小型PCで知られるMinisforumから、ネットワークストレージ(NAS)新モデル「N5」「N5 Pro」がグローバル向けに発表されました。プロ向けワークステーション「MS-A2」に続く新製品であり、6月中の発売が予定されています。
今回のモデルは、Ryzen AI 9 HX 370を搭載することで、単なるNAS用途を超えたハイパフォーマンスを実現しています。
ECC対応DDR5 SO-DIMMメモリは最大96GB(非公式には128GBまで)に対応しており、AI処理やエッジコンピューティングにも十分対応可能なスペックです。
特徴的なのは、PCIe 4.0 x4に対応したx16スロットとOCuLinkポートを備えており、外部GPUの増設も可能な点。NASでありながら、高度なGPU処理を求める用途にも応用できる柔軟性を備えています。
5台分のドライブベイを備えつつ、サイズはわずか199 × 202 × 252 mmと非常にコンパクト。
ネットワーク面では、5Gbps(RTL8126)と10Gbps(AQC113)という2系統の高速LANポートを装備しており、ストレージ用途としても十分な帯域を確保しています。
冷却ファンは92mm×2基で構成されており、フル稼働時でも騒音は42dB前後に抑えられているとのこと。
OSはFreeBSD、TruNAS、Unraidなど複数のオープンソース系NAS OSに対応予定とされており、用途に応じた自由なカスタマイズも可能です。
現時点では価格と詳細な発売日は未発表ですが、6月中の登場が予告されています。