今回は、多数の廉価タブレットやノートパソコンをリリースしているChuwiの新機種「Chuwi MiniBook X」をレビューしていきます。
こちら、10.51インチという小型サイズの2-in-1 Windows 11ノートパソコン。Celeron N5100搭載で、廉価機にしてはパフォーマンスも悪くありません。日本語キーボード搭載で、なかなかに満足度高い一台に仕上がっています。
現在、Chuwi公式ストアのこちらのページで、48,770円でセール中。
アマゾンでは↓で49,900円となっています。
↓のように片手で使えるコンパクトボディ。Let’s note RZシリーズやiPadと同じくらいのサイズです。
本機は、2世代目になります。
初代は↓でレビューしましたが、パンチホールカメラ搭載で角丸ディスプレイというユニークなミニノートでした。
パンチホールや角丸は面白いですがWindowsには合わず。今回レビューの新版は、ディスプレイ以外スペックは同じでパンチホールも無くなり、角も四角くなって使いやすくなりました。少し軽くもなっています。
それでは見ていきましょう!
外観とスペック
同梱物は、本体とUSB-Cチャージャーのみとシンプル構成。
チャージャーは小型軽量で、プラグは↓のように収納タイプなので持ち運びに便利。
出力は24w。本機は45w PD2.0急速充電に対応していますので、より充電速度を高めたい場合は、出力の高いUSB-Cチャージャーを使いましょう。
チャージャーは120gです。
続いて本体を見ていきましょう。
10.51インチで狭ベゼルのため、非常にコンパクト。メタル外装の外観は高級感あり、安っぽさは感じさせません。
ディスプレイは360度回転して、WindowsタブレットPCとしても使えます。
スペックは、CPUにCeleron N5100。これは4コア4スレッド、2.8GHz、TDP 10wのモバイルプロセッサです。GPUはUHDです。
ディスプレイは10.51インチ(1920×1200)IPSタッチ対応、12GB DDR4 RAM、512GB SSD、Windows 11 Home、デュアルバンドWi-Fi、Bluetooth 4.2、3,800mAhバッテリーとなっています。
サイズは244×166.4×17.2mmで、実測重量は923g。1kg切りで軽いのですが、本体が10インチクラスと小さいため、持つとズシリ感はあります。
天板は装飾無くシンプルなアルミ外装。
左側面には、3.5mmイヤホンジャック。本機はアクティブ冷却ファンを内蔵しています。
右側面にはUSB-Cポートが2つと電源ボタン。電源ボタンの隣には、インディケーターがついています。充電は左側のUSB-Cポートで行います。
奥側ヒンジ部は↓の通り。
底面は空気穴とゴム脚。
入力周りの使い勝手
まずは入力周りの使い勝手を見ておきましょう。
本機は、執筆など文字入力をするための小型デバイスが欲しいという方にはピッタリなので、キーボードが気になるところ。
まずピッチは17mm。
フルサイズではないものの、十分にタッチタイピング可能な広さが取られています。
配列はUSをベースにしていますので、スペースキー左右の変換・無変換が無いなど一部変則的な部分があります。が、UMPC(超小型ノートパソコン)のように、記号キーが省かれていたり最上段に押し込められていたりといったことはありません。
タッチパッドは小ぶりながら感度良く、滑らかに操作できて使いやすいです。
タイピングはストローク浅すぎず、適度なフィードバックがあり打鍵感良好です。
一般的な13インチモバイルノートよりも小さい、キーボードが打ちやすいノートパソコンをお探しの方にはピッタリでしょう。
処理性能、ディスプレイ、サウンド
ディスプレイはデフォルトで150%表示になっています。
発色良く輝度も高めで、モバイルデバイスのようなクッキリ見やすいディスプレイです。
拡大率100%にすると↓のようになります。画面を広く使えますが、結構細かくなります。老眼でなければ使えるでしょう。
スピーカー音質は可もなく不可もなし。表示品質が高いので、動画視聴用にも良いでしょう。
キーボード、タッチパッド、ディスプレイといった基本的な部分がよくできています。
Celeron N5100は高速なプロセッサではないものの、ブラウジングやオフィスソフト、動画視聴などでストレスを感じることはありません。
バッテリーは3~5時間程度ですが、USB-C充電ができるのでUSBチャージャーと一緒に持ち歩けば大半のケースでは不便はないのでは。
旧MiniBook Xとの比較
続いては筐体のサイズ感を見ておきます。
まずは初代のMiniBook Xと比べてみます。↓のようにフットプリントは同じ。
厚みもほぼ同じです。
ディスプレイは、先代の方が若干広くなっています。が、カメラがパンチホールだったので、一般的な上部ベゼル部にカメラが移った本機の方が使いやすいです。
先代は英語キーボード版を購入したので、今回機の日本語キーボードとは異なりますが、キーの大きさや数、配置は同じです。割り当てを変えているだけです。
先代は重量が952gでした。なので、2代目の方が数十g軽くなっています。
Let’s note RZ5との比較
続いては、10.1インチ最小サイズLet’s noteであるRZシリーズの5と比較してみましょう。
まずフットプリントは本機の方がコンパクトになっています。
厚みも、本機の方が薄く。
ただ、重量はレッツが750gと非常に軽いです。可搬性はレッツノートの方が上でしょう。
iPadとの比較
続いてはiPadと比べてみます。
まずmini 6との比較ですが、↓のように二回りほど違います。
一方で10~11インチのiPadとは、フットプリントがほぼ同じに。
↓はiPad Air最新モデルと並べたところです。
厚みはさすがに本機の方が倍くらいあります。
ベンチマークスコア
ベンチマークスコアを見ておきましょう。
CINEBENCH R23で、シングルコアが568pts、マルチコアが2,022ptsでした。
他のCPUを比べた時のシングルコア性能は↓の通り。
マルチコア性能は↓です。第11世代Core i7-1165G7のざっくり半分ちょいの性能です。
CrystalDiskMarkは↓の通り。
ニーズが合う人には素晴らしい一台
以上、10.51インチと小型なChuwiの新機種「Chuwi MiniBook X」を見てきました。
動画編集や重いゲームには向きませんが、メールやブラウジング、動画視聴、コーディング、ドキュメント作成、パワポ作成、執筆等の普段使い用途では大きなストレスなく使うことができました。
キーボードやタッチパッドは使いやすく、ディスプレイも綺麗なので、廉価ミニノートとしては良く出来ています。
難点を挙げるとすれば、指紋認証非搭載、1kg切りながら10インチクラスにしては少し重め、バッテリーが長くは持たないといったあたりでしょう。
ただ、Surface GoもLet’s note RZも10~30万円しますので、4万円台という安さを考えると許容範囲という方も多いでしょう。
特に色々な場所で書類を作ったり文章を書いたりするような方には合うと思います。
というわけで、気になった方は、ぜひチェックしてみてください!
Chuwi MiniBook Xは現在、Chuwi公式ストアのこちらのページで、48,770円でセール中です。
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