今回は、Kickstarterでクラウドファンディグ中のAndroidゲーム機「abxylute」をレビューします。
こちら試作品となるため、量産品と仕様が異なる可能性がある点はご承知置きください。
クラウドゲーミングをプレイすることに特化した、軽量で廉価な端末です。
現在、Kickstarterのこちらのページで、24,984円でクラウドファンディグ実施中。
2023年5月発送予定で、すでに860名から2,700万円を超える出資が集まっています。
それでは、見ていきましょう!
外観とスペック
試作機には、↓の収納ポーチと充電用USBケーブルが付属していました。実際のパッケージには、これらに加えてスクリーンプロテクタも付属するようです。
付属ポーチはUGREEN製でコンパクトながら、ケーブル収納などもできるポケットがついていて便利です。
本体は↓のように、一般的なXBox式のゲームパッドと、ホームやメニューなど各種ボタンがついています。
スペックを見ておきましょう。
SoCにはARM Cortex-A53クアッドコアのMT8365(MediaTek Genio 350)、4GB LPDDR4 RAM、32GB/64GBストレージ、7インチ(1920×1080)10点マルチタッチディスプレイ、最大60Hzリフレッシュレート、5,200mAhバッテリー、Android 12という構成です。
デュアルバンドWi-FiとBluetoothのほか、デュアルスピーカー、マイク、ジャイロ、光センサ、デュアル振動モーター等を内蔵。
サイズは250x115x30mmとなっています。
Android端末としてハイスペックではありませんが、本機はクラウドゲーミング向けに設計されています。
すなわちPlayStationやSteamのリモートプレイ、NVIDIA GeForce Now、Xbox Game Passなどのゲームストリーミングサービスをプレイするのに最適化されています。
重い処理はサーバ側で実施し、クライアント側となる本機は、薄型軽量でバッテリー長持ちです。プレイするゲームにもよりますが、公称最大8時間に対して、減り具合から見ても連続プレイで4~5時間以上は持ちそうでした。
上部にはL1/L2/R1/R2に加えて、電源ボタン、音量ボタン。
底面には、充電用USB-Cポート、3.5mmイヤホンジャック、microSDカードスロット。
背面にはロゴがプリントされています。
印象的なのは、ボディの薄さ・軽さです。
後ほどSwitchなどと比較しますが、実測重量は↓のように425gでした。スマホ2台分くらいです。
他ハードとの大きさ比較
他の有名な携帯ゲーム機と大きさを比較してみます。
↓のように有機EL Switchより若干大きく、Steam Deckよりもだいぶ小さいといったところです。
印象的なのは軽さと薄さで、↓のように画面部は相当薄くなっています。
基本的な使い方
プリインアプリは少なく、試作機にはGoogle Playストアも入っていません。XBox Game PassやGeForce Now、Steam Link、PSPlayといったゲームストリーミングアプリは一通り入っていて、ログインすればすぐにプレイできます。
デフォルトはランチャー表示で、ゲームコントローラーで快適にUI操作が可能。
各アプリを立ち上げても、たとえば↓はXBox Game Passですが、タッチ操作でもコントローラー操作でもOKです。
設定画面で、日本語にできます。
また、ゲームコンソールとして使いやすいデフォルトのUIだけでなく、設定から通常のAndroid操作に切り替えることもできます。(「タブレットモード」)
すると、↓のように見慣れたホーム画面が表示されます。
実際の使い勝手
まず、ウリであるストリーミングプレイはかなり快適です。
7インチ1080pの高解像度で、2T2R MU-MIMO Wi-Fiによる低遅延プレイができます。
また、ジョイスティックやトリガーボタンは感度や反転などをアジャスト可能。ショルダーボタン類はエルゴノミックデザインで押しやすいですが、クリッカブルなジョイスティックは少し浅めです。
音質についても良好で、鳴りに安っぽさはありません。
Android機なので、ゲームだけでなく、もちろんブラウジングや動画視聴も可能です。
高速なSoCではないのでヌルサクとまではいきませんが、普通に閲覧可能。ジョイスティックでスクロールもできます。
動画は16:9の全画面で表示でき、表示品質も音質も悪くありません。
ゲームストリーミングが快適プレイ可能な2万円マシン
以上、abxyluteを見てきました。
2万円台と廉価ながら、本機が狙いとするストリーミングでのゲームプレイは快適です。
試作機には入っていませんでしたが、スペック表情はGoogleサービス対応となっているので、量産機ではGoogle Playストアもプリインされていることを期待したいところ。
ただ、ローカルでの処理性能は高くないので、原神やApexなどをダウンロードして快適にプレイとはいきません。あくまでストリーミングプレイ主というニーズに合わせた商品です。その代わり、本体はコンパクトにもなっています。
本機は現在、Kickstarterのこちらのページで、24,984円でクラウドファンディグ実施中。2023年5月発送予定です。
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