B19/B20/B26/B28
  • TD-LTE:B34/B38/B39/B40/B41/B42
    キャリアアグリゲーション6CA(DL)/2CA(UL) 対応
  • W-CDMA:B1/B2/B4/B5/B6/B8/B19
  • GSM/EDGE:850/900/1,800/1,900MHz

Type-A/BのNFC、おサイフケータイ、IP68防水・防塵対応。

カメラはリアが広角50MP(ソニーIMX766 1/1.56 F=1.9 6軸スタビライザー)、超広角12MP(ソニーIMX363 1/2.55 F=2.2 FoV=113° 4cmマクロ)、LEDフラッシュ。フロントは広角12MP(ソニーIMX663 1/2.93 F=2.45)。

オーディオはDirac協業のデュアルステレオスピーカー、ハイレゾ対応、ワイヤレスはaptX Adaptive対応。3.5mmイヤホンジャックも搭載。

カラバリはスターリーブルー・ムーンライトホワイト・サンセットレッド・ミッドナイトブラック。購入したものはミッドナイトブラックです。ヒーローカラーはスターリーブルーの模様。

背面はザラついた独特のテクスチャで、指紋が付きにくくなっています。ASUS Zenfoneロゴも控えめで好印象。

アイコニックなカメラ部はゴツいです。ガンダム的な装飾プリントがカッコいいです。

底面にはスピーカー穴、USB-Cポート、マイク穴、SIMスロット。SIMピンで開けるタイプ。

右側面には、指紋認証センサ兼用の電源ボタン、音量ボタン。指紋認証によるアンロックのスピードは速く、かつ電源ボタンが飛び出していないので誤起動も少なく、アンロックまわりは地味に優秀だと思います。

上部には3.5mmイヤホンジャックともう一つのマイク穴。

左側面には何もついていません。50mmカメラが存在を主張していますね。

フロントカメラは左上のパンチホールです。

ZenUIは、SamsungのOne UIほど”おお便利!”というサプライズはありませんが、全体的にクセがなく使いやすいです。効果音や効果振動も心地よいです。

重量は実測で172gでした。

付属のケース

付属するケースはよくあるブヨブヨするTPU製ではなく、固いPC製。一眼を意識したようなシボ加工です。

重量は↓のように14g。

正直、ケース単体ではかなり安っぽく感じます。

ただ、実際に装着すると、薄く一体感があって本体のコンパクトさを損なわないので、悪くありません。TPUだともうちょっとボリュームが出ていたと思うので、PCを選択したのは正解です。別売りの純正ケースも出ており、そちらも購入済みなのですが、それが届くまでは不満なく使っていけそうです。

底面は大きく開きます。

サイドも同様。使いやすいですが、キズから守るという目的に照らすとちょい防御力弱めです。

上部も同様。

豊富な片手操作機能

本機は、何が何でも片手で全部操作できるようにしてやる!という強い決意を感じさせる機能が満載です。

よくある片手モードはもちろん搭載。画面の下の方を下向きにスワイプすると、全体が下半分に集約されます。もちろんOFFにもできます。

Googleアシスタントなどを使う方は、電源キー2回押しで起動できます。私はPixel Watchから使うのでOFFにしています。

ユニークなのが、電源ボタンの上下スワイプ。これにより、通知パネルを開閉できます。面白いですし精度も高いのですが、左手親指スワイプの方が便利なので使っていません。ZenBookの謎多機能タッチパッドに似た飛び道具機能。使わないですがASUSらしくて好印象。ZenBookのタッチパッドもそうですが、OFFにすれば「普通の」使い方を邪魔しない奥ゆかしさがASUSの良いところです。他社では、謎機能押し付けで使いにくくなる事例は少なくないですからね。

背面をダブルタップすることで、各種機能を呼び出すことができます。

デフォルトではスクショを撮ってくれます。そのほか、↓のような機能を割り当てられます。

はじめはタップする場所が合わずに起動に苦労したのですが、10回くらいやるとコツが掴めてきて、今では便利にスクショを撮っています。

カメラも片手操作しやすいようにアプリが工夫されています。

設定パネルは下スワイプで出てきます。

ズームも、ズームバー長押しでシャッターボタンそばをスワイプすることで片手でコントロールしやすくなっています。

カメラの話になりましたが、続いてはカメラ機能を見ていきましょう。

あなどれないカメラ機能

カメラ機能ですが、写真・動画のほかに、ポートレート、パノラマ、ライトトレイル(クルマのヘッドライトがびょーんと伸びていたり、滝を流れる水がふぁさーっとなっているようなよくある写真が撮れる機能)、タイムラプス、スローモーション、夜景、PROモード、PROビデオがあります。

動画は、HD/FHD/4K/8K解像度。HDR ONならFPSは最大30、OFFなら60。8Kはそれぞれ24fps/60fpsです。手ぶれ補正レベルが3つあり、4K/8Kで撮影したい場合は手ぶれ補正を最低の1か真ん中にする必要があります。また、8Kの場合はHDR非対応です。

スローモーションは、HDなら最大480fps、FHDなら240fps、4Kなら120fpsです。

ライトトレイルは、↓のように星空や滝、ヘッドライトなど撮影シーンによってモードを選べます。

PROモードは、↓のようにISO感度やフォーカスをいじれます。

PROビデオはPROモードの動画版です。

本機売りの一つがスタビライザーです。

「6軸ハイブリッドジンバルスタビライザー」というキャッチーな名称。こちらも”片手”がキーワードで、片手撮影でも強力な手ぶれ補正をきかせるべく、強力なスタビライザーを内蔵しているというわけです。

