今回は、いずれも発売して間もない5万円以下のスペック高めなAndroidタブレット、「Xiaomi Pad 6」と「Lenovo Tab P12」を様々な観点から比較したいと思います。
写真:左がXiaomi Pad 6、右がLenovo Tab P12
それぞれ個別のレビューは下記にあります。
どちらが良いのか?決着をつけたかったのですが、結論どちらかが完全に勝っているということはありません。使い方によります。
そうなるとなおさら比較が大事と考えたので、この記事を公開することにしました。
いくつかの比較項目でそれぞれの特徴をまとめましたので、参考にしてみてください。
というわけで、見ていきましょう!
比較1.スペック・パフォーマンス・価格
まずは直球で、スペックとパフォーマンス、価格を比較します。
Xiaomi Pad 6 | Lenovo Tab P12 | |
SoC | Snapdragon 870 | Dimensity 7050 |
Geekbench 6スコア (シングルコア/マルチコア) |
1304/3289 | 954/2353 |
RAM/ROM | 6or8GB/128GB UFS3.1 | 8GB/128GB UFS2.2 |
画面サイズ | 11.0 | 12.7 |
解像度 | 2880×1800 | 2944×1840 |
バッテリー容量 | 8,840mAh | 10,200mAh |
カメラリア/フロント | 13MP/8MP | 13MP/8MP |
OS | Android 13 | Android 13 |
生体認証 | 顔 | 顔・指紋 |
外部ストレージ | なし | microSD |
サイズ | 253.95×165.18×6.51mm | 293.37×190.76×6.9mm |
実測重量(本体) | 478g | 616g |
実測重量(キーボード込) | 787g | 1225g |
価格(本体) | 49,800円 @アマゾンほか |
49,332円 @レノボ公式ストア |
価格(純正キーボード) | 13,944円 @アマゾンほか |
15,920円 @AliExpress |
これを見ると、パフォーマンスは「Xiaomi Pad 6」が上回っています。
なお、↓でレビューしたとおり、「Lenovo Tab P12」の純正キーボードケースは日本では未発売のため、中国版であるXiaoxin Pad Pro 12.7のものをアリエクで購入しました。(日本版が出てもモノは同じになるはずです)
比較2.筐体
続いて筐体です。
ここは、価格が似ていてパフォーマンスも遠くない両機の、最も明確に違いがある点です。
↓のようにLenovo Tab P12は二回りほど大きくなります。両方ともメタル
厚みはほぼ同じで、違いは1mm未満です。
右側面には、両機とも音量ボタンとデュアルマイク穴です。Xiaomi Pad 6は、microSD/SIMスロットらしきフタがついていますがスロットはついていません。同じ場所に、純正ペンを装着します。(Lenovo Tab P12はペン装着は背面)
右側面は、両機とも2スピーカーとUSB Type-Cポート。Xiaomi Pad 6はマイク穴もついています。
底面は、Lenovo Tab P12はキーボードケース装着用のポゴピンがついていますが、Xiaomi Pad 6は何もついていません。
左側面には、2スピーカーと電源ボタン。Lenovo Tab P12の電源ボタンは指紋認証兼用です。Lenovo Tab P12はそのほか、microSDカードスロットも。
比較3.キーボードケース
両機とも、純正のキーボードケースに対応しています。
これもそれぞれ特徴がありますので、違いを見ておきましょう。
まず本体サイズが違うので、Lenovo Tab P12はキーピッチ19mmでタッチパッドもついていますが、Xiaomi Pad 6はタッチパッドなし。両方とも英字配列です。
打鍵感は、両社驚くほど似ています。
キーピッチが違うのでLenovo Tab P12の方が広々と使えて打ちやすいですが、打鍵感はほぼ同じです。両方とも、ストロークはしっかりあり、ですがやはり薄さゆえの底打ち感があります。
