10万円ちょっとでライカカメラ搭載の爆速ハイエンド!Xiaomi 14T Proレビュー

今回は、シャオミから新たに登場したハイエンドスマートフォン「Xiaomi 14T Pro」グローバル版の提供があったのでレビューします。

前モデルから順当進化となり、Dimensity 9300+チップセットとライカカメラを搭載したハイエンド機で、日本版は直販価格税込109,800円(12GB/256GB)。後述するベンチマークスコアを見ても、Snapdragon 8 Gen 3と遜色ないパフォーマンス。カメラ性能も優秀です。

今回レビューするグローバル版は、本日10月17日(木)日本時間16時から20日(日)15:59までセールが実施され、こちらのページで販売されます。

価格は、Xiaomi 14T Proが734ドルで、クーポンコード「DAILY14」適用で14ドルOFF。差し引き720ドル(約107,400円)となります。

また、+65ドルでRedmi Pad SEセットというキャンペーンも実施されます。

なお、これ以外にDimensity 8300-Ultra搭載の下位モデルである「Xiaomi 14T」も合わせてこちらのページでセールされます。

ライカカメラと上品な背面パネルが印象的なデザイン。↓

6.67インチ144Hz有機ELディスプレイは最大輝度4,000ニトと、非常に明るく、発色良く鮮やかです。

それでは、見ていきましょう!

外観とスペック

まずは同梱物から。

↓のように本体のほか、純正ケース、USB-Cケーブル、SIMピン、マニュアル類となっています。

ケースはTPU製ですが、よくある透明ケースではなく、ダークグレーの落ち着いた風合い。画面縁も盛り上がっていて、ディスプレイを守ってくれます。

背面にはシャオミロゴ。

ただ、若干寸法は残念で、スピーカーやマイク位置など、ビシッとは合っていません。数mmズレています。

純正ケースなので、このあたりはこだわってほしかったところ。

とはいえ、薄型軽量で見た目も悪くないので、無いよりはずっと良いでしょう。

続いて本体とスペックを見ていきましょう。

まずはスペックから。

SoCにはMediaTek Dimensity 9300+。これはCortex-X4@3.4GHz、X4@2.85GHz x3、A720@2.0GHz x4のオクタコア4nmプロセスのハイエンドチップ。

統合GPUはImmortalis-G720 MC12。AIチップにMediaTek NPU 790です。

メモリは12GB/16GB LPDDR5x(16GBは今回のグローバル版のみ)、256GB/512GB/1TB UFS4.0ストレージ(1TBは今回のグローバル版のみ)。

ディスプレイは、6.67インチ(2712×1220)有機ELディスプレイ、最大144Hzリフレッシュレート、最大480Hzタッチサンプリングレート、ピーク輝度4,000ニト。

ライカのカメラは、リアが50MP(広角・OIS対応)+50MP(望遠)+12MP(超広角)で、フロント32MP。

5,000mAhバッテリー、ワイヤレスQi充電対応です。有線120w、無線10w対応で、デュアルnano SIMとなっています。

生体認証は画面内指紋認証と顔。ほかIP68防水対応で、OSはHyperOS。サイズは160.4×75.1×8.39mmとなっています。

対応バンド帯は、5G SA:N1/2/3/5/7/8/12/20/25/26/28/38/40/41/48/66/75/77/78、5G NSA:n1/3/5/7/8/20/28/38/40/41/66/75/77/78、4G LTE TDD:b1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28/32//66、4G LTE TDD:b38/39/40/41/42/48、3G:B1/2/4/5/6/8/19、2G:B2/3/5/8。

