ウェブブラウジングの入り口となる検索エンジン。Yahoo!やGoogleなど、検索エンジンを握った企業は、インターネット時代の覇権を取ってきました。
調べたい言葉や文章を入力して、それに合うウェブサイトへのリンクがズラズラと出てきて、あとは目で見て良さそうなサイトをクリックしていく……そんな”レガシー”な使い方が根本的に変わる兆しがあります。
キーはもちろんAIです。
昨年末に突如登場して一気に話題をさらったOpenAIのChatGPT。質問を投げかけると、自然言語でどんな質問にも詳しく答えてくれるという、まさに未来感あふれるサービスです。
AIのパワーを見せつけたわけですが、これに即座に危機意識を持ったのが検索エンジンを運営する各社。特にその覇者たるGoogleです。
なぜなら、レガシーなウェブ検索がAIへの質問と回答という形に置き換われば、大量のウェブサイトに広告を貼り付けるという同社のビジネスモデルが根本から崩れるからです。
対応は迅速でした。
同社は検索エンジンへのAI導入を加速させ、(実際は数年前から開発が進められてきた)LaMDAと呼ばれる言語モデルを活用し、Google検索に会話型インターフェースをもたらすBardという技術を発表しました。
これにより、検索バーにキーワードや文章を入力して、出てきたリンクの一覧からクリックをするという形から、Google自身が質問への回答をズラズラとその場で教えてくれるという形になるかもしれません。しかも質問はキーワードだけではなく、日常的に使う文章での複雑な質問に対しても。
知りたい情報は、膨大なデータをもとにAIがその場で記事を作ってくれるようになるかもしれません。
将来は、言葉だけでなく、画像や音声、映像で答えてくれるようになるかもしれません。「傭兵が縄文時代にタイムスリップして冒険するアニメを見せて」と言えば、即座に見せてくれるかも!
Googleは、Bardをテスターに提供し、今後数週間内に一般公開するとしています。
Googleだけではありません。
Bingを運営するマイクロソフトも、OpenAIを提携してBingとEdgeブラウザにChatGPTを駆動する次世代版を導入すると発表しています。現在プレビュー中。
Googleのエコシステムに経済的に依存した企業や個人が多いので影響は甚大かもしれませんが、楽しく便利な未来が開けていると期待したいですね!
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