今回は、シャオミから新発売になった廉価Androidタブレット「Redmi Pad SE」を購入して使ってきたのでレビューします。
以前発売された「Redmi Pad」はHelio G99だったのに対して、今回の「Redmi Pad SE」はSnapdragon 680です。
後述するベンチマークスコアもそうですが、「Redmi Pad」のHelio G99の方が高速。後述するスペックを見ても、ほぼ全方位で「Redmi Pad」の方が上です。
その代わり、「Redmi Pad」が22,000円(これは残在庫処分価格で、かなり値下がりしました。発売時の直販価格は39,800円でした)に対して、
今回の「Redmi Pad SE」は21,800円と、若干安くなっています。
Redmi Padの後継ではなく、Redmi Padの廉価版という位置づけになっています。(直販サイトではRedmi Pad導線はドロップしており、在庫の状況からも、実質切り替えです)
本機の実力のほどはどうなのか!?
見ていきましょう。
外観とスペック
まずは同梱物から。
↓のように本体のほか、マニュアル類、microSDスロットピン、USB-Cケーブル、USB-Aチャージャーが同梱されています。
チャージャーは10w出力でポートはUSB Type-Aです。
つづいて本体。↓のようにベゼルは比較的狭めで、野暮ったさはありません。
むしろ、シャオミ製だけあって、他の廉価Androidタブレットよりは丁寧な作り。
スペックを見ておきましょう。
前世代のRedmi Padと比較しておきます。 (赤字:勝っている方)
Redmi Pad SE | Redmi Pad | |
SoC | Snapdragon 680 6nm/8コア/2.4GHz |
MediaTek Helio G99 6nm/8コア/2.2GHz |
Geekbench 6 ベンチマークスコア (シングル/マルチ) |
419/1453 | 約700/約1900 (他機種スコア平均) |
ディスプレイ | 11インチ(1920×1200) 90Hz/400ニト |
10.61インチ(2000×1200) 90Hz/400ニト |
RAM | 4GB/6GB LPDDR4x | 3GB/4GB LPDDR4x |
ストレージ | 128GB eMMC5.1 | 64GB/128GB UFS2.2 |
バッテリー | 8,000mAh/10w対応 | 8,000mAh/18w対応 |
OS/UI | MIUI Pad 14(Android 13) | MIUI 13(Android 12) |
オーディオ | 4スピーカー/Dolby Atmos | 4スピーカー/Dolby Atmos |
カメラ | 8MPリア/5MPフロント | 8MPリア/8MPフロント |
ポート | USB Type-C/ 3.5mmイヤホンジャック |
USB Type-C |
これを見ると、最新OSが搭載されているのと、メモリのオプションが増えているほかは、全方位で前世代のRedmi Padの方が上回っています。
背面はメタル外装で、8MPシングルカメラながらだいぶ大きめ(大げさ?)なカメラバンプが特徴。
側面には、microSDカードスロット、音量ボタン。
付属のピンで開きます。↓
逆側面には何もついていません。
上部には、電源ボタンと2スピーカー。
なお、スピーカーの間には、Dolby Atmosロゴがプリントされています。
底面にも2スピーカーとUSB Type-C、3.5mmイヤホンジャックがあります。
重量は実測で474gと、11インチクラスにしては軽量です。
Xiaomi Pad 6との比較
つづいて、↓でレビューしたハイスペック機「Xiaomi Pad 6」と比較してみましょう。
スペックは全然違いますが、外観はかなり似通っています。背面はどちらもメタル。Xiaomi Pad 6はキーボードケース接続用のpogoピンがついています。
厚みは、Xiaomi Pad 6の方が若干(1mm以下)薄いです。手に取った印象は、不思議とXiaomi Pad 6の方がだいぶコンパクトでスリムに感じます。
YouTubeを再生してみます。Redmi Pad SEもクアッドスピーカーでDolby Atmos対応ということで音質は結構頑張っていますが、やはり聞き比べると臨場感や低音の響きが結構違います。
一番の違いはディスプレイの表示品質。Redmi Pad SEも90Hzで動きは結構滑らかですが、
↓のように少し傾けると、Redmi Pad SEは廉価タブレットあるあるでかなり暗く見えます。(どちらも輝度最大)
真正面から見ていても、Redmi Pad SEは隅の方が若干暗く見えますので、ハイスペック機のXiaomi Pad 6と比べると画面表示品質はだいぶ劣る印象です。
ベンチマークスコア
ベンチマークスコアを見ておきましょう。Geekbench 6は、シングルコアが419、マルチコアが1453。
GPUが346でした。
昨今レビューした各機種のスコアとの比較は↓の通り。
- UNISOC T606(Alldocube iPlay50 mini):379/1372
- Snapdragon 680(Redmi Pad SE):419/1453
- UNISOC T616(Headwolf FPad3):453/1545
- Helio G99(Alldocube iPlay50 mini Pro):708/1867
- Helio G99(Blackview A200 Pro):732/2049
- Snapdragon 695 5G(dtab Compact d-52C):882/1966
- Dimensity 7050(Lenovo Tab P12):954/2353
- Snapdragon 870(Xiaomi Pad 6):1304/3289
- Snapdragon 870(Lenovo Legion Y700):1306/3507
- Google Tensor G2(Pixel 7 Pro):1341/3044
- Apple A12 Biocnic(iPad mini5):1343/2973
- Snapdragon 8+ Gen 1(Zenfone 9):1809/4559
- Snapdragon 8 Gen 2(Xperia 1 V):2023/5235
- Apple A15 Bionic(iPad mini6):2067/4894
GPUスコアは下記の通り。
- Snapdragon 680(Redmi Pad SE):346
- UNISOC T606(Alldocube iPlay50 mini):448
- UNISOC T616(Headwolf FPad3):506
- Helio G99(Alldocube iPlay50 mini Pro):1272
- Helio G99(Blackview A200 Pro):1305
- Snapdragon 695 5G(dtab Compact d-52C):1346
- Dimensity 7050(Lenovo Tab P12):2335
- Snapdragon 870(Xiaomi Pad 6):3274
- Snapdragon 870(Lenovo Legion Y700):3365
- Google Tensor G2(Pixel 7 Pro):4464
- Snapdragon 8+ Gen 1(Zenfone 9):6136
- Snapdragon 8 Gen 2(Xperia 1 V):7138
- Apple A12 Bionic(iPad mini5):8,863
- Apple A15 Bionic(iPad mini6):19373
廉価タブレットによく採用されるUNISOC T606やT616によく似たスコアです。
ストレージ読み書き速度は↓の通り。eMMCなので低速です。
コスパモンスター感はあまり感じられないが格安機の中では良い
以上、シャオミの新型格安タブレット「Redmi Pad SE」を見てきました。
2万円ながら、Dolby Atmosサウンドだったり90Hzリフレッシュレートだったりと、こだわりポイントはあるものの、やはり全体的な使用感は格安タブレットです。
シャオミは、サムスンやアップルと比べて衝撃のコスパで薄利多売を仕掛けるメーカーなので、廉価機であっても性能に驚くことが多いのですが、今回のSEについてはそういった驚きはありませんでした。
とはいえ、他の2万円タブレットと比べれば、画面や音は良い品質にはなっているので、2万円天井で探すなら良い選択肢だと思います。
↓のように原神も荒い画質なら動きますし。
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