極小手のひらサイズ3万円台5Gスマホ「Jelly Max」レビュー!【Dimensity 7300搭載】

今回は、多数のユニークなスマートフォンをリリースしているUnihertzから新登場した、極小サイズの5Gスマートフォン「Jelly Max」の提供があったのでレビューします。

Dimensity 7300搭載でディスプレイサイズは5.05インチと、まさに手のひらサイズのスマホです。のちほど、iPhone SEやRakuten Handともサイズ感を比較します。

現在、Kickstarterのこちらのページでクラウドファンディグを実施中。クラウドファンディグ向けの値引き価格は2,049香港ドル(38,471円)で、発送は2024年10月です。一般販売されると、5万円前後になるでしょう。

クラファン期間はUTCで8月15日(木)21:00まで、日本時間では8月16日(金)6:00までとなっています。

↓のように原神もプレイできる頼もしい小型デバイスです。

なお、今回のレビュー品は量産機ではないため、一部ソフトウェアやカメラ機能が開発中となっており、量産機と同一ではない可能性があるとのこと。同様の理由から、カメラ機能の検証は入れていません。

それでは、見ていきましょう!

極小手のひらサイズ3万円台5Gスマホ「Jelly Max」レビュー!【Dimensity 7300搭載】

外観とスペック

同梱物ですが、本体のほかUSB-Cチャージャー、USB Type-C to Cケーブルが同梱されていました。個装箱もかなり小さいです。

チャージャーは66w出力です。

↓が本体です。左上にパンチホールカメラがついています。極小機はベゼル太めのものが多いですが、本機はかなりベゼルも狭めており、5インチで十分に実用的な画面サイズとなっています。

スペックを見ておきましょう。

SoCのMediaTek Dimensity 7300は、ARM Cortex-A78@2.5GHz x4とA55@2.0GHz x4のオクタコア。GPUはMali-G615 MC2です。のちほどベンチマークスコアも掲載しますが、CPUスコアはおおむねSnapdragon 7s Gen 2同等のパフォーマンスがあり、GPUはそれよりも高速です。ミッド・ハイレンジといったところ。

ほか、12GB LPDDR5 RAM、256GB UFS3.1ストレージ、5.05インチ(1520×720)ディスプレイ、リア100MP+8MP(テレ)、フロント32MPカメラ、4,000mAhバッテリー、Android 14という構成。66wの急速充電対応。

デュアルnano SIM、GPS、NFCをサポートしていて、対応バンド帯は↓の通り。

生体認証は顔と指紋。指紋センサは、背面パネルのカメラバンプ下部についています。

センサ類は、加速度・光・近接・磁気・ジャイロと一通り搭載。widevineはL3ですが、これは試作機だからかもしれません。(1520×720ピクセルのため、そもそもFHD再生は不要という判断かもしれません)

公称サイズは128.7×62.7×16.3mmとなっています。ずんぐりとした形状です。

背面パネルは光沢あるプラスチック製で、透明なのでうっすらと基板が見えます。カメラ部はLEDと2レンズ。

カメラバンプの下中央に、指紋認証センサがついています。↓ カメラ部の右に見える三本線がスピーカー穴です。

底面にはUSB Type-Cポート。

右側面には、電源ボタンとカスタムボタン。

上部にはマイクのみ。

左側面には、音量ボタンとSIMスロット。

SIMスロットは、nano SIM x2もしくはnano SIM + microSDの排他方式です。

厚さは実測で16mm。公称は16.3mmで、指紋認証部の縁の出っ張りも入れればちょうどそのくらいになりそうです。

重量は185gです。

他の小型スマホとの比較

本機の形状の特徴を見ておきましょう。

↓が左から、Rakuten Hand、本機、iPhone SE3です。

フットプリントは、本機が一番コンパクトになっています。

一方で、本機は厚さが16mmと一般的なスマホの倍くらいあります。

ずんぐりむっくり形状です。

丸みを帯びているので、実際に持つと手のひらにかなりスッポリ入り、その小ささを実感できます。握りやすく、少なくとも数日使った限りでは厚みが気になるシーンはありませんでした。

むしろそのコンパクトさと合わせて、握りやすさ・操作のしやすさが印象的でした。

実際の使い勝手

初期設定を終えたホーム画面が↓の通りでとてもシンプル。夏らしい壁紙です。

プリインアプリは最終品では変更になるかもしれませんが、いくつか独自ツールが入っているほかは、基本的にはとてもシンプルな構成です。

設定画面は日本語におかしな点もなく、見やすいです。

サイドの赤いボタンはショートカットを設定できますが、現在は試作機段階なのでこの機能は開発中。短押し・長押し・ダブルクリックのそれぞれで異なるアクションを割り当てられるようになるようです。

Chromeでデイリーガジェットを表示したところ。5インチなので、普通に見やすいです。

YouTubeを再生しているところ。FullHDありませんが、特にドットの荒さが気になるといったことはありません。

原神もスムーズにプレイできます。

使っていて一番印象的なのが、画面操作のしやすさです。

スマホの大型化が進む中、普段は左手で持って右手で操作するというのが板に付いているのですが、本機は左手で持って左手の親指で画面の右側上端・下端まで十分に指が届きます。(もちろん手の大きさ・指の長さは人によりますが)

