Ryzen 7 8840U搭載の爆速Windowsタブ「Minisforum V3」レビュー!【日本語キーボードとペンセット】

今回は、多数のミニPCをリリースしているMinisforumから新登場したMicrosoft Surface風の2-in-1 WindowsタブレットPC「Minisforum V3 3in1タブレット」の提供があったのでレビューします。

ポータブルゲーミングPCによく採用されるRyzen 7 8840Uを搭載したハイエンドタブレットPCで、日本語JIS配列キーボードケースや筆圧検知ペンにも対応しています。

現在、同社公式ストアのこちらのページで、32GB/1TB SSD構成でペンとケースとキーボードとガラスフィルムがセットになって、48,000円OFFの191,980円で発売セール中です。

実際に使ってみると、やはり爆速パフォーマンスが印象的です。

それにとどまらず、キーボードやペンなどと組み合わせた使い勝手も良好で、良くできたWindowsタブレットPCとなっています。

それでは、見ていきましょう!

外観とスペック

タブレット本体の同梱物ですが、↓のようにUSB-Cチャージャー、USB Type-C to Cケーブル、マニュアルとなっています。

マニュアルは日本語にも対応しています。

チャージャーは、PD対応のUSB Type-Cポートを1つ搭載しています。GaNということもあり、とても小型軽量です。

出力は最大65wとなっています。これを使わずとも、汎用のUSB-Cチャージャーで65w給電ができました。

そのほか、メッセージカードとステッカーも同梱されていました。

タブレット自体は、ベゼルが狭くモダンなデザイン。14インチなので大きいです。非光沢で反射が少ないです。

スペックを見ておきましょう。

SoCには8コア16スレッドでTDP 28wのAMD Ryzen 7 8840U、GPUはAMD Radeon 780M、RAMは32GB LPDDR5-6400MHz、ストレージは1TB PCIe4.0x4 M.2 2280 SSD、14インチ(2560×1600)ディスプレイ、最大165Hzリフレッシュレート、輝度500ニト、4,096段階筆圧検知対応のスタイラスと10点マルチタッチ対応、Windows 11 Proという構成。

バッテリー容量は50.82Wh。通信はWi-Fi6EとBluetooth 5.3に対応しています。

生体認証は、フロント2MPカメラを使ったWindows Helloによる顔認証と、電源ボタンについた指紋認証に対応しています。

センサ類は、ジャイロとGセンサを内蔵しています。スピーカーはクアッド構成で、冷却は2ファンを内蔵。

サイズは318×213.8×9.8mm。

ボディはマグネシウム合金製で、背面パネルは大きなファン・スピーカー穴が印象的な、控えめながら安っぽさを感じさせないデザインです。

右側面には最大40Gbps転送対応で充電にも対応するUSB4.0 Type-Cが2ポートと、指紋認証兼用の電源ボタンがついています。

逆側にはVLinkポートとキャップがついたSDカードスロット、3.5mmイヤホンジャックがついています。↓

上部には空気穴。

底面にはキーボードケースを接続するためのポゴピンがついています。

厚みは実測で9.4mm。モバイルOS搭載タブレットほどではないものの、14インチ機としては分厚さは感じません。

大きさは、10.9インチで一般的なタブレットサイズのiPad Airと比較すると↓のようにかなり大型であることが分かります。

タブレット本体は、重量が実測で925gです。↓

本機のベンチマークはSurface Proシリーズになると思いますが、Surface Pro 9は13インチで9.3mm厚、878g〜となっていますので、フットプリントの違いを考えると両者の重量感はほぼ同じくらいです。

ペンとキーボード

現在本機を購入すると、背面ケースやキーボードケース、ペンもセットになってきます。

まず背面ケースは↓の通り。

マグネット方式で、真ん中で折り曲げて↓の角度まで倒せます。

続いてキーボードケースですが、↓のようにJIS配列が用意されているのが嬉しいポイント。

14インチなのでキーピッチ18mmと十分な広さが取られています。好き嫌いはあると思いますが、Enter列の右にPgUpやPgDn系が縦に並びます。

キーボードはポゴピン接続なので充電やペアリングは不要。キーボードバックライト搭載で、ストロークは1.2mmと結構打ちやすいです。また、右下Ctrlの左にCopilotキーがついていて、マイクロソフトのAI機能を呼び出せます。

タッチパッド感度も良好。Minisforumは単体のメカニカルキーボードを販売しているだけあり、キーボードケースの出来は良いです。

キーボードは↓のように傾斜を付けられます。

外側はPUレザー製です。

一方で、キーボードケース、背面ケース、本体を合わせると重量が1.6kg近くになります。一般的なモバイルノートパソコンは1.5kg以下ですので、持ち運び用としては重量級になるでしょう。

ペンは消しゴム機能付き2ボタンで、実測13.6gと軽量です。タブレット横置きで上にマグネット装着できます。

MPP2.0プロトコルで4,096段階筆圧検知対応。傾斜や、ペン使用中に手のひらが当たっても反応しないといった機能は一通り搭載しています。MPP2.0ということで、Surfaceその他の他社デバイスでも利用可能です。サポートしているデバイスは、ペンのマニュアルにも記載があります。

ペアリングも不要で、ペンとして不満は特に無いでしょう。

ベンチマークスコア

続いてベンチマークスコアを見ていきましょう。いずれもすべて給電しながらのデフォルト設定(画面スケールは200%)で、フルスクリーンのFullHD設定となっています。

まずFF15ベンチは、標準品質で3,511。

FF14黄金の遺産ベンチでは、標準品質(ノートPC)で6,118となっています。

Ryzen 7 8840U搭載なので、ゲーム利用も可能なパフォーマンスです。

続いてCPUのパフォーマンスですが、CINEBENCH R23スコアはシングルコア1,750pts、マルチコア12,103ptsです。

マルチコア、シングルコアスコアそれぞれ、他CPUと比較すると↓の通り。モバイルチップとしてはとても高速です。

PCIe4.0 x4のSSDということで、ストレージ読み書き速度は↓のとおりシーケンシャル読み書きが4,000〜5,000MB/s前後出ています。

完成度高い。Surface Proシリーズとの違い

以上、「Minisforum V3 3in1タブレット」を見てきました。

やはり本機は、Surface Pro 9ないし今後登場するSurface Pro 10との比較になるでしょう。

もちろんたくさんあるSurface ProシリーズのどのSKUを選択するかにもよりますが、ザックリいうと本機はパフォーマンスはPro 10同等(最新世代モバイルチップセットUシリーズの上位クラス搭載)、画面サイズは少し大きく、そのぶん重くなっています。価格は、キーボードやペンとセットで1TBということを考えれば、スペック対比でのコスパは本機の方が高いです。もちろんブランド力の違いを考慮する必要がありますが。

そのため、Surface Proシリーズとの比較においては、画面の大きさやセットでの重さといった要素がポイントになるでしょう。

パフォーマンスの高さ、周辺機器、音質、画質など含めて製品としての完成度はかなり高いですので、大きめなSurfaceライク2-in-1をお探しの方は、ぜひチェックしてみてください!

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