Snapdragon 7+ Gen 3搭載の新型格安8インチ小型タブレビュー!イイぞ!【Alldocube iPlay 70 mini Ultra】

今回は、多数の廉価タブレットやノートパソコンをリリースしているAlldocubeから新登場した、Snapdragon 7+ Gen 3を搭載した8.8インチ小型タブレット「Alldocube iPlay 70 mini Ultra」の提供があったのでレビューします。

パフォーマンス高くディスプレイも非常に視認性高く、ほか144Hzリフレッシュレートや7,300mAhバッテリーなど、SoC以外にも優れたポイントが多数あります。

販売は、アマゾンのこちらのページ、もしくは楽天のこちらのページからで、税込49,999円。数量限定の発売セールはすぐに完売してしまいました。

2025/4/16追記:37,777円の発売セールが、500台限定で本日20時に再開します。またすぐに売り切れそうなので、欲しい方はお早めに!

ハイエンドの小型Androidタブレットといえば↓の「Lenovo Legion Tab (8.8″, 3)」 がありますが、こちらは8万円。

レノボがCES 2025に合わせて発表した、Snapdragon 8 Gen 3を搭載した新型の8.8インチハイエンドAndroidタブレッ...

パフォーマンスはさすがに「Lenovo Legion Tab (8.8″, 3)」に搭載されたSnapdragon 8 Gen 3よりは下がるものの、ゲーム含め十分に快適に使えるものがそれより3万円低くギリ5万円切りというのは、十分魅力的な選択肢になるでしょう。

それでは、見ていきましょう!

外観とスペック

まずは同梱物から。

↓のように、タブレット本体のほか、マニュアル、USBチャージャー、USBケーブル、microSDスロットピンとなっています。

チャージャーはUSB-Cポートで、20w出力となっています。

続いて本体を見ていきましょう。

起動すると、ディスプレイの明るさ・鮮やかさが印象的です。

スペックを見ておきます。

SoCにはSnapdragon 7+ Gen3、統合GPUはAdreno 732。7+ Gen3は、Cortex-X4@2.8GHz、Cortex-A720@2.61GHz x4、Cortex-A520@1.9GHz x3のクアッドコア。

ディスプレイが8.8インチ(2560×1600)、144Hzリフレッシュレート、輝度500ニト、12GB LPDDR5x RAM、256GB UFS3.1ストレージ、リア13MPフロント5MPカメラ、7,300mAhバッテリー、Android 14という構成。

センサは、加速度、光、磁気、ジャイロを搭載。ほかデュアルBOXスピーカー、DTSサウンド、widevine L1、20w急速充電をサポートしています。

残念ポイントは、GPSと生体認証に非対応であることです。SIMもサポートしていません。

背面のメタルパネルは濃いグレー。

Alldocubeロゴはシルバーで高級感があります。

背面下部には、技適番号も貼られています。

底面にはUSB Type-Cポートとスピーカー穴。

上部にももう一つのスピーカー穴があります。

サイドに、電源ボタンと音量ボタン。

逆側には、microSDカードスロット。

付属のピンで開けると↓の通りです。

重量は実測で344gです。

iPad mini7との比較

最新のiPad mini7と比較してみましょう。

↓のようにiPad miniよりも縦長スリムボディ。

重量はiPad mini7の方が少し軽いです。(iPad mini7はセルラー版。両機種とも画面フィルムを貼った状態)

ディスプレイの表示品質は、iPad mini7にも劣らないクオリティとなっています。

実際の使い勝手

続いて、実際の使い勝手を見ていきましょう。

初期設定を終えたホーム画面は↓の通り。

プリインアプリは↓の通り。ゲーミングを謳っているだけあっていくつかゲームが入っているものの、基本的にはとてもシンプルな構成です。

設定画面もとてもシンプル。リフレッシュレートは固定で、60Hz/90Hz/120Hz/144Hzから選択式になっています。

ゲームモードというメニューがあり、パフォーマンスモードや通知遮断などの機能があります。パフォーマンスモードのON/OFFでベンチマークスコアがどう変わるかは後述します。