これにより完全に片手だけで操作が完結し、握りやすい丸っこいボディと合わせて手のひらの中で快適にAndroid操作ができるというのは、ある意味で新鮮な体験でした。

操作感は、iPhone 3Gやバルミューダフォンに近いかもしれません。(良い意味で)

ベンチマークスコア

ベンチマークスコアを見ておきましょう。

Geekbench 6のスコアは、シングルコア1,018、マルチコア3,151。

GPUスコアは2,493でした。

参考までに、最近レビューした機種のシングルコア・マルチコアスコアは↓の通り。
Snapdragon 7s Gen 2が一番近いです。

  • UNISOC T606(Alldocube iPlay60 Lite):375/1324
  • UNISOC T606(Alldocube iPlay50 mini):379/1372
  • Snapdragon 680(Redmi Pad SE):419/1453
  • UNISOC T616(Headwolf FPad3):453/1545
  • Snapdragon 685(AvidPad S80):474/1499
  • UNISOC T620(Teclast T50Plus):500/1501
  • Helio G99(Alldocube iPlay50 mini Pro):708/1867
  • Helio G99(Blackview A200 Pro):732/2049
  • Helio G99-Ultra(POCO M6 Pro):733/1977
  • UNISOC T820(Anbernic RG556):871/2470
  • Snapdragon 695 5G(dtab Compact d-52C):882/1966
  • Dimensity 7050(Lenovo Tab P12):954/2353
  • Dimensity 7050(Cubot Kingkong X):967/2474
  • Dimensity 7300(Unihertz Jelly Max):1018/3151
  • Snapdragon 7s Gen 2(POCO Pad):1034/3010
  • Dimensity 8020(Blackview BL9000):1111/3140
  • Snapdragon 870(Xiaomi Pad 6):1304/3289
  • Snapdragon 870(Lenovo Legion Y700):1306/3507
  • Google Tensor G2(Pixel 7 Pro):1341/3044
  • Apple A12 Biocnic(iPad mini5):1343/2973
  • Snapdragon 8+ Gen 1(Zenfone 9):1809/4559
  • Snapdragon 8s Gen 3(POCO F6):1840/4684
  • Snapdragon 8 Gen 2(Xperia 1 V):2023/5235
  • Apple A15 Bionic(iPad mini6):2067/4894
  • Snapdragon 8 Gen 3(ROG PHONE 8):2280/7252

GPUスコアは下記の通り。

  • Snapdragon 680(Redmi Pad SE):346
  • Snapdragon 685(AvidPad S80):382
  • UNISOC T606(Alldocube iPlay60 Lite):445
  • UNISOC T606(Alldocube iPlay50 mini):448
  • UNISOC T616(Headwolf FPad3):506
  • UNISOC T620(Teclast T50Plus):597
  • Helio G99(Alldocube iPlay50 mini Pro):1272
  • Helio G99(Blackview A200 Pro):1305
  • Helio G99-Ultra(POCO M6 Pro):1305
  • Snapdragon 695 5G(dtab Compact d-52C):1346
  • Snapdragon 7s Gen 2(POCO Pad):1789
  • UNISOC T820(Anbernic RG556):2218
  • Dimensity 7050(Cubot Kingkong X):2257
  • Dimensity 7050(Lenovo Tab P12):2335
  • Dimensity 7300(Unihertz Jelly Max):2493
  • Snapdragon 870(Xiaomi Pad 6):3274
  • Snapdragon 870(Lenovo Legion Y700):3365
  • Dimensity 8020(Blackview BL9000):4328
  • Google Tensor G2(Pixel 7 Pro):4464
  • Snapdragon 8+ Gen 1(Zenfone 9):6136
  • Snapdragon 8 Gen 2(Xperia 1 V):7138
  • Snapdragon 8s Gen 3(POCO F6):8756
  • Apple A12 Bionic(iPad mini5):8,863
  • Snapdragon 8 Gen 3(ROG PHONE 8):14486
  • Apple A15 Bionic(iPad mini6):19373

UFS3.1ということで、↓のようにストレージ読み書きは速いです。

やっぱり小型スマホって良いですね

以上、Unihertzから新登場した、極小サイズの5Gスマートフォン「Jelly Max」を見てきました。

Dimensity 7300搭載のハイパフォーマンス、片手で操作できるコンパクトボディでありながら、十分に実用的な5インチディスプレイを搭載し、かなり良く出来たコンパクト機でした。

やはり使っていて感じるのは、握った手の親指で画面全体を操作できる快適さです。

スマホって、片手で操作できるのが魅力の一つだったよなあと思い出させてくれました。

狭ベゼルという現代的な特徴により、コンパクト機の宿命だった画面の小ささも克服しています。

というわけでコンパクトスマホをお探しの方にはかなりオススメの一台となっていますので、気になった方はぜひあと10日間のクラファン期間に割安でゲットしてみてください!

本機のクラファンページは、Kickstarterのこちらのページです。クラウドファンディグ向けの値引き価格は2,049香港ドル(38,471円)で、発送は2024年10月。

クラファン期間はUTCで8月15日(木)21:00まで、日本時間では8月16日(金)6:00までとなっています。

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