スタンド機構も違います。Lenovo Tab P12は背面ケースのキックスタンド、Xiaomi Pad 6は折りたたみ式スタンドです。
Lenovo Tab P12は角度調整が可能で↓まで倒せますが、Xiaomi Pad 6は角度は変えられません。
ペンは、Lenovo Tab P12は背面に装着し、純正ケースにもペン用の溝があります。Xiaomi Pad 6は側面へのマグネット装着タイプ。
ちなみにスペック比較のところで見ましたが、Xiaomi Pad 6はキーボードケース込みでも787g(ペンを入れても800g)ですが、Lenovo Tab P12は1.2kgもあります。
なので、画面の大きさやキーボードの使いやすさはLenovo Tab P12に軍配ですが、可搬性は完全にXiaomi Pad 6の方が上です。
比較4.画面・UI
画面表示やUIも、両社は微妙に異なります。
Lenovo Tab P12は(Xiaomi Pad 6に比べると)素のAndroidに近いですが、Xiaomi Pad 6はかなりの程度iPad OSをコピーしたUIです。
まずデイリーガジェットを縦向き表示すると、↓のようにLenovo Tab P12は2列表示になります。
16:9動画を再生すると↓の通り。
アプリドロワーについて、Lenovo Tab P12は一般的な下から上へのスワイプで出てきますが、Xiaomi Pad 6はアプリドロワーがありません。その代わり、ホーム画面に全アプリのアイコンが並びます。つまりiPad OSと同じです。下から上へのスワイプでは、検索履歴が表示されます。
上から下へのスワイプで表示されるメニューも両社で異なります。
まずLenovo Tab P12は↓のように一般的なAndroid 13に近いメニューですが、
Xiaomi Pad 6はiPadと同じく、右上か左上かで出てくるメニューが異なります。
右上からのスワイプでは↓の各種設定パネルが、
左上からのスワイプでは↓のように通知が表示されます。
比較5.電子書籍
続いては電子書籍です。
まず活字本を見開きで表示したのが↓。Xiaomi Pad 6の方も、十分に読みやすいサイズです。
マンガの見開き表示は↓。こちらも、Xiaomi Pad 6はLenovo Tab P12よりは小さいものの、読みにくいということは全くありません。
Xiaomi Pad 6は片手で読んでも大丈夫なほど軽いですが、
Lenovo Tab P12は片手では厳しい重さです。
ですが、雑誌だとXiaomi Pad 6は1ページ表示でも細かい文字が読みづらいことがあります。Lenovo Tab P12は、雑誌表示は細かい部分を含めて非常に読みやすいです。
比較6.カメラ画質
最後にカメラ画質を比較しておきます。動画の比較は、別途YouTubeチャンネルで配信します。
撮影は愛する秋葉原。
まずXiaomi Pad 6が↓です。
続いてLenovo Tab P12が↓。
Xiaomi Pad 6は、かなりソフト処理を強めに入れていて、鮮やかさとコントラスト強めに出ています。
続いて同じく秋葉原の夜景です。Xiaomi Pad 6は↓で、夜景モードです。
Lenovo Tab P12は↓の通り。
Xiaomi Pad 6は夜景モードOFFですとLenovo Tab P12と大差ないどころか空のノイズは強めだったりしますが、夜景モードでクッキリした写りになりました。
自身のタブレット使い道を考えよう!
冒頭にも書いたとおり、両機種はどちらも良く出来ており、どちらかが完全に勝ち!ということは断言できません。
見てきた様々な項目で、自身のタブレットの使い方を考えてみて、より合っている方を選ぶのが正解です。
たとえばゲームをやりたいならパフォーマンスがより高いXiaomi Pad 6の方が良いかもしれませんし、雑誌を読みたいならLenovo Tab P12の方が良いかもしれません。
デイリーガジェットは両方買ってしまう病気なのですが、どちらもすごく良いタブレットですよ!
参考になれば嬉しいです。
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コメント
XiaomiPad6のホーム画面のアプリドロワーについては、設定で下からスワイプで出すように変更出来たはずです。