国内版との違いですが、グローバル版はメモリバリアントが多いこと、国内版はFeliCa対応であることです。

背面には、3カメラとLEDライト。シャオミロゴも入っています。

カメラバンプには、ライカロゴも入っています。

大きさを、6.5インチのXperia 1 VIと比べると↓の通り。背はXperiaの方が高いですが、フットプリントは本機の方が少しだけ大きくなっています。

底面にはUSB Type-Cポートとスピーカー穴、SIMスロット。

付属のピンで開けたところ。2枚のSIMが表裏に入るようになっています。

上部にはマイクのみ。

右側面には電源・音量ボタン。

左側面には何も付いていません。

厚さは実測で8.4mm。

重量は214gでした。200g超えではありますが、重心の関係なのか、手に取るとかなり軽く感じます。

実際の使い勝手

初期設定を終えたホーム画面が↓の通り。

POCOシリーズではゲームなど多くのプリインアプリが入っていますが、本機はFacebookやTikTokは入っているものの、全体的にはかなり少ないです。

おなじみHyperOSの設定画面です。

Androidバージョンは14です。

HyperOSならではの各種機能ももちろん使えます。

たとえば画面内指紋認証を使った心拍数計や、

右端スワイプでショートカットボタンを表示できるクイックボールなど。

画面内指紋認証はとても高速で快適です。

後述するベンチマークスコアでも、Snapdragon 8 Gen 3と遜色ないレベルの高いパフォーマンスを持っていますので、原神などの3Dゲームももちろん快適にプレイできます。

原神は端末の処理性能によって自動でグラフィックス設定がなされますが、本機は最新数世代のハイエンド機でしか出ない「高」となります。

ゲームターボというゲーミング支援ツールも入っています。

↓のようにGPU性能をプリセットから選択してカスタムできるほか、

プレイ中の挙動などを細かく設定できます。

ゲーム中に、画面左からスワイプすると↓のようにメニューが表示されていつでも設定を変えることができます。

また、ゲームターボからブラウザなど他アプリをフローティングで出せるので、攻略サイトの参照などに便利です。

カメラ機能

続いては本機の売りであるカメラ性能を見ていきましょう。

いくつかの環境で、iPhone 16 Pro Maxと同じシーンを撮影したものを掲載します。

以下全て、1枚目がXiaomi 14T Pro、2枚目がiPhone 16 Pro Maxです。

照度十分な環境

まずは明るい屋外。

これはほとんど違いがありません。

【Xiaomi 14T Pro】

【iPhone 16 Pro Max】

ボケは、デフォルト設定ではiPhoneの方が強く出ます。

【Xiaomi 14T Pro】

【iPhone 16 Pro Max】

ポートレート

ポートレート撮影をしても、やはりボケは本機の方が穏やかです。

【Xiaomi 14T Pro】

【iPhone 16 Pro Max】

【Xiaomi 14T Pro】

【iPhone 16 Pro Max】

料理

【Xiaomi 14T Pro】

【iPhone 16 Pro Max】

夜景

夜景を撮ると、本機の方が明暗が大きく出ている印象です。

【Xiaomi 14T Pro】

【iPhone 16 Pro Max】

【Xiaomi 14T Pro】

【iPhone 16 Pro Max】   

マクロ

本機はカメラアプリに、よくある「マクロモード」のメニューはありません。

本機でのマクロ撮影の方法ですが、望遠レンズをつかいます。Xperia 1 VIなどと同様のテレマクロ機能です。

光学5倍ズームに設定して、被写体にピントを合わせると↓のようにマクロ撮影ができます。

【Xiaomi 14T Pro】

【iPhone 16 Pro Max】

以上、いくつか撮影してみた結果ですが、iPhone 16 Pro Maxよりも、より自然な風合いになっている印象を受けました。

マクロは望遠を使うため、背景ボケが強く、対象がより際だって写ります。

ベンチマークスコア

最後にベンチマークスコアを見ておきます。

Geekbench 6の計測値は、シングルコア2096、マルチコア6902。

GPUスコアは12367です。

参考までに、最近レビューした機種のシングルコア・マルチコアスコアは↓の通り。これを見ると、特にCPU性能においては、Snapdragon 8 Gen 3同等レベルの高いパフォーマンスを持っていることが分かります。