使い方ですが、↓の真ん中に円と粒が見えると思います。この粒が手ぶれに応じてゆらゆら揺れるのですが、それをこの円の中に収める範囲で撮影すれば、安定した映像が撮影できるというわけです。

この機能については細かく検証していませんが、一般的なハイエンド機に搭載されるOISやEISと比べて、より大きな手ブレも吸収している印象です。

写真画質徹底比較!Zenfone 9/Pixel 7 Pro/Xperia 1 IV

明るい場所、接写、ズーム、ポートレート、暗所それぞれで、Zenfone 9の写真クオリティをPixel 7 Pro、Xperia 1 IVと比べてみます。

なぜ6インチクラスではなくフラッグシップ機と比べるんだ不公平じゃないか!という声がありそうなのですが、個人的にZenfone 9をメイン機にするかどうかを決める判断材料にしたかったからという至極個人的な理由です。すみません。

接写とズームはさすがにフラッグシップ機に劣りますが、それ以外は負けておらず、かなり優秀でした。

ちなみに、すべて「標準搭載のカメラアプリを起動し、デフォルトの設定そのままで撮影」という条件でそろえています。たとえばXperia 1 IVなどは色々と細かい設定をすればもっとマシになるかもしれませんが、パッと出してパッと撮影するというスマホカメラの強みを活かした使い方をした場合での比較ということで。

明るい場所 その1

まずは明るい場所から。

これは、Zenfone 9は鮮やかさに劣っています。Xperia 1 IVが一番鮮やかな印象。ただ、その後も何枚か撮ったのですが、ここまでの差が出たものは少なかったので一番極端な例として。ただ3機種の中では、HDR ONでも明るい場所の鮮やかさは若干劣ります。

▼Zenfone 9

▼Pixel 7 Pro

▼Xperia 1 IV

明るい場所 その2

こちらはどれもほぼ遜色ありません。Pixel 7 Proの赤みが、他と比べて若干鮮やかさを欠いているくらい。

▼Zenfone 9

▼Pixel 7 Pro

▼Xperia 1 IV

接写

ピントが合うギリギリの距離でチャーハンを撮影したものです。Pixel 7 Proは明確にレンズが切り替わります。XperiaはUI上にモード発動が表示されます。

これを見ると、さすがにPixel 7 Proが圧倒的です。逆にXperia 1 IVどうしたという感じ。Zenfone 9と変わりません。

▼Zenfone 9

▼Pixel 7 Pro

▼Xperia 1 IV

ズーム

ズームは、↓の真ん中下ほどに見える電柱を狙いました。

Pixel 7 Proは30倍、Xperia 1 IVは15.6倍、Zenfone 9は8倍です。これもやはりPixelが抜きん出ています。Zenfone 9は、ズームは苦手科目のようです。

▼Zenfone 9

▼Pixel 7 Pro

▼Xperia 1 IV

ちなみにPixelは、↓のように現在のズーム範囲が左上に小窓で表示されるので分かりやすかったです。

ポートレート

ピントが合っている場所が両機で若干ずれていますが、ポートレートのクオリティも負けていないじゃないか!

▼Zenfone 9

▼Pixel 7 Pro

暗所 その1

強いピン照明がある夜中の撮影です。これはZenfone 9が一番綺麗。夜景は訴求されていなかったので期待していなかったのですが、これはサプライズ。

▼Zenfone 9

▼Pixel 7 Pro

▼Xperia 1 IV

暗所 その2

続いてはさらに暗い環境の撮影。ちょっとPixelとの差が分からないくらいちゃんと撮れています。Xperiaはある意味リアルなのですが、だいぶ暗いです。

▼Zenfone 9

▼Pixel 7 Pro

▼Xperia 1 IV

暗所 その3

続いても暗所です。これまた細かいところまで撮れてしまっています。Xperia 1 IVどうしたの……。

▼Zenfone 9

▼Pixel 7 Pro

▼Xperia 1 IV

以上、あえてあまり狙わず、考えずに3台で無心に撮り続けましたが、ズームや接写を除けばZenfone 9は十分張り合えるクオリティなのではないでしょうか。

ベンチマークスコア

最後にベンチマークスコアを見ておきます。Geekbench 5です。

本機でGeekbenchを起動すると、↓のようにハイパフォーマンスモードがオンになります。どこかのメーカーのようにこっそりオンにするのではなく、ちゃんと宣言する点に好感が持てます。

ハイパフォーマンスモードでは、↓のようにシングルコア1,300、マルチコア4,219です。

ハイパフォーマンスモードをオフにして計測すると、↓のように709/2,990になりました。ざっくり半分強くらいのパフォーマンス。通常はこちらのモードで、消費電力を抑えているようです。

ただ、これでもスマホのスコアとしては十分高いですので、ゲームを含めて快適プレイは問題なしです。

2022年のベストバイ候補

以上、ASUSの新型スマホZenfone 9をレビューしてきました。

手に取って、実際に使って、様々な局面で想像を上回り「いいじゃん」と思わせるポジティブサプライズが何度もある良機種でした。

コンパクトだと侮るなかれ、性能も使い勝手もかなり考えられていて、それでいてASUSらしい謎のこだわりも随所に感じられる、魅力的な端末です。

というわけで、2022年のベストバイ候補になっています。

量販店でも売られていますので、気になった方は、ぜひ実機を手に取ってチェックしてみてください!

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