狭ベゼルでディスプレイの表示品質が高く、サウンドも良好なので、ゲームだけでなく動画視聴にも良いタブレットです。

ブラウジングの表示サイズもちょうど良く一覧性高く、リフレッシュレートも高いので動きも滑らかなのでブラウジングも快適です。

ゲーミングタブレットと謳っているだけあり、原神もデフォルト画質”中”となっていて快適プレイができます。

ベンチマークスコア

続いてはベンチマークスコアを見ておきます。

Geekbench 6のスコアは、シングルコア1,871、マルチコア5,018。

GPUスコアは7,816となっています。

パフォーマンスモードをONにすると、CPUスコアはほぼ変わりませんが、GPUスコアは3-4%ほど上がりました。

参考までに、最近レビューした機種のシングルコア・マルチコアスコアは↓の通り。数年前のスナドラ8系ほどのパフォーマンスがあることが分かります。

  • UNISOC T606(Alldocube iPlay60 Lite):375/1324
  • UNISOC T606(Alldocube iPlay50 mini):379/1372
  • Helio G85(Redmi Pad SE 8.7):385/1345
  • Snapdragon 680(Redmi Pad SE):419/1453
  • Helio G88(Teclast T60 Plus):433/1420
  • UNISOC T616(Headwolf FPad3):453/1545
  • Snapdragon 685(AvidPad S80):474/1499
  • UNISOC T620(Teclast T50Plus):500/1501
  • Allwinner A733(Teclast P50AI):633/1499
  • Helio G95(POCO M5s):683/1842
  • Helio G99(Alldocube iPlay50 mini Pro):708/1867
  • Helio G99(Blackview A200 Pro):732/2049
  • Helio G99-Ultra(POCO M6 Pro):733/1977
  • UNISOC T820(Anbernic RG556):871/2470
  • Snapdragon 695 5G(dtab Compact d-52C):882/1966
  • Snapdragon 6 Gen 1(Alldocube iPlay 60 mini Turbo):939/2902
  • Dimensity 7050(Headwolf FPad7):953/2291
  • Dimensity 7050(Lenovo Tab P12):954/2353
  • Dimensity 7050(Cubot Kingkong X):967/2474
  • Snapdragon 7s Gen 2(POCO Pad):1034/3010
  • Dimensity 8020(Blackview BL9000):1111/3140
  • Dimensity 8300-Ultra(POCO X6 Pro):1191/3951
  • Snapdragon 870(Xiaomi Pad 6):1304/3289
  • Snapdragon 870(Lenovo Legion Y700):1306/3507
  • Google Tensor G2(Pixel 7 Pro):1341/3044
  • Apple A12 Biocnic(iPad mini5):1343/2973
  • Snapdragon 8+ Gen 1(Zenfone 9):1809/4559
  • Snapdragon 7+ Gen 3(iPlay 70 Ultra):1871/5018
  • Snapdragon 8s Gen 3(POCO F6):1874/4828
  • Snapdragon 8 Gen 2(Xperia 1 V):2023/5235
  • Apple A15 Bionic(iPad mini6):2067/4894
  • Dimensity 9300+(Xiaomi 14T Pro):2096/6902
  • Snapdragon 8 Gen 3(Xperia 1 VI):2213/6686
  • Snapdragon 8 Gen 3(ROG PHONE 8):2280/7252

GPUスコアは↓の通りです。

  • Allwinner A733(Teclast P50AI):204
  • Snapdragon 680(Redmi Pad SE):346
  • Snapdragon 685(AvidPad S80):382
  • UNISOC T606(Alldocube iPlay60 Lite):445
  • UNISOC T606(Alldocube iPlay50 mini):448
  • UNISOC T616(Headwolf FPad3):506
  • Helio G85(Redmi Pad SE 8.7):544
  • Helio G88(Teclast T60 Plus):579
  • UNISOC T620(Teclast T50Plus):597
  • Helio G99(Alldocube iPlay50 mini Pro):1272
  • Helio G99(Blackview A200 Pro):1305
  • Helio G99-Ultra(POCO M6 Pro):1305
  • Snapdragon 6 Gen 1(Alldocube iPlay 60 mini Turbo):1307
  • Snapdragon 695 5G(dtab Compact d-52C):1346
  • Snapdragon 7s Gen 2(POCO Pad):1789
  • Helio G95(POCO M5s):2142
  • UNISOC T820(Anbernic RG556):2218
  • Dimensity 7050(Cubot Kingkong X):2257
  • Dimensity 7050(Lenovo Tab P12):2335
  • Dimensity 7050(Headwolf FPad7):2360
  • Snapdragon 870(Xiaomi Pad 6):3274
  • Snapdragon 870(Lenovo Legion Y700):3365
  • Dimensity 8020(Blackview BL9000):4328
  • Google Tensor G2(Pixel 7 Pro):4464
  • Dimensity 8300-Ultra(POCO X6 Pro):4707
  • Snapdragon 8+ Gen 1(Zenfone 9):6136
  • Snapdragon 8 Gen 2(Xperia 1 V):7138
  • Snapdragon 7+ Gen 3(iPlay 70 Ultra):7816
  • Snapdragon 8s Gen 3(POCO F6):8821
  • Apple A12 Bionic(iPad mini5):8,863
  • Dimensity 9300+(Xiaomi 14T Pro):12367
  • Snapdragon 8 Gen 3(Xperia 1 VI):14099
  • Snapdragon 8 Gen 3(ROG PHONE 8):14486
  • Apple A15 Bionic(iPad mini6):19373

ストレージはUFS3.1なので、↓のように読み書き速度も比較的高速です。

ミッドレンジ小型タブ最強と言っていいでしょう

以上、「Alldocube iPlay 70 mini Ultra」を見てきました。

本機最大の魅力は、ほぼ唯一のミッドレンジパフォーマンスの8インチクラスタブレットということでしょう。

これより上のハイエンド機でも、3万円以下のエントリークラス機でもなく、ゲームを含めて大半のユースケースで快適なパフォーマンスを持った5万円前後クラスの8インチ機というユニークなポジションです。

生体認証やGPSに非対応であることは残念ですが、それを除けばパフォーマンスのほかディスプレイ表示品質やサウンドクオリティでも満足できる仕上がりになっているでしょう。

というわけで、快適に使える8インチクラスAndroidタブレットをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください!

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