  • UNISOC T606(Alldocube iPlay60 Lite):375/1324
  • UNISOC T606(Alldocube iPlay50 mini):379/1372
  • Helio G85(Redmi Pad SE 8.7):385/1345
  • Snapdragon 680(Redmi Pad SE):419/1453
  • UNISOC T616(Headwolf FPad3):453/1545
  • Snapdragon 685(AvidPad S80):474/1499
  • UNISOC T620(Teclast T50Plus):500/1501
  • Helio G95(POCO M5s):683/1842
  • Helio G99(Alldocube iPlay50 mini Pro):708/1867
  • Helio G99(Blackview A200 Pro):732/2049
  • Helio G99-Ultra(POCO M6 Pro):733/1977
  • UNISOC T820(Anbernic RG556):871/2470
  • Snapdragon 695 5G(dtab Compact d-52C):882/1966
  • Snapdragon 6 Gen 1(Alldocube iPlay 60 mini Turbo):939/2902
  • Dimensity 7050(Lenovo Tab P12):954/2353
  • Dimensity 7050(Cubot Kingkong X):967/2474
  • Snapdragon 7s Gen 2(POCO Pad):1034/3010
  • Dimensity 8020(Blackview BL9000):1111/3140
  • Dimensity 8300-Ultra(POCO X6 Pro):1191/3951
  • Snapdragon 870(Xiaomi Pad 6):1304/3289
  • Snapdragon 870(Lenovo Legion Y700):1306/3507
  • Google Tensor G2(Pixel 7 Pro):1341/3044
  • Apple A12 Biocnic(iPad mini5):1343/2973
  • Snapdragon 8+ Gen 1(Zenfone 9):1809/4559
  • Snapdragon 8s Gen 3(POCO F6):1874/4828
  • Snapdragon 8 Gen 2(Xperia 1 V):2023/5235
  • Apple A15 Bionic(iPad mini6):2067/4894
  • Dimensity 9300+(Xiaomi 14T Pro):2096/6902
  • Snapdragon 8 Gen 3(Xperia 1 VI):2213/6686
  • Snapdragon 8 Gen 3(ROG PHONE 8):2280/7252

GPUスコアは↓の通りです。

  • Snapdragon 680(Redmi Pad SE):346
  • Snapdragon 685(AvidPad S80):382
  • UNISOC T606(Alldocube iPlay60 Lite):445
  • UNISOC T606(Alldocube iPlay50 mini):448
  • UNISOC T616(Headwolf FPad3):506
  • Helio G85(Redmi Pad SE 8.7):544
  • UNISOC T620(Teclast T50Plus):597
  • Helio G99(Alldocube iPlay50 mini Pro):1272
  • Helio G99(Blackview A200 Pro):1305
  • Helio G99-Ultra(POCO M6 Pro):1305
  • Snapdragon 6 Gen 1(Alldocube iPlay 60 mini Turbo):1307
  • Snapdragon 695 5G(dtab Compact d-52C):1346
  • Snapdragon 7s Gen 2(POCO Pad):1789
  • Helio G95(POCO M5s):2142
  • UNISOC T820(Anbernic RG556):2218
  • Dimensity 7050(Cubot Kingkong X):2257
  • Dimensity 7050(Lenovo Tab P12):2335
  • Snapdragon 870(Xiaomi Pad 6):3274
  • Snapdragon 870(Lenovo Legion Y700):3365
  • Dimensity 8020(Blackview BL9000):4328
  • Google Tensor G2(Pixel 7 Pro):4464
  • Dimensity 8300-Ultra(POCO X6 Pro):4707
  • Snapdragon 8+ Gen 1(Zenfone 9):6136
  • Snapdragon 8 Gen 2(Xperia 1 V):7138
  • Snapdragon 8s Gen 3(POCO F6):8821
  • Apple A12 Bionic(iPad mini5):8,863
  • Dimensity 9300+(Xiaomi 14T Pro):12367
  • Snapdragon 8 Gen 3(Xperia 1 VI):14099
  • Snapdragon 8 Gen 3(ROG PHONE 8):14486
  • Apple A15 Bionic(iPad mini6):19373

ストレージ読み書きも、シーケンシャルリード1GB/sに迫る高速さです。

10万円ちょっとで買えるハイエンドスマホ

以上、「Xiaomi 14T Pro」を見てきました。

10万円ちょっとという価格ながら、パフォーマンスもカメラ性能も、各社フラッグシップ機に遜色ないレベルに仕上がっていました。

本体も軽くて持ちやすく、使い勝手良好な良い端末です。

というわけで、ハイパフォーマンスで超コスパなスマホをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